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5/31の夢 私は窓辺で実験をしています。 左隣にもう一人います。一緒に実験をやっているようです。 窓ガラスの外側に、後ろ向きで死体が張り付いています。 私は、死体をどうにかしようとしているようです。 死体が血の付いた左手で窓を少し開けます。私は怖くて締めます。 少し経つとまた開けます。また締めます。 死体はギョロリと眼球を動かし、私を睨みます。 [シーンが変わりました。] 私の目の前に男性の死体が立っています。 40〜50歳くらいでしょうか。頭から血が流れています。 死体は私の首を絞めようと、両手を伸ばして近寄って来ます。 私は怖くて、目を瞑りながら必死で念仏を唱えています。 すると死体の動きが止まるようです。 念仏をやめて、うっすら目を開けようとすると、また襲って来ます。 私は必死で念仏を唱えています。 [何を知りたいの?] ▼
Q 1 もしかしたら、私は「男性が怖い」のだろうかと考
え直しました。
夢に登場してくる死体は、「あなたの否定すべき感情や考え方」を表しま す。 その死体を相手に実験しているのですから・・・ まだ捨てきれない「感情」や・・・思い切れな い「現実」があるということかもしれません。
さて、実験をするのは・・・何らかの結果を出したいから。 あるいは・・・二者択一の状況にあるということのよう。それって・・・ いったいどんなこと?
あなたは死体をどうにかしたいのですが・・・死体の方があなたより優勢 のようですね。 ギョロリとにらまれたあなたは・・・恐怖を感じてしまい・・・死体に何 もしていません。 つまり・・・結果を出していないということ。 言い換えると・・・どうすべきかの判断ができないということのよう。
死体を「実験」によって処理するには・・・窓の外にある死体にはたらき かけなければならないはず。 何とかしてくれと死体の方から誘いをかけられていますが・・・窓を閉め ることで・・・あなたは拒んでいます。 窓を閉めるのは・・・現実を見ないということ。つまり状況の判断を避け ていることを意味します。
そんな「あなたの態度」が・・・自分自身でも許せないのでしょう。 分かり切っていることなのに・・・現実をきちんと見ようとしないか ら・・・死体はあなたを襲うのです。 死体は・・・切り捨てなければならない「あなた自身の一部分」なのです から・・・ 自分自身の曖昧さや矛盾を含んだ弱さが引き出 されることが・・・我慢ならないということなのかもしれません。
始末しなければならない「死体」・・・それが「頭から血を流している 40〜50歳の男性」 あなたの年齢なら・・・中高生の頃の父親かも。血を流しているの は・・・何かが消耗しているということ。 頭から出血しているのですから・・・理性的な 何かが欠けている「父的存在」ということになりそう。
目を閉じて・・・念仏を唱えること。それが・・・死体から逃れる方法。 自分自身の力でなく・・・「他力」にすがること。それが・・・いまのあ なたの状態。 捨て去るべき何かがあるのにもかかわらず・・・捨てられずにいる。 捨てられずにいる何かに・・・あなたは追いつめられ・・・そして苦しん でいる。 始末できずにいるもの。それが・・・かつての「父親」という男性像。
囚われているのですね。忌々しいほど・・・「父親」という男性のイメー ジに・・・。 過去のものとして・・・捨て去りたいのでしょうが・・・ 誰かに助けてもらわなければならない状態にあるのでしょう。姉的存在が いっしょなのは・・・そういうわけ。 「念仏」という借り物の知的方法で・・・なん とか対処しているのが・・・現状ということのよう。 効き目があるのは・・・目をつぶっているときだけ。それが・・・あなた の問題解決のパターンということなのでしょう。 by エリカ
