映画のページ
2002 UK/USA/Frankreich/Kanada 95 Min. 劇映画
出演者
Sean Cw Johnson
(Matt - スポーツマン・タイプ)
Jennifer Sky
(Charlie - 活発な女性)
Kris Lemche
(Rex - 反抗的なタイプ)
Stephen O'Reilly
(Danny - 偏屈なタイプ)
Laura Regan
(Emma - 内気な女性)
Bradley Cooper
(Travis Patterson - よそから紛れ込んできた男)
Nick Mennell
(怪しい警官)
見た時期:2003年8月、ファンタ
何という邦題をつけたんだろう。これを見ただけでビビってしまうではありませんか。このところずっと原題をカタカナにしただけのタイトルが続いていましたが、これは恐い。
この種の映画には嫌悪感を感じます。同じ事は去年のファンタのデーモンラヴァーでも感じました。不思議なのはかなりはっきり見える残虐シーンも入っていたデーモンラヴァーより、ほとんどのシーンが暗く、殺しのシーンなどもビデオ風、ブレア・ウイッチ・プロジェクト風でであまりはっきり見えない処刑ドット・コムは18才未満お断わりと切られている点です。もう1つ不思議なのはそうそうたるメンバーが スタッフに入っているのに、でき上がったのがこんな映画だという点。アバウト・ア・ボーイ、運命の女、エリザベス、恋におちたシェイクスピア、ショコラ、ジョニー・イングリッシュ、セブン、セレンディピティ、ニューヨークの恋人、ハイ・フィデリティ、バッドボーイズ2バッド、ファーゴ、ブリジット・ジョーンズの日記、リトル・ダンサーに関わった人たちで作っています。どうなっているんだろう。
ストーリーは全然違いますが、先が真っ暗で夢も希望もないという点はデーモンラヴァーと共通。ちなみに、デーモンラヴァーの内容に関連しているかと思われるメキシコで実際に起きている連続殺人事件は、その後も非常に条件が厳しい中、調査が続いています。最近再び報道されたところによると、驚くべき数の貧しい家出身のメキシコの若い女性が行方不明になっており、一部ひどい惨殺状態で発見されています。アムネスティー・インターナショナルの発表では、この10年で375人の被害者があり、137人は性的暴力の犠牲の痕跡がはっきりしているそうです。年齢は10才から40才の間、若い人が多いそうです。
処刑ドット・コムはドイツのテレビ番組ビッグ・ブラザー、アメリカのコメディー エド TV 風に始まります。募集に応じた若者が5人。人里離れた一軒家で6ヶ月共同生活をし、その生活ぶりを一切カメラに収めインターネットで中継、6ヶ月やり通せたら百万ドルの賞金が出るという儲け話です。しかし1人でも脱落したら全員お金を貰えません。生活必需品、食料は定期的に届けられます。メンバーの1人の身内が死にますが、葬式に行くこともできません。部屋で血痕をみつけた女性もいます。ある日食料でなくレンガが送られて来ます。活発な女性はセックスを始めます。家に飛び込んで来た烏を殺す若者もいます。と言うわけで途中適度に問題が起きるようになっています。しかしどうにか終わりに近づいて来ます。
そこで(期待通り)予期せぬ事が起こります。死者が出るのです。その後はもう賞金は諦め、生き延びることだけが目的になってしまいます。「これは絶対に変だ」と事情を察し始めたメンバー。コンピューターに詳しい若者がネットを調査してみるのですが、言われていたインターネット中継がみつからないのです。この若者はあらゆる検索方法を試みたのですが・・・。ここから後は書きませんが、恐さという点ではデーモンラヴァーのラストに勝るとも劣りません。最後に笑うのは誰か・・・。これだけのスタッフが集まってこういうプロットとしてはつまらない映画を作ったということは、類似の事件が実際にあったということなのでしょうか。我々に対する警告、あるいは犯罪撲滅キャンペーン映画なのでしょうか。それらしくは見えませんでしたが。私にはただムカッと来るだけの映画に見えました。もし観客に警告するつもりなのだったら、もう少し演出のやりようがあったように思います。スリラーなのだとしたら、もう少しエンターテイメント性が欲しい。ミヒャエル・ハネケが試みたような不快感で観客を挑発するだけの話のつもりなのだったら、成功作です。
この後どこへいきますか? 次の記事へ 前の記事へ 目次 映画のリスト 映画以外の話題 暴走機関車映画の表紙 暴走機関車のホームページ