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2001 HK 102 Min. 劇映画
出演者
反町隆史
(O - 業界ナンバー・ワンのヒットマン)
劉徳華 / Andy Lau
(托爾 / Tok - 業界ナンバー・ツーのヒットマン)
鄭兆強
任達華 / Simon Yam
(Lee - 警察官)
林煕蕾 / Kelly Lin
(Chin - Oの部屋の掃除婦)
Cherrie Ying (Gigi)
Suet Lam (Fat Ice)
Teddy Lin (C7)
見た時期:2002年8月、ファンタ
殺し屋続きで申し訳ありませんが、もう1つ殺し屋の話を。フルタイムキラーはアジアから参加した作品の中では一、二を争う出来でした。無論私1人の主観ですが、楽しかったです。いい勝負だったのは 2009 ロストメモリーズ。この2つは甲乙つけ難いです。ハリウッド風にきれいにスパっと決める 2009 ロストメモリーズに対して、ローカル・フレーバーたっぷり、少々泥臭くアジア風に行くフルタイムキラーと、趣向は違いますが、充分楽しめました。
「バンデラス、スタローン、ムーア主演暗殺者の殺し屋首位争いをそのままパクッてあるのですが(失礼、リメイクしてあるのですが、いえ、参考にしているのですが、いや、失礼、原作がちゃんとあるのですが)、オリジナリティーのある演出で、エンジョイできます。」と書きましたが、筋がどんなに似ていても、独自の雰囲気を出しています。あちらはスタローンが普段と違うスタイルの役をやったためか、ドイツでの評価はけちょんけちょんでした。私はあの時のスタローン、バンデラス両方とも個性があって良かったと思っています。
その個性をすっぱり取り払い、こちらは完全にアジア風に行きます。スタローンに対応する引退を考えている殺し屋が日本人反町隆史演じるところのオー。そのナンバー・ワンの殺し屋を仕留めて自分がナンバー・ワンになろうと張り切っているのが中国人アンディー・ラウ演じるところのトク。しかも2人は同じ女性を争うことにも。2人の殺し屋に個性があって退屈しません。
スタローンとバンデラスではスタローンが知的で物静かな男、バンデラスが騒ぐ血を抑えられない暴れん坊でしたが、こちらではオーがやや陰気で、影に隠れた存在、トクが目立ちたがりのナルシストで陽気、積極的な男。恐ろしくふざけた事を平然とやらかし、私はあっけに取られ、その後爆笑。楽しかったです。
国際親善のためか、2人の殺し屋はそれぞれ中国語と日本語を話します。うれしいですね、アジアの大スターが長いテキストを覚えてくれて。ご苦労さん。アクセントがどうのというむきもあるかも知れませんが、それは日本人が韓国語や中国語を話す時も同じハンディー。ドイツにいると今のアジア映画界がどうなっているのかそれほど身近にニュースが伝わって来ません。井上さんの HP だけが頼りと言っても過言ではありません。日本人が他の国の映画で主演を務めたり、日本の映画に韓国人を登場させたりと、行き来が盛んになっているようですね。めったにドイツでは見られない種類の映画ですが、ファンタはアジアにも力を入れているので、来年また何かおもしろい作品が来るでしょう。
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