*** 子育て羅針盤 ***

〜 《Ver.104 from No.1344》 〜

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「子育て羅針盤」:第1347号
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[2026/07/27]
【子 育 て 羅 針 盤】
(第1347号)
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★子育ち12権利
【第4権利:お子さんと,信頼の関係がありますか?】
《V104:WHERE-02》
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《子育ちは 共に生きてる 人がいて》

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《まえがき(毎号掲載)》
 子育て羅針盤では,こどもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,「誰が,どこで,いつ,何が,なぜ,どのように育つのか」という5W1Hの問題視座です。また,2つの領域とは,「自分の育ち(私の育ち)」と「他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ち」の領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の視座が「子育て羅針盤」の基本的な考察の構成となります。
 この第104版では,子どもが人としての権利を育てていく上で,大人が寄り添っているときに,見届けておくべき状況を確認できる12の自問を設定してみました。その構成はこれまでと同じく,奇数号では子どもの「私の育ち」を,偶数号では「私たちの育ち」という配置をします。私の育ちだけに意識が向くと,私たちという社会性に基づく仕合わせな育ちが疎かになります。あちらこちらで人のつながりに欠陥が見られる現状は,私たちによる育ちから得られる「私たち」という意識が未熟だからです。そのことに注目して,羅針盤を手元に設定していただくようにお願いいたします。

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 《「信頼の関係」ということについて説明が必要ですね!》

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 ○いない方がよい人?

 子どもはママを頼りにしています。一方的な信頼関係であり,とてもひ弱なものです。たとえたった一度であっても母親から「お前さえ 生まなきゃ」と言われたら,子どもはいっぺんに育つことに絶望してしまいます。すくすくと育った苗がたった一夜の霜でダメになってしまうようなものです。

 そこまであからさまではないにしても,ちょっとした信頼への擦り傷が発生することがあります。もうすぐ夕食という頃が最も空腹になります。子どもが「ねえ,クッキー食べていい?」と言ってきます。ママは「だめ,もうご飯なんだから。お菓子ばっかり食べちゃだめ」と叱ります。その語調には「余計なことは言わせないで,あっちに行っていなさい」と邪魔そうな雰囲気が漂います。お呼びでない虚しさに襲われます。

 邪魔にされるとはいない方がいいと思われているということです。ですから,ママは,たとえば,「そう,おなかすいたの。クッキーおいしものね。でも,もっとおいしいものもあるのよ,ちょっと待っててね」と言い方を変えてください。まず空腹であることを認めてやれば子どもはそれで満足しますし,もう少し待てばいいと分かれば我慢できます。同時に子どもは邪魔にされないで済みます。

 信頼関係の基本は,お互いの思いが分かり合えるということです。分かろうとしないときは信頼が壊されます。子どもが何かにぶつかって泣いているときに,「ここが痛いのね」とさすってやりますね。痛さを分かってやれば,そこから大事な信頼感が育ちます。

・・・不注意な邪険さ一つで信頼はもろくも瓦解します。

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 ○ いてもいい人?

 高学年になると「あなたは勉強さえしていればいいの」と,生活から隔離されているような状態が現れることがあります。家族のそれぞれが自分だけの暮らしをしているクールな関係です。「パラサイトシングル(実家に寄生している独身若者)」は,このような関係の行き着く先です。一見自立しているようで,肝心の生活部分はしっかり寄生しています。「いつまでもいてもいいのよ」と甘えさせるから,生活能力のある大人にはなれません。

 いじめの人間関係も似ています。一応友達としてグループに取り込みますが,いつも境界域に排除しておきます。決していじめられっ子をグループから追放はしません。「いてもいいヤツ」としてグループと付かず離れずの所に縛り付けておきます。いじめを陰湿にしている要因は,「飼殺しの状態」においていることです。

 家庭でも「自分のことは自分で」というしつけを厳しくし過ぎると,家族であって家族ではないような「不安定」で曖昧な存在に追いつめてしまう危険性があります。裏返せば「自分は自分,他人は他人」と考え,人間関係を結べなくなります。家族であることの意味は,人は持ちつ持たれつの相互関係がなければ生きてはいけないという社会の基本を学ばせることなのです。

 ジコチュウな子どもたちが現れてきたのも,この育てられ方のせいです。自分のことは自分でするのだから,あなたも自分のことは自分でしなさいと,親の手伝いを拒否します。自分にとって何の得にもならない余計なことには手出しをしようとしません。「いてもいい人」の集まりは,何のつながりも持てず気持ちはバラバラで,およそ信頼関係などは持ちようがありません。ジコチュウが心配されるのは,信頼の欠如のためです。

・・・他人と関わり合おうとすることが,信頼関係のベースです。

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 ○いて欲しい人!

