いろいろなパワーパックをレイアウトに接続して走行テストしていたところ、
急に電源(KM-1)のランプが消え、明らかに何かが焼ける臭いが…。
慌ててプラグを抜きました。
しかし、焼けていたのはKM-1ではなく、ポイントマシン(スイッチマシン)のコイルでした。
直前に、うっかり電源が入ったまま一時的にKM-1を退かせて、ポイント操作盤の上に軽く置いていたのです。それで下敷きになった押ボタンスイッチが押されてしまったのではないかと思います。
初めてコイルを焼いてしまいました。
KATOの固定式ポイントのポイントマシンは、コイル部分だけを脱着することができます。
(もとのアトラス製によく似た取り付け構造ですが、ツメの位置などが少し違い、完全互換ではありません)
内部に2個並んでいるコイルのうち、右側が見るからにダメになっています。細い線の被覆が溶けています。
通電はしますが、もはやポイントを動かせるほどの磁束は生まれません。ほぼ単なるショートです。
カバーもコイルの端のあたりが溶けて変形しています。本来はハッキリしたカマボコ形です。
新しいポイントコイルに交換すれば直せますが、カタログ落ちして10年以上ですから簡単には手に入りません。
が、しかし。
40年前にレイアウトを作り変えたときに剥ぎ取った、当時のポイントコイルが2つ残っていました。
(40年前の自分に感謝)
端のコネクター部に、エナメル線が雑にハンダ付けされているのが無様ですが、これを使えば修理できます。
カッコ悪いエナメル線を取り除きました。
コイルはきれいな状態で、通電も正常でした。良かった…!
レストアした40年前のポイントコイルを、焼けたポイントの取り付け位置にはめ込みました。
コイルの鉄心は、焼けたコイルの中から取り出して使いました。
端のほうが少し見えるようにしてコイルに入れておきます。
鉄心の端に、細い金属帯の連結棒を引っ掛けながら、鉄心をコイル内に押し込み、
連結棒のもう一方の端を、ポイント切り替えつまみの穴に引っ掛けました。これでつまみと鉄心の動きが連動します。
カバーを取り付け、コネクターのプラグを差し込んで完了です。
動作は問題ありませんでした。
マシン外接式のポイントは外観上など不利なところはありますが、修理や調整は断然楽なので、固定レイアウトにはわざわざ選んで使っていました。
部品が手に入らなければどうしようもありませんが…。