読めて聴ける英語背景知識を身につけよう

2003.07.23 背景知識を身につけよう

英語の音声を聞き取れるようになる』のが第一段階だとすると『すべて意味が取れるようになる』のが第二段階、そして、『その言葉の背景まで完璧に理解する』のが第三段階だと思います。

ある程度、長時間、生の英語に接して同時に地道に口語表現やスラング、イディオムなど総合的な語彙力を鍛えれば、英語の理解力はかなりつくと思います。

でも、それだけやっていたのではでは、いつまでたっても英語を100%理解することはできないと思うのです。

ではどうすればいいかというと"英語を100%理解するには背景知識が必要!"なのです。

例を上げると、2003年7月20日の日記でも取り上げたのですが、イチロー選手がオールスターの表彰式で英語で挨拶しました。

その時の第一声が"Holy Cow!"でした。

その瞬間シカゴの球場が大いに沸きました。

その場にいた日本人の中には"Holy Cow"が聞き取れた人は多かったと思うし、意味までわかった人も結構いたと思います。

但し、何故イチロー選手が"Holy Cow"と言った瞬間スタンドが盛り上がったのか正確に理解できた人はかなり少なかったと思います。

この"Holy Cow"は地元シカゴの名物野球実況アナウンサーのハリー・ケリーさんが頻繁に使った言葉です。

つまり"Holy Cow = Harry Caray"という図式が出来上がっているのです。

そして、そのことは誰もが知っています。

だから、異国から来た若者(イチロー選手)が、いきなりハリー・ケリーさんの真似からスピーチを始めたので受けたのです。

でもそのことを知らない日本人は英語が聞き取れて意味までわかっても、現地の人と一緒に盛り上がることは出来ないのです。

私も常日頃このような経験を痛いほどしています。

"海外ドラマ"です。

英語は聞き取れて、意味までわかるのに笑えない場合が多々あるんです。

シットコムなどは観客の笑い声が録音されてますが、観客が皆笑っているのに私だけ笑えないなんてことが結構あるんです。

ある程度生の英語を追いかけてみて、気が付いたのは

『英語を極めるには英語だけやっていたのでは駄目だ』

ということです。

生の英語に接すると同時に英語の文化的背景知識も蓄積してゆく必要があるんです。

幸いそういった知識を身につけるのに役に立つ日本語の本が数多く出版されています。私も背景知識の重要性を感じてから結構そういった本を読んできました。

このページではその中から特にお勧めの本を紹介してゆきたいと思います。

またインターネットもリアルタイムでアメリカの情報が得られて便利です。

背景知識を得るのに有意義なサイトも結構あります。お役立ちサイトも紹介したいと思います。



  ☞ サイト内関連ページ: 英語学習コラム09 日本でアメリカを知る




【参考サイト】 

A Tribute to Harry Caray  (ハリー・ケリーさん関連サイト)
http://www.powermaxconsulting.com/harrycaray.htm

こちらのページから、イチロー選手が表彰式で物真似したハリー・ケリーさんの生の"Holy Cow"が聞けます。

■何をおさえるか

まずはなんと言っても聖書です。

聖書の表現はタイムやニューズウイークを始め、アメリカの新聞雑誌で使われない日はないほど引用されています。

どこから始めるか迷っている方にはまずは聖書をお勧めします。

次に押さえておきたいのがマザーグースシェイクスピアです。こちらの引用もかなり多いです。

後は、アメリカの歴史、地理、政治経済、流行、社会風俗、教育、映画、音楽・・・・上げればきりがありません。

ここで基準となるのはアメリカ人なら誰でも知っているような事柄は、英語を学習してゆく上では最低限おさえておかなくてはならないということです。

というのもそういった事柄は読者が皆知っているということを前提として文章が書かれるので、知らない人が読むと何のことだかさっぱりとわからなくなってしまうのです。





【オススメの本】

背景知識を身につけるのにお役たちのオススメ本を紹介します。下の項目をクリックして下さい。

■コメント

結局、幅広い知識を持つということが、英語の理解力を助けるということです。

みなさまもこれまでご自分の得意分野の英語は聞き取り易いけど、反対に苦手分野は聞き取り辛いと感じたことがあると思います。

まさにそれが背景知識です。

私にとっても背景知識は今一番の課題です。

はっきりいって苦労してます。でも何にでも興味をもって好奇心旺盛でいれらるのも英語をやっているお陰かもしれません。

英語学習は奥が深いですが、それだけやりがいがあるとも言えます。

英語学習の為に休日アメリカの政治に関する単行本を読むなんていうのも悪くはないと思っています。

■ネットで背景知識を身につけよう!
■オススメ英語サイト
■こんな本も出ています

cover バイカルチャルになれる人・なれない人―アメリカで変わる日本人 
(丸善ライブラリー)
二つの言葉・二つの文化を理解するために。
バイカルチャルとは、"二つの""文化"を身につけた人のことである。二つの言語を話すだけではなく、二つの国、異なる文化の中で生活できる能力を備えた人のことをいう。
(以上amazon.co.jpより引用)
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