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考えた時期:2003年1月
日本人は昔から天国は西の方にあると考えていました。キリスト教では上の方にあると考えていました。いずれにしろ天国というのがあり、反対の地獄というのもあると考えた人が多かったようです。そして死ぬとそのどちらかに送られます。この世で何か遣り残した事があると幽霊になってこの世をさまようという考え方も似ています。日本の幽霊はよく夏に、西洋の幽霊は冬に登場します。西洋には良い幽霊と悪い幽霊があるようです。良い幽霊は人助けをし、悪い幽霊は地獄に人をリクルート。
日本人の考え方では三途の川というのがあり、冥土の役所閻魔庁に出頭。その川の渡り賃が六文銭だとか色々言われています。どうやら平安時代頃から言われ出した話で、もともとの仏教とは直接関係が無いそうです。
実はこれと似たような考え方が西洋にもあるらしく、フェリーであちらの世界に送る人というのがいるそうです。ですから Jack Ferriman なんて人が登場すると「ははーん」と感じる人が出るらしいです。カンのいい人にはここでもう犯人が分かってしまいます。ちなみにゴースト・シップには良い幽霊も出て来ます。
この間ちょっと触れたロード・トゥ・パーディションで「おやっ」と思ったシーンがありました。葬式で亡骸のまぶたに小銭を挟んであるシーン。これと同じ事を処刑人の兄弟がやっていました。どうやらあれも六文銭と同じような考え方らしく、この世からあの世に行く時最後に必要なお金らしいです。この2つの作品はアイルランドのカソリック系の話でした。
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