パスポートが「しおり」の夢   O

目が覚めると、団体に紛れて横になって寝ていたことに気づいた。
何故ここにいるんだという思いがして、周囲を見回している。

落とし物入れの箱に、わたしの黒のポシェットが放り込まれている。
出かける時には、かならず肩からさげて身に着けているものだ。
スマホ、運転免許証、カード類、車の鍵等を入れている。

どうして、落とし物として扱われているのか気になったが
手に取ってみると、軽いと感じ、中身を確認してみると
スマホがない。財布もない。パスポートもない。
免許証に挟んでいたお札も、免許証ごとなくなっている。

とたんに焦りだすわたし。
旅行にでも来ているのかと不思議に思い、周囲を観察しはじめる。

若い人たち、中学生か高校生くらいの若い男たち。
同じグループで行動をしているメンバーらしい。わたしもその一員のようだ。
左側にいるおとなしそうな、気弱そうな少年に、威圧をかけて尋ねてみる。

このポシェットに入っていたものがいくつかなくなっているけど、何か知らない?

困惑している表情をしているが、返答はない。いや、あやしいだろう。
次に、真正面にいる女の子のような青年に、同じように質問する。
やはり、モジモジとしているだけで、曖昧なまま。とたんに疑いは増してくる。

出発なのか、グループは移動のようで、ぞろぞろと歩き始める。

わたしもついていくが、パスポートなしではどうにもならない。
あせって、ポシェットの中身を確認しようとすると
ポシェットが小学校のときに使っていた「連絡袋」に変わっている。
黄色の連絡袋の中に、旅行のしおりが入っていて、それがパスポート替わりだとわかった。

安堵も束の間で、パスポート替わりの「しおり」は水にぬれたのか破れかけている。
破れやしわを隠して、見栄えのいいように、手でしおりの形を整えるのに必死だ。
そこで、ほんとうに目が覚めた。


※落とし物入れの箱、黄色い連絡袋、中学生か高校生のような若い団体。
パスポート替わりの「旅行のしおり」という夢の設定は、わたしを「学生時代」へ誘っている。
なぜ、その時代なのか、なぜポシェットとパスポートなのか…?
わたしの事情についての説明も必要だし、「思い」についても言及しなければならない。

@連絡袋は、その日に使うもの、必要なもの、忘れてはならないものをイメージさせる。
わたしの黒いポシェットは、黄色の連絡袋の役割を引き継いでいる。
A旅行のしおりは、学生にとって「パスポート」そのもので、旅行への参加を保証するもの。
また、パスポートにはいく先々でスタンプが押され、旅行のしおりのような感じにも見える。
Bパスポートを使う機会が激減し、しかも、しばらく前にパスポートは期限が切れている。

なぜ、それらが夢に登場したのかは、日中の残滓から痕跡を探さなければならない。

※前日の夢と同じく、沖縄を修学旅行中の女子高校生水死の報道が、危機的な夢を誘発している。
水に濡れた旅行のしおりが女子高校生とともにイメージをつくり、若い時代背景を生成する。
※最近は現金を使うことが少なくなっているが、それでも現金は持ち歩いている。
財布がなくても大丈夫という安心感があり、財布の取り扱いが「なおざり」ぎみになっていた。
今日(夢見時は前日)買い物に出かけたとき、助手席に財布を置いたまま運転していた。
車外に出てから、車内に置いたままであることに気づいても、「まあいいか」と放置した。
外から丸見えで、以前なら車上荒らしを警戒していたはずなのに、気が緩んでいたのだろう。
いまどき財布をねらうなんてありえない、小銭程度をねらってリスクを冒すはずがないと…。
※期限がきれているパスポートは役に立たない。破れている「しおり」と同じってことのよう。
わたしにとって、小銭入れという「財布」もその範疇にはいりつつあるのでしょう。

生き残りのための「記憶の更新」が夢の役割でもあるから、これは非常事態だと察したのだろう。
2つの要素を取り入れて、わたしに「大変まずい状況」を生み出しかねないと警告したいのかも。

目を覚ます必要があると、現実認識が危ういと…夢はメッセージを発している。
夢の中で、何度も相手をうたがう質問をしている「わたし」は、
自問自答している状況を示しており、それでよいのかと問いただしながら、
「気弱そうな少年」と「女の子のような青年」に自分を投影しているのだろう。
自覚のないままでは、防ぎきれない事態に巻き込まれる恐れがあると…語り掛けているのでしょう。