▼ @実験をしているようですが、どんな実験器具が印象に残っていますか? >三角フラスコ。黄色い透明な液体が入ってい
たんじゃないかと思います。 そこにも黄色い液体が入っていたように感じま
す。ボコボコと沸騰してたような感じ。 A死体は全裸でしたか? 最初の死体も男性のようでしたか? >服を着ていました。後姿は男性のような印象
を受けたのですが、 B40〜50歳くらいの男性の死体。 >以前通っていた、二輪教習の送迎バスの運転
手さんに似ていると思いました。 私に突っ込んだ身内の話をしてきました。それ で印象に残ってます。 >「自分は親の介護をしている。女房は介護が
嫌で、子供を置いて出ていった。 >その後、この年齢になると良くある話題です
が、 C念仏を唱えていますが・・・ >小さい頃からお寺に通ってますので、一般的 なレベルから言えば篤い方だと思います。 D最近のことで・・・どことなく知識に頼りすぎていたり・・・ >女性性を取り戻す作業の中で、確かに本等か
ら得た知識に頼り過ぎているような気はします。 E男性に対して忘れることが難しい心の傷があるようです。 >それがさっぱり思い出すせないのです。 >あと、気になる点のが二件。 >残りの一つですが、母親が父親について以前
こんな事を言っていました。 Fいま現在、判断に迷っていることはありませんか? >判断に迷っている、という事であれば、 >躊躇していることであれば、人と深く関わり を持つ事でしょうか。 Gお姉さんの最近の様子について感じていることをお話しください。 >最近と言いますか、昔からの現在までの様子
を見て思う事なんですが、 >あと、私が幼い頃の姉の様子ですが(7歳離
れていますので)、 >ウチの家族の姿が、姉のこの反応に良く表れ
ているような気がします。 H男性が怖いということかもしれないと感じていますが・・・ >最近気付いた事ですが、男の人でも怖い人と
あまり怖くない人がいます。 >前は男性全員をひたすら避けていましたが、
最近は一緒にいて大丈夫な人と I見たいのに見たくないものと思っているもの。 >「見たくない」という事であれば女性性かも しれませんが・・・。「近付く」ですか? >だったら、例のボランティアグループの先輩
の『彼』とか・・・。 >では、診断しますね。 ▼
夢診断のポイントは、40〜50歳の男性はバスの運転手。あなたが避けている問題を指摘する人物。
あなたが男性を恐れているのは・・・男性をセックスの対象としてしかとらえていないから。
→夫婦の不仲と結 婚の有無という話題を提供した人物。あまり触れてほしくない部分です。 あなたは迂闊に もバスの運転手の話に合わせて、自分の事情を話してしまいます。 不用意に自分を さらけ出してしまい・・・結果的に後悔することになりましたね。 違和感を感 じ・・・男性である運転手の突っ込んだ「接近」に困惑している。どうしてなのでしょう。
→母も父も・・・ 年頃になったお姉さんを性愛の対象としてとらえていたのかもしれません。 だから・・・お 姉さんは母にでさえ裸を見られるのを拒んだのでしょう。 あなたも・・・ 同じ視線にさらされたはず。とくに母親から・・・女性であることを制限されたみたい。 お姉さん は・・・そのような母親と対決し・・・かわいい下着を身につけたのですから・・・ 自分の意志 で・・・「性愛の対象」としての女性を選び取ったということになります。 でも・・・あな たはかわいい下着をつけない方を選んだのですね。母親に意向に屈服したということ。 つまり・・・男 性はセックスを迫ってくる「存在」であるから・・・「女であること」を避けてきたということになります。 言い換える と・・・あなたにとって・・・男性は常にセックスの対象ということになります。 by うらら
▼ Q 2 どう受け止めればいいの? どう すればいいの?
