映画のページ
2025年2月1日 〜 2日
スケジュールの問題は会社の好意で何とかなりました。朝4時に起き、お弁当を作って出社、仕事をしてから映画館に駆け付けるのと、8時過ぎに起きてゆっくり準備して直接映画館に行くのではかなり違います。体調は万全ではありませんでしたが、少し回復していました。こういう時は映画館が家や会社に近いととても助かります。
個々の作品のコメントを加筆しました。良かったと思える作品については、独立したページを作ります。
最悪のスケジュールです。2月1日は土曜日で、早朝勤務のため朝は4時起き。前後に残業をして帳尻を合わせ、会社に許可を貰って最初の作品に間に合わせるとしたら、昼休みに入ってすぐ会社を飛び出し、13時から映画館へ。23時30分ぐらいまで映画館にいますので、家に帰ったらすぐ寝ないとダメ。翌日が日曜日なのは幸いです。夏のファンタでこういうスケジュールになると、1週間寝不足が続きます。
作品を見ると面白そうなものがいくつかあります。初日の3本目はファンタではスター監督と言えるスティーヴン・ソダーバーグの作品。久しぶりのルーシー・リウの顔も見られます。最終ラウンドは韓国の犯罪アクション。韓国は今国内で揉めており、日本ともぎくしゃくしていますが、ファンタに来る映画に関してはここ数年絶好調。期待が出来そうです。
2日目は台湾から1本。シッチャカメッチャカな発想の幽霊コメディーのようです。そして、近年駄作を作るか名演技を見せるかの2択のニコラス・ケイジ主演作も。
1日目の最初の作品。
ストーリー ネタバレ: 読みたい方はマウスの左ボタンを押しながらカーソルで上をなぞってください。
長期に渡る連続殺人事件で被害者は全員女性、犯人は男で女性が全く救われない状況のままなのが最大の弱点。近年の「弱者にやさしい目を向ける」運動が男性の視点だとここで止まってしまうのか、それとも監督が確信犯で女性は救わないと決めて作ったのかも曖昧。せっかく予算を手にし、それほど大根でもない役者を揃えたのだから、あと数歩前に進んで貰いたい。
監督: 長編劇場映画デビュー 。経験不足なのか登場人物、時代、国の描き方がやや曖昧。
撮影: カメラにはいい点も見られたので、これから頑張って下さい。
2本連続でダメな作品に出くわしました。こちらはど素人ではなく、ファンタに既に参加した監督。なので、カメラもしっかりしているし、俳優も大根ではない。その他最低限のレベルは軽くクリア。
原作: 好きになれなかったのはストーリー。主演者が監督と共に脚本も書いています。
ストーリー ネタバレ: 読みたい方はマウスの左ボタンを押しながらカーソルで上をなぞってください。
登場人物は、アミールという生粋のノールウェイ人でないけれどちゃんとノールウェイ語で話す男性、その妻、盲目のふりをして世間を騙す女性、そしてアミールに仕事を世話する友人。3人は生粋のノールウェイ人のようです。4人だけで話が進むのですが、唯一常識を持ち、病的でないのは友人。他は病的と思えるような妄想を抱えていたり、夫にやや支配的な態度を取ったり、盲人としてインタビューに答えたりしつつ実は目が見えているど変な人たち。話の中心になる人は中東系かインド系の感じの人。
近年外国人、女性などを主人公にしたがる傾向があります。ちゃんと考えて決めたキャストならいいのですが、考えさせられるキャストも結構あります。 Above the Knee
監督: 長編4作目、ファンタ参加2作目。
初日3本目も失望作。監督がソーダバーク、主演がルーシー・リウと言うので期待したのが甘かった。3作、何のために作ったのか分からない作品が並びました。
主人公はいわば家。アメリカとしてはまあ、立派な家。新しく入居いて来たのは白人の夫、アジア系の妻、子供2人。妻をリウが演じています。彼女は長い間色々な作品の主演や準主演をこなしていますが、演技力が優れていると感じたことはありません。時代に乗った感じでした。
今回もこれと言った演技力は見せていません。アメリカに住む白人男性がアジア人と結婚して家庭を築くということ自体が今の時代の時流に乗ったと言えます。
ネタバレ: 読みたい方はマウスの左ボタンを押しながらカーソルで上をなぞってください。
霊が宿っているかも知れない家に越して来たため息子を失い、やがてまた引っ越すと言うだけの話。
監督: ソダーバーグの作品はアウト・オブ・サイト以降結構見ていて、それほどダメな監督という印象はありませんでした。今回は失望作。
トレイラー 後記: 家はとてもきれいで明るく、トレイラーのサウンドのような恐怖は感じさせないように演出してあります。
初日の優秀作。別なページを作ります。
ストーリー: 6人の男女が豪邸でパーティー。その後意外な展開。
