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[2026/07/20]
【子 育 て 羅 針 盤】
(第1346号)
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★子育ち12権利
【第3権利:お子さんは,自分の居場所にいますか?】
《V104:WHERE-01》
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《子育ちは 親の温もり 受け取って》
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《まえがき(毎号掲載)》
子育て羅針盤では,こどもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,「誰が,どこで,いつ,何が,なぜ,どのように育つのか」という5W1Hの問題視座です。また,2つの領域とは,「自分の育ち(私の育ち)」と「他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ち」の領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の視座が「子育て羅針盤」の基本的な考察の構成となります。
この第104版では,子どもが人としての権利を育てていく上で,大人が寄り添っているときに,見届けておくべき状況を確認できる12の自問を設定してみました。その構成はこれまでと同じく,奇数号では子どもの「私の育ち」を,偶数号では「私たちの育ち」という配置をします。私の育ちだけに意識が向くと,私たちという社会性に基づく仕合わせな育ちが疎かになります。あちらこちらで人のつながりに欠陥が見られる現状は,私たちによる育ちから得られる「私たち」という意識が未熟だからです。そのことに注目して,羅針盤を手元に設定していただくようにお願いいたします。
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《「自分の居場所にいる」ということについて説明が必要ですね!》
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○やっと手が離れた?
母親らしさにクタクタに疲れた頃,天の采配か,わが子が入園・入学を迎えます。ママはつい「やっと子離れできた」とほっとします。子どもが留守の間に,それまで我慢してきた自分のしたいことができるので当然ですね。ママの気持ちも分かりますが,やはり子どもには感づかれたくないですね。
子どもは新しい環境に向けて不安がいっぱいです。それなのに朝出かけるときに母親がほっとしていると気付いたら,余計に不安になります。帰ることを願われていないのですから,何となく追放されているような気持ちになります。
大好きなママが自分の帰りを心待ちにしてくれていると思えるから,子どもはがんばって登園・登校できるのです。自分がいないときママがどこかに出ていくと思うと子どもは不安になり,家を出ていこうとしません。登校を渋るようにもなります。ママはいつでもそばにいると信じられたら,子どもは安心して出かけます。
家にいなければならないということではありません。行き先が分かっていてすぐに飛んできてくれると信じられたら,それでいいのです。ママが勤めているような場合には,休みの日にでも一度ママの会社に連れて行って,「ここにいるからね」と見せてやって下さい。ママがいる所の具体的なイメージがありさえすれば,子どもは安心できるからです。
・・・母親とのつながりを信じられたら,子どもは前向きに育ちます。
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○つらかったね!
何気なくカーラジオで視聴者からの悩みの相談を受ける番組を聞いていたときです。娘さんが相談をしていました。「どうしたの?」と問われるままに,それまでの経緯を話しはじめました。その娘さんは父親にどういう訳か分からないまま疎まれ続けているそうです。居間で顔を会わせると露骨に嫌な顔をされました。やがて娘さんは拒食症に罹って,病院に診察を受けに行きました。検査をしても格別悪いところはないということで,薬をもらって帰りました。いっこうに改善しないので,娘さんは相談をしてきたのです。
すっかり聞き終わった後で,相談を受けていたお医者さんが「つらかったね」と言うと,娘さんは泣きだしました。検査や薬ではなくて,その言葉がほしかったというのです。ありのままをしっかりと受け止めてくれれば,そこに救いの始まりがあります。ラジオ番組に匿名で相談をし,会ったこともない先生であっても,自分の今の気持ちを受け止めてくれる人に出会えたことはうれしいことなのです。
人は人とのつながりを持てない,自分の気持ちを分かってもらえないと辛くなります。そのことが居場所がないということです。孤独になれば不安な気持ちになり,心の扉を閉め切って守りに入ります。守りにエネルギーを使い果たして,育つどころではなくなります。閉じこもっている間は,育ちが停止します。
子どもの場合には,分かってもらえない寂しさを自覚できないことがあります。何となく不安だと思うだけで,それがなぜなのかという所まで思いが及びません。イライラしたり,落ち着かなくなったり,ふさぎ込んだりするだけです。「つらかったね」の言葉で,自分の不安は周りの人に分かってもらえなかったことだと見えてきたのです。不安の原因が分かりさえすれば,解決に向けて大きな一歩が踏み出せます。
・・・誰かに分かってもらえたら,子どもは伸びていきます。
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○お母さん!