実験は・・・何かを試すということ。結果が出てこなければなりません。 結果が出てくれば・・・判断することができるのですが・・・。
実験は始まっていますが・・・恐怖があなたを襲います。 窓を閉めて・・・死体の接近を拒んでいますね。恐怖という感情は・・・ 行動を制限します。 制限されているのは・・・いったいどんな行動 なのでしょうか? それが夢の大事なメッセージ。
恐怖は・・・その場から逃げ出したり・・・その場にうずくまった り・・・パニックを引き起こしたりしますね。 恐怖の対象は・・・あなたを「性愛の対象」として見る男性のようです。 そう感じてしまうのは・・・あなたが特定の男 性を「性愛の対象」として見ているからです。
そのような男性の前では・・・あなたは母親の呪縛にとらわれているので すね。 なぜなら・・・男というものは・・・見境なく誰とでもセックスをするも のと母に定義づけられたきたから。 家庭において・・・自然なままの「女性」・・・当たり前の「性愛の対 象」としての女性であってはいけなかったということ。 あなたは・・・母親にとっては・・・父親の不倫の相手と同類の女性で あったということになります。 だから・・・「性愛の対象」である雰囲気 を・・・あなたから奪いとろうとしたということなのでしょう。
あなたは・・・母親にとって・・・ライバル。女としての成熟は・・・我 慢がならなかったのですね。 父親を信頼できないという事情があったにせよ・・・あなたは・・・従っ てきたということ。それが・・・死体の正体。 そのことに気づいて・・・あなたは何とかしようとしているのです が・・・恐怖が先立つようです。
あなたは念仏という理論武装により・・・何とかこの状況を切り抜けよう としているのかもしれません。 でも・・・それは小手先の「効果」しか生み出しません。 セックスをしたいのですから・・・セックスをしたいと自分に言い聞かせ ることです。 男が欲しいのですから・・・男から誘われることを求める必要があるとい うことです。
目をつぶっていれば・・・物事が解決されるわ けではないと・・・夢はメッセージを送ってきています。 殺されるべきは・・・あなた自身の屈折した「セックス願望」なのです。 頭から血を流しているのは・・・あなたが男性に対して「偏った見方」を しているからということになります。 もしかしたら・・・セックスしたい男性を避けているという現実があるの かもしれません。 例の彼のことが気になっているのに・・・避けているのは・・・彼とセッ クスしたいからでしょう。 したいのなら・・・したいと認めることですね。それが・・・死体とお別 れする方法かもしれません。 by ふむふむ
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▼ ▼ うらら様 診断ありがとうございました。 そんな構図が私の中で出来上がっていたんだと思います。 でも、その「一部分」というのは、「あって当たり前の一部分」なんですよ
ね。 そういった願望があるからって、別に私が「淫乱女」ってわけじゃないんです
よね。 「あって当たり前」なら「一部分」として受け入れられるよう、努力してみた
いと思います。
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▼ ▼ 【Reflection】 ※夢見者は「姉」に会っています。 離婚時に、姉は24才で「ひとり暮らし」を始めています。 その後、社内恋愛があり、同棲しますが、破局しています。この時点で、31才。 数か月前、二人は会う機会があって、過去を振り返る「会話」があったようです。 @姉は私と違って年頃になればブラジャーも可愛い下着も付けていました。 でも母はそれをいつもネチネチとなじっていました。 私はずっとそれを聞かされていたので、姉はあんな事を言われても 好きな下着を身に付ける根性があるんだから強いなぁ、と私はずっと思っていました。 姉にその話をしたところ、姉は母がそんな事を言っていたとは知らなかった、というのです。 「物欲が強い」「金に汚い」「自分勝手」とか、そんな事は全く知らない、というのです。 驚いていました。それを聞いて私もまた驚いてしまいました。 ※記憶というものはそういうものです。同じ体験をしても「記憶」は違います。 夢見者の記憶は、もちろん、夢見者の感情が判断して「遺した記憶」ということです。 生き残るための「記憶」を残したということです。 夢見者には「母」がそういう人間であることを知っておく必要があったということ。 また、姉は「実の母」の記憶を、別にもっていた「可能性」もあります。 A私が幼い頃の姉の様子ですが(7歳離 れていますので)、 私以外の家族の人間に裸を見られる事をひどく嫌っていました。 間違えて誰か着替え中に出くわそうものなら大騒ぎです。 ウチの家族の姿が、姉のこの反応に良く表れ ているような気がします。 姉は私ほど両親に縛られていなかったようなので、こういう反応が素直に出来たんだと思います。 父親は私が乳幼児の頃、大変私を可愛がっていたようです。 3〜4歳くらいまでは、良くあちこちに連れて行ってくれました。 