《楽しみは 早い発展 のぞき見て》

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 電子機器の発達により,人の間に変化が起こっています。文字にしろ映像にしろ,目の前の画面の中にあります。見える世界はすぐそばの二次元になっています。電車の中でも,歩いているとき,すぐ傍の三次元世界は見ずじまいになっています。
 人の関係は、それぞれの間合いに応じて、対応が異なっています。すぐ目の前には,近しい信頼し合う人がいます。遠くには,気の許せないかもしれない人たちが置かれています。間合いの遠近が信頼の遠近になっていました。
 ところが,今の人たちの目はすぐ前の二次元世界だけになってしまっています。近しい人がいるはずの間合いに,すべての人と向き合っているのです。近しさを錯覚して言葉を交わすと,一瞬にして遙か彼方の人にまで届いてしまいます。かつての親しい人の中の内輪話が,今では辺り一面に言いふらすことになり,聞こえては困る人にまで届いてしまうことになっています。この三次元空間が二次元空間に縮小していることに早く気がつかないと,SNSが招く不都合は大きくなっていきます。
 人の間合い,それを大事にすることが人としての生き方ですが,その間合いを見間違う状況で錯覚しているのですから,間違いや間抜けなことが起こっています。遠くにいるはずの人を,近くの人に思い違いしているのです。逆であればまだしも,最悪の勘違いです。
 もう一つの勘違いは,二次元世界の中が広大な広がりとしてつながり合っていることです。目の前にいる人にだけ伝えたつもりであっても,何の関わりもない万人に伝わっていき,思いもしない結果を招くこともあります。個別な投稿が炎上という広がりになっていきます。小さな火種はあっという間に大炎上するのです。危険な二次元空間です。
 この二次元空間は機械的な間接情報であるために,人の五感には不完全な情報伝達になります。視覚的には立体感がなく,聴覚的には方向性がなく,嗅覚,味覚,触覚には無情報です。従って,その情報は実寸ではなくなります。そのため,言葉に緩急の調子や温もりや冷たさなどの人間味の情報が欠落しています。正直に言えば,人の会話ではあり得ません。かつての手紙による情報交換と同じなのですが,それを面と向かっての対話の積もりで使ってしまっています。
 今までと全く違った情報機構に慣れるまで,しばらくの経験が必要でしょう。ただし,人の肉体的な順応が整うにはかなりの時間が必要ですが,そうこうしているうちに,情報機器世界にはAIなる機能が追加されていて,解離はますます広がっていきそうです。効果的な訓練の開発が,人の側には急務です。

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(2026年02月01日:No.1349)