ノルアドレナリンなし、セロトニンなしのレム

脳ではノルアドレナリン。身体にはアドレナリン。

ノルは「normal」の略です。名前が違いますが、ほぼ同じものです。

ノルアドレナリンは、脳内で神経伝達物質として分泌されるため、
恐怖や怒り、不安などの精神的な作用にかかわっています。
副腎髄質で分泌されるアドレナリンは身体に対して、
ノルアドレナリンとほぼ同じ作用をしますが、
血液脳関門を通過することができないため、精神的な作用には関与していません。

アドレナリンを身体に注入すると血圧や心拍数をあげるだけでなく、気道を広げたりすることで
身体を蘇生する目覚ましい効果がありますが、脳には直接的な影響はありません。

レム睡眠時には、ノルアドレナリンの分泌が阻害されています。
また、ニューロンの錐体細胞は振動し、他のニューロンと同期状態にあります。
さらに、セロトニンも全く放出されないため、いわゆる幻覚状態にあり、
あらゆる感覚情報に意味をもたせてしまう状態となっているといえます。
強いつながり記憶、弱いつながり記憶に「差異」をもたせないため、
結果として、注目されていなかった「弱いつながり」に視点があてられるようになります。

同期状態にあるセロトニンなしの脳は、幻覚さながらの「感覚世界」にありながらも、
ノルアドレナリンが分泌阻害であるため、集中がほぐれている状態にあります。
そのため、注目していなかった弱いつながりの錐体細胞の振動にも共鳴することができるわけです。

「弱いつながり記憶」は、かつて一度は「強いつながり記憶」だったものです。
「弱いつながり記憶」と「新奇記憶」をもとにネットワークを構成し直し、
強いつながりにする過程がレム睡眠時の夢だということになります。

https://www5a.biglobe.ne.jp/~yumeyume/dream8.html


レム睡眠時にはアセチルコリンの濃度が高まっており、
夢見に合わせて身体を動かすことのないように身体を弛緩させています。
ノンレム睡眠時の夢とはちがって、身体の動きをともなう夢が多いことがレム睡眠時の特徴です。