2019年に現在の品番2016-9に変わってから、初めての再生産となるD51標準形です。
定番品の生産が5年以上空いたのでちょっと心配していましたが、先に発売された16.5mmゲージのD51と併せ、ようやく店頭に普通のD51が戻ってきました。
何と嬉しいことに、前回と価格が変わっていません。これはひと昔前なら普通でしたが、今は物価が色々変動しているので貴重なことに感じます。
特にリニューアル品ではないので前回品と同じ内容ですが、個体差以外の違いが少しある感じです。
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2019年製品 この年に先輪のスポークが抜け、ハンドレールが金属から樹脂に変更されました。 |
2025年製品 昨年のD51北海道形から採用された、クロスヘッドの質感変更が行われています。 |
ほか、ロッド自体も多少落ち着いた色彩になっているように見えますが、クロスヘッドに比べれば微妙なので、今回はこうなったという程度かもしれません。
車輪の金属部分の光沢感も変わっているように見えますが、このへんも私には意図的な変更なのか結果的なことかはわからないです。以前にも変化を感じたことは何度かありましたので。
従来のD51標準形は、台車などのいわゆる軟質プラの部分の色調が前回よりも黒っぽくなっています。
同じD51でもD51 498やD51 200は黒でしたし、D51標準形や旧製品など、つや消し強めの車体はグレー寄りのことが多いように感じていたので、全体の印象に合わせて見直しているということですかね。
2019年製品
テンダー台車が微妙に灰色だったのが特徴でした。台車といえばこの色、という感じでしたね。
2025年製品
写真ではわかりにくいかと思いますが、今回は黒くなっていて、車体色にも合っているかと思います。
この台車や細い手すりなどに昔から使われている柔軟性のある素材は(POMらしい)、鉄道模型関連では軟質プラと書かれることもありますが、一般的な分け方では硬質プラに分類されるそうですね。
そのへんよく理解していないので、最近あまり使わないようにしていた言葉なのですが、外観部品に利用されているPOMに関しては、軟質と言われても特に違和感は覚えないです。
ほか、同様に発電機やキャブ下配管などの軟質?プラも黒っぽくなっているように感じますが、写真ではわかりにくいですね、すみません。
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2019年製品 | 2025年製品 |
D51の場合は前回の200号機あたりからだと思いますが、前部カプラーも最近の新しい部品に変更され、一回り小ぶりになっています。
写真左が今回の製品です。
動力部は前回ほぼ完成していますから、今回も同じかと思います。ライト基板が現在のパーツになっているぐらいでしょうか。
このパーツ、時々変わりますよね。
以上、微妙に色調変更が行われており、全体的に何となく高級感?がアップしているような気がします。
以前でしたらプラ量産品の部品の質感変化にはあまり関心を向けておらず(量産品なのでその時々の都合で変わるだろうと)、KATOが再生産の際にこういうところにも目を向けているということに気づいたのはようやく昨年あたりです。
なので、今までもせっかくのメーカーの努力を見落としていたことが多々あるのかもしれません。
来月にはスターターセットとしても再生産され、蒸気機関車の含まれたスターターセットが継続することは嬉しいです。