新型の飛行機    Q

飛行機に乗っている。

新開発の飛行機のようで、2階建てだ。
胴体部分には座席はなく、すべて荷室になっており、
両翼の2階側に燃料を積載、1階部分が乗客用の座席という具合だ。
進行方向に向かって、横2列の座席指定で、わたしの席は後列の左から8番である。

すでに飛行中であって、座席の足元部分はスケルトン状態で眺めがいい。
前列の座席のシート表示が消えているので、不思議に思っていたが
どうやら、次々と地上へ座席ごと落下しているようだ。
次はわたしたちの番なのだろうと思っていると、
「しばらくお待ちください」とアナウンスがあった。
遊園地のアトラクションのように、わたしは順番を待ちかねていた。

※イランにおけるドローン攻撃の映像をみているから、それが新奇体験となっている。
大型の爆撃機がミサイルを発射、または爆弾を投下する映像も見た。
ミサイルが目標地点に正確に着弾する様子は、わたしの脳にとっては新奇なのだ。
不謹慎な話だが、「よくできているな」という感想がわたしにはある。
その場で、多くの人の命が失われ、取り返しのつかない損害があり、
失われたものは戻らないという現実があることを忘れている。
それは、「脅威」に対して不感症になっているということだ。
感覚がずれはいませんかと、夢は気づかせようとしているのかもしれないが
わたしは、それさえも、楽しんでいるという状況があることを示している。

※私の眼はミサイルのカメラとなっている。つまり、私はミサイルなのだ。
当然のことだが、ミサイルは着弾時に爆発する。わたしは死を免れないだろう。
建物を貫通し、地上にめり込み、粉々になる瞬間の映像を夢はみせてはいない。
遊園地のジェットコースターで、先頭の座席で風を切り疾走するような快感を予感している。
「レール」に乗っているつもりなのだ。安全に発車地点に戻れると思っているのだろう。