二人で出掛ける事が多かったかもしれません。姉と比較して。 「娘」として可愛がっていたのか「抵抗力のない所有物」として可愛がっていたのかは不明ですが。 母親が父親について以前 こんな事を言っていました。 「あの人は給料は入れない、外に女はつくるで本当にどうしようもない人だけど、 娘に対して悪戯するような事は無かったから、それだけでもマシだったわ」。 確かに私も何かされた記憶があるわけではないのですが、何故か素直に賛同できませんでした。 それどころか納得できないまま母親のこの一言がまるで楔のように心に突き刺さっています。 ※感情は「予測」して、行動を発現します。姉の感情は、「縛られないように」に大騒ぎができたということ。 ※可愛がられたという「記憶」、「抵抗のない所有物」としてなのか、「娘」としてなのか? 母の「娘に悪戯するようなことは無かった」という証言は、それらしい「兆候」を感じとっていたということ。 3〜4才の記憶は、両親からの伝聞を「記憶」したのでしょう。夢見者の記憶ではありません。 その頃、姉は10〜11才ですから、「抵抗力のない所有物」ではなくなっています。裸をみられると「大騒ぎ」します。 夢見者以外の家族ですから、父や母の侵入に対して大騒ぎをする理由が、姉に「記憶」されたということでしょう。 この「会話」が実現したのは、夢見者が「育ち直し」を開始しており、 過去の自分がどうであったかを「姉」の記憶という「証言」を手がかりに 再現しようという「思い」が夢見者にあったからでしょう。 この「会話」は夢見者にも「姉」にも「驚き」という感情を生起させます。 いままで、「記憶」が間違っていないと思っていたけれど、 「記憶」は、あてにならない「不安定な代物」であることに気づきます。 いったん、立ち止まって、「状況」を見つめ、どのように行動すべきか。 夢見者には「驚き」の感情の処理をどうすべきかという「事態」が発生しました。 「攻撃」するか、「退避」するか。これが、今回の夢のトリガー。 「真相」というものがあるのなら、知らなければならない。 「実験」は、実際に試み,考え方の正否を調べること。 ※仮説を検証し,現象の再現をするために行われる。 この実験には、「姉」も参加しているようです。 「窓ガラス」という防護壁を境界として、後ろ向きの死体があります。 窓ガラスは透明ですから、見通しがいいはず。 後ろ向きの死体は、「過去の記憶」となります。 「死体」を見ているだけでは、駄目のようで、死体を何とかしようとしています。 これは、「姉」との会話を意味しています。記憶の掘り起こし。 夢見者の左手にはすでに「血」がついています。左手は「過去」を意味します。 「血」がつくのは、過去の「愛憎」にかかわることに手を出したから。 ※手を出したから→姉と会話したから すでに、点滅する「夢見者のニューロンクラスター」は、 「弱いつながり」の記憶に触手を伸ばします。それが窓の開け閉め動作。 その「開け閉め」に反応する「感情の記憶」が死体の「ギョロリ」と動く「眼球」 「眼球」は見る感覚器官ですから、「見た」という「記憶」 「見られた」という「感情」となって撥ね返ります。 40から50才くらいの男性の死体。 別の死体のようですが、「代替」、父ですね。 つまり、夢見者の父が「見た」ということ。 実験の結果は「見られた」という「感情」の発生。 ※ギョロリと眼球を動かしたのは女性のようにも感じられました。 見られたのは「姉」? そして「夢見者」も? 夢見者が、姉も「実験」に参加しているという状況をつくりましたから、 夢見者は、「姉が大騒ぎ」をするのは、 「父に見られている」からではないかという「仮説」を立証したということ。 仮説は夢の中で「立証」されたのですから、 夢見者にとっては、一大事であり、そのような「不要な記憶」は抹消されなければなりません。 「抹消」するとは、単に消すことではなく、跡形もなく始末することです。 夢見者に影響のないように、「記憶の再構成」をすることです。 なかったことにするのではなく、「事実」として受け入れ、 どうすべきであったかと対抗する「行動」をリハーサルすることです。 リハーサルしたことで、別の記憶が、夢見者の「記憶」となります。 「始末すべき死体」が立っています。 夢見者の「首」を締めようとします。 夢見者は「念仏を唱える」という対抗手段に出ます。 「死体の動き」は止まるような気配がしますが、 目をうっすらと開けようとすると襲ってきます。 つまり、死んでいないということ。 「始末すべき死体」が死んでいないのですから、未完了ということ。 でも、「死体の動き」は止めたという「記憶の再構成」ができましたね。 「生きづらさ」を改善してくれる「ニューロンクラスター」が増えていくはずです。 夢はたいていの場合、「未完了」、なぜなら「生き続けていく」のが基本だから。 夢は、現在と未来につながって「生成」されます。過去にとらわれてはいません。 過去の記憶ではなく、「再構成された記憶」を現在の記憶として保管しているのです。 2002/12/28
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