7.無線機&リニアアンプ・アンテナ編
はじめに
トランシーバはIC-7300を想定。リニアアンプはAC/100V/15A以内の受電容量で、出力1KWを望めるTHAMWAY/DXV600L改修機を想定。
と当初は考えていたが、やり出すと色々欲が出てきて以下の構成で開局申請書類を作成した。

無線機&リニアアンプ
@トランシーバ:IC-7300(icom)
AHFリニアアンプ:HL-2.5KFX(THP/AC200V仕様)
B50MHzリニアアンプ:GU-74B(自作/AC100V仕様)
左はテスト中のIC-7300。下は実装したHL-2.5KFXと自作GU-74Bアンプ。



システム
○HL-2.5KFXはIC-7300のCI-V情報でバンド制御する。
○50MHzのみIC-7300のバンドDC電圧によりリニアアンプ選択リレー(In/Out/Rely/ALC同時切替)を制御する。
○すなわち、IC-7300が50MHzを選択した時に、リニアアンプはGU-74B側に切り替わる。
○両リニアアンプの電源(AC200V/100V)は、汎用IP制御によりON/OFFを行う。
○両リニアアンプのスタンバイSWはON(送信)位置とする。HL-2.5KFXスタンバイ要回路改修(下記参照)。
○50MHzが選択された時のみGU-74Bは通電したいが、予熱時間が必要なため個別投入はしない(直熱管なら可能)。
○IC-7300には中波AMラジオ波除去HPFを挿入する。

アンテナ
@1.8〜50MHz:OCF-Dipole(逆V-Windom)+MFJ-998RT(ATU)
A10MHz:HB9CV(落成検査に間に合えば)
B50MHz:HB9CV

写真は2016年7月18日のタワートップ。この日Windom(1.8〜50MHz逆V)のフック金具を正規に腕木へ取付バランを吊るし、滑車は腕木マスト下に残した。更に50MHz/HB9CVをマスト中段に仮設(同軸ケーブルは未設置)した。
Windomは6月28日より滑車とロープで吊上げ仮設してあった。滑車とロープは当面資材の荷揚げに使用する。この日もHB9CVを吊り上げている。

*ビームアンテナはIP汎用制御でローテータを回転させる。

下は落成したアンテナ群。上からHB9CV/50MHz、HB9CV/10MHz、1.8〜50MHz/逆V−Windom、2.4GHz/メッシュパラボラ、LAN端末収容箱。10MHz及び50MHzのみバンドデータで自動切替、他バンドは逆V-Windomoを使用。



Hex-Beamアンテナの投入(2017.11.30)
今春友人からQSYしてきたK4KIOのHex-Beamをタワートップへ設置。その状況とSWR特性は別ページにて紹介している。
このアンテナは14/18/21/24/28/50の6バンドの変形2エレメント八木である。作りっ放しで、これだけ低SWRを得られるマルチバンドアンテナが他にあっただろうかと思う程である。
これにより、IC-7300のバンド電圧からバンド情報をデコードする回路の改修が必要になる。WARCバンドを含む14〜28MHzバンド情報をORで取得してアンテナ切替リレーをたたく。切替入力数が不足するので、ダミー切替を外部リレーに移し、IC-7300通電時にアンテナ側へ切替わるロジックにする。なお50MHzはHB9CVが専用であるので使用しない。


関連情報
1.icom RS-BA1の導入(Feb 27. 2015〜)
2.HL-2.5KFX(スタンバイSW/ON状態)で電源投入を可能にする方法(Jul 5. 2016)
3.リモートシャックのアンテナ接地&選択リレーボックスの製作(Jun 23. 2016)
4.IC-7300のACC(BAND-DC)より50MHz情報を取得する(Jun 21. 2016)
5.HPA(リニアアンプ)切替リレーボックスの製作(Jun 19. 2016)
6.IC-7300用1800KHz/HPFの試作(Apr 8〜9. 2016)
7.icom IC-7300を試す(Mar 15〜. 2016)
8.リモートシャックでの中波AMラジオの受信レベル(Feb 26. 2017)
9.Premiertek社の2.4GHzパラボラアンテナを試す(Mar 31. 2017)
10.EG-2600外部燃料タンクの高さと給油経路等について(May 19. 2017)
11.K4KIOのHex-Beamアンテナの製作日記(Oct 9. 2017)
12.IC-7300のACC(BAND-DC)より14〜28MHzの情報をORで取得する(Nov 11. 2017)
13.リモートシャック用Hex-Beam切替リレーボックスの製作(Nov 12. 2017)
14.リモートシャック・アンテナリレーシステム(Nov 13. 2017)