 社会的な関係では,いなくてはならない人と自覚できれば十分でしょう。社会に役立つ人間になれというのがかつて男の子への期待でした。共同参画という流れも社会に貢献するという願いが醸し出した風です。しかしながら,一方で,定年になって役に立たなくなったらお払い箱です。高齢社会が重荷と叫ばれ,生きづらくしているのはなぜでしょうか? いなくてはならない人になることは,人間関係としては,まだ不十分だからです。

 信頼関係というのはあくまでも手段なのです。何のための手段かというと,幸せな人間関係をつくるためです。たとえ役に立てなくても,お互いそばにいるだけで「ほっと安心する」関係,それが家族から始まる人間関係です。弔辞で「惜しい人を亡くした」と見送る人は社会的なつながりのある方です。もっと役に立てたのにという気持ちです。肉親は「寂しくなります」と送ります。いて欲しかったという気持ちです。

 つわりのひどいママがいました。幼い女の子がいます。祖母が女の子をしばらく預かろうと申し出てくれました。でも,ママはある決意から断りました。数日前,トイレでしゃがみ込んでいたときのことでした。苦しさの中でふっと気が付くと,背中を小さな手が一所懸命にさすってくれていました。「この子といっしょに産もう」と思ったからです。幼児でも大人に力を授けられるます。大したことはできなくても,いてくれるだけでいいのです。

 子どもやお年寄りがいる家庭に温もりを感じる秘密は,いて欲しい人が中心にいるからです。あなたが傍にいるから幸せという想いが溢れているから,家庭が幸せになります。単なる気の持ちようだと思われるかもしれませんが,どうせなら幸せになれる方を選んだ方が・・・。

・・・傍にいるだけでホッとしあえる関係が,信頼関係の終着点です。

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 《子どもに必要な信頼関係とは,何の屈託もない心の交流です。》

※親は常に子どもに対して親として君臨します。保護者という気持ちも強者の立場です。保護される弱い立場に長く浸かっていると,甘えに毒され,人をうまく利用しようというずる賢さだけが育ちます。自分はどうせお荷物なんだという思いから抜け出せません。自分がそばに行くとママが笑顔になることに気がつけば,そこでやっと自分の存在がママの心と対等になれたと思うでしょう。信頼関係は対等な関係でもあるのです。

 【質問4:お子さんと,信頼の関係がありますか?】

   ●答は?・・・もちろん「ハイ」ですよね!?

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☆次号予告☆
【子育ち第5権利:お子さんは,正しく言葉を使いますか?】
どうぞお楽しみに!

 居場所は周りの世界と連結していなければなりませんが,その条件は信頼関係です。内弁慶という性格があります。家の中では親子としての居場所を持っていても,外の世界に信頼感を抱けない場合には気弱になります。親以外の他者との間に人間的信頼感を持てる原型を用意するのが,親子の信頼です。

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★落書き★

 「じゃがりこ」は,「女子高生が鞄に入れて持ち歩けるような,袋菓子ではない箱やカップ入りのお菓子を作ろう」というコンセプトのもと,新しいタイプの商品として開発されました。商品名は,新しくできたスナック菓子を、開発担当者の友人「りかこさん」がとても美味しそうに食べている姿を見て,じゃがいも+りかこ→「じゃがりこ」と名付けられたそうです。

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●タイトル:『子育て羅針盤』 [Kosodaterasinban]
●発行期日:毎週月曜日正午(2000年09月25日より)
●発行責任:モリのクマさん(HP「徒然窓」〜プロフィール参照)
  「徒然窓」= http://www5a.biglobe.ne.jp/~mbear 
  「連絡先」= mori-bear※mvd.biglobe.ne.jp (※を@に変更)
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