原作: 脚本も監督が書いています。推理小説ファンの期待にも応えられるような展開になっています。
監督: 長編デビュー
トレイラー 後記: センセーショナルで重要なシーンを細かく刻んで並べてありますが、トレイラーを見ただけでは筋は想像できないようになっています。
おもしろかったのですが、疲労困憊で途中居眠り。なのでちゃんと説明することができません。いずれインターネットで無料配信があればと狙っています(時々ドイツ大手のテレビ局がインターネットでファンタに出そうな作品を無料配信します)。
前作: ベテラン(2015)
ストーリー: 連続殺人犯捜査。
監督: ベテラン(2015)に続き続編も監督。
2日目の1作目。最初登場人物(登場死人)が入り乱れて話についていけませんでした。途中から少しずつ作品のペースに乗れ、結構楽しかったですが、全体を把握できていません。
日本を思わせる要素がちりばめてあったので、私は違和感を感じませんでしたが、ドイツ人の観客には意味がわからない所もあったのではないかと思います。時々漢字が表示されるのも日本人には助かりますが、ドイツ人には助けにならなかったのではないかと思います。
この作品も無料配信があればと願っています。
ストーリー: 幽霊が「ゴールデン幽霊賞」を競い合うという不思議なストーリー
トレイラー 後記: トレイラーよりずっと明るくてはハチャメチャな作品です。
後記: 重要な登場人物がまことという名前。全編台湾語を話しています。
前日の経験から、あまり期待せずに見始めたのですが、2日目の最優秀作品でした。
原作: 監督が脚本も書いています。
ストーリー: 真面目な学生が夜は鍵屋のアルバイト。そこでとんでもない事件に巻き込まれてしまう。
監督: とてもデビュー作とは思えない完成度。
トレイラー: 物語を追ってきちんとしたトレイラー。ギャング一味が囮捜査の警察の課に見えてしまうところがご愛嬌。
後記: 出来が良かったので、独立したページを作りました。
結構予算も取れていて、俳優もまあ大根ではなかったのですが、テーマの焦点がややぼけていて、もったいなかったです。
脚本: 監督自身の作品。
ストーリー: 冒頭金持ちのボンボンがディーラーから麻薬を買い、使うシーン。18歳の誕生日をコカインで祝うなどというあほボンボン。ハイになりながら車で帰宅中に変な女性に遭遇。舌と歯が無く、顔全体に包帯。話す言葉は主人公と通じません。ボンボンはボンボンなりに彼女を助けようとするのですが、上手く行きません。父親が大金持ちらしく、ボンボンも贅沢な家に住み、アメリカの高い車を乗り回しています。帰宅して浴びた血を洗い流し、車に戻ると彼女はいません。
ボンボンにはあほの仲間や恋人がいて、強引にパーティーに連れ出されます。みんなラリっています。その後起きるのはゾンビ型大混乱。
トレイラー: 前半はドラッグでラリっているシーン中心。後半はゾンビ化して行く登場人物。
ネタバレ: 読みたい方はマウスの左ボタンを押しながらカーソルで上をなぞってください。
監督がテーマにしたかったのは製薬会社が変な人体実験をしていることや変な薬を開発していることのようなのですが、その材料に使われた若者たちの人間関係や振る舞いがバカバカしくて、肝心の監督が訴えたかったことにたどり着きません。
今回のファンタで楽しみにしていた作品ですが、あてが外れました。ケイジは経済的に困窮でもしたのか、時々お金のためにしょうもない作品の契約にもサインしますが、逆に地味な作品で絶妙な演技力、実力を見せることもあります。ファンタには主としてそういう作品が来るので、楽しみにしていました。
今回は極端な振る舞いに出る主人公と、極端に反応する地元民の根競べなのですが、そしてそのしつこさの中にケイジが演技の実力を発揮するチャンスがあったのですが、何か1本抜けている感じで、せっかくの才能が生かされていませんでした。
ストーリー: 長い間アメリカに暮らしていた主人公が久しぶりに息子を連れてオーストラリアの故郷へ戻って来て、息子と一緒にサーフィンをしようとするのですが、地元の人たちで、カルトっぽい宗教的な集団と対立。散々嫌がらせを受ける。
トレイラー: オーストラリアの英語が聞けると思っていたのですが、トレイラーのシーン以外にもあまりオーストラリア訛りの英語は出て来ませんでした。
疲労困憊でほとんど記憶に残りませんでした。
リメイク: 1987年の Street Trash
監督: 長編3作目
トレイラー: ロジャー・コーマンなどが描く未来像をカラーにした印象。コーマンの白黒映画の方が効果がある。
この後どこへいきますか? 次の記事へ 前の記事へ 目次 映画のリスト 映画以外の話題 暴走機関車映画の表紙 暴走機関車のホームページ