いじめで自殺した男子中学生は,「家の人へ」という書き出しで遺書を書き残しました。子どもにとって最後の居場所(逃げ場所)はやはり母親の懐でしょう。パパとすればさみしいのですが,負けても悔いは無いでしょう。どうして自殺した子は,「お母さん!」と書かなかったのでしょうか?
ここ一番という相談をするときは,大人でも迷います。ましてや子どもは,思い切って「お母さん」と呼びかけても,次を言い出すのに逡巡します。そのとき,ママが焦らずにゆっくりと迎え入れてくれなければ,「もういい」とチャンスを失っていきます。たった一度の大切な「お母さん」を聞き逃したら,子どもの命綱を切ってしまうことになります。ママにとって子どもが言う「お母さん」は,目に入らぬ印籠です。恐れ入って聞いてやってください。
ママは子どものことを何でも知っていると思いこんでいます。そこで,「お母さん」と呼ばれたときに,だいたいの察しがついているので,ついいい加減な受け答えをしてしまいます。四六時中そばにいる幼児の頃ならそれも間違いないでしょう。でも,子どもはママの知らない育ちをしていくものです。ママの知らない子どもがいるのです。「うちの子に限って!」と驚かされるケースが出てくることになります。
いま目の前にいるわが子を見て聞いてやって下さい。昨日までママが見ていたと思っていた子どもと違う子どもが見えるかもしれません。ママはわが子であっても知らないことがあるかもしれないと謙虚な対応を忘れないようにして下さい。その優しさがあれば,子どもを救えます。
・・・ママの懐は子どもの心にとって究極の居場所です。
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《居場所とは,パパ・ママと心がつながっているという安心です。》
※母の懐とは優しく包み込んでくれる所というイメージがあります。心が傷ついたとき,「どうして傷ついたの?」と怖い顔でわけを問いただされることなどなく,ただ笑顔で黙って抱きしめてくれるだけですが,それで傷は十分に癒されます。まず傷を治さねば次のステップには進めません。「いつでも飛び込んでおいで」,そんなメッセージを送り続けてやって下さい。
【質問3:お子さんは,自分の居場所にいますか?】
●答は?・・・もちろん「ハイ」ですよね!?
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☆次号予告☆
【子育ち第4権利:お子さんと,信頼の関係がありますか?】
どうぞお楽しみに!
子どもを含めた家族が活動する所はファミリールームです。それぞれの声を聞き気配を感じながら落ち着きを得て,さらに皆がしている仕事を横目に入れることで活気が生まれ,自分の仕事に励むことができます。後片づけをしたあとの食卓で勉強というスタイルも案外捨てたものではありません。子ども部屋は寝室なのです。
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★落書き★
第二次世界大戦中のアメリカで,銃や弾丸を湿気から守るために使われていた薄いフイルムがありました。終戦になると需要が激減し,製造メーカーのダウ・ケミカル社の技術者ラドウィックとアイアンズは,別の使い道を模索していました。ある日,近所の人と妻同行でピクニックに行きました。そのとき,夫が開発したフィルムでたまたまレタスを包んでいったところ,大変評判になりました。二人はこれをきっかけに,食品保存に使える新しいフィルムを作成し,妻のサラとアンにちなんで「サランラップ」と名付けました。
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●タイトル:『子育て羅針盤』 [Kosodaterasinban]
●発行期日:毎週月曜日正午(2000年09月25日より)
●発行責任:モリのクマさん(HP「徒然窓」〜プロフィール参照)
「徒然窓」= http://www5a.biglobe.ne.jp/~mbear
「連絡先」= mori-bear※mvd.biglobe.ne.jp (※を@に変更)
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