中学生のときのライバル「I」 @

パリっとした白いシャツを着ている。気持ちが引き締まる感じだ。
中学の時、一緒に遊んだSがいる。すわっている女性の隣に立っている。
わたしは彼に近づき、女性に何か話しかけて、自分の隣に引き寄せた。
そしてSから離れてあるいて行く。女性はわたしの後ろにくっ付いている。

エレベーターのようなドアから中に入るとそこにいる人物に驚いた。
ライバルであり、尊敬もしていた、あこがれの「彼」がいた。
にこやかに、晴れやかな表情で、知らない女性と並んで立っていた。
あこがれの彼とは、彼の結婚式以来会っていないことを思い出している。
ずいぶん経っているのに、そのときの大人びた顔でなく、中学のときのままの顔。
わたしは脇の下にいる女性を隠すようにしながら、彼をじっと見つめていた。

※Sはどちらかという「悪(わる)」の存在だった。
それでも、わたしは彼の家までいって遊ぶような関係であった。
ひとつ思いだす事件があって、自転車でSといっしょに、ながら遊びをしていたときに
山火事があって、たくさんの人がパニックのような状況になっている現場に遭遇したことがある。
たぶん、火をつけたのはS。自分の所業を確認しているような感じだった。
火をつけた結果がどうなっているのかを確認するような眼差しだったのをはっきり感じた・
※ライバルの彼の結婚式では友人代表として祝辞を述べた。
とてもきれいにみえたお嫁さんに見とれながら、早い結婚だなと感じていた。
彼は厚生労働省の事務方で国会で答弁するなどの活躍していることを後で知ることになる。