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[2026/08/10]
【子 育 て 羅 針 盤】
(第1349号)
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★子育ち12権利
【第6権利:お子さんに,美しい言葉を伝えますか?】
《V104:WHEN-02》
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《子育ちは 心美し 言葉から》
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《まえがき(毎号掲載)》
子育て羅針盤では,こどもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,「誰が,どこで,いつ,何が,なぜ,どのように育つのか」という5W1Hの問題視座です。また,2つの領域とは,「自分の育ち(私の育ち)」と「他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ち」の領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の視座が「子育て羅針盤」の基本的な考察の構成となります。
この第104版では,子どもが人としての権利を育てていく上で,大人が寄り添っているときに,見届けておくべき状況を確認できる12の自問を設定してみました。その構成はこれまでと同じく,奇数号では子どもの「私の育ち」を,偶数号では「私たちの育ち」という配置をします。私の育ちだけに意識が向くと,私たちという社会性に基づく仕合わせな育ちが疎かになります。あちらこちらで人のつながりに欠陥が見られる現状は,私たちによる育ちから得られる「私たち」という意識が未熟だからです。そのことに注目して,羅針盤を手元に設定していただくようにお願いいたします。
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《「美しい言葉を伝える」ということについて説明が必要ですね!》
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○きちんと?
玄関の靴を脱ぎっぱなしにする子どもに,ママはいい加減うんざりしています。「いつもきちんとしなさいとあれほど言っているのに」と泣きたくなりますね。似たようなことはたくさんあるはずです。ママは口うるさくしつけているつもりですが,子どもの方は一向にしつけられてくれません。しまいにはわざと逆らっているのではないかと落ち込んだりします。
「きちんとする」ことがどういうことか,具体的に教えなければ子どもには分かりません。幼児であれば,例えば玄関の床に靴の形を書いてやって,それにそろえるように教えるとできるようになります。きちんとという言葉は抽象的で曖昧なので,親が何度言葉だけを伝えても,子どもに意味は伝わりません。
きちんとするというのは,あるべき場所を決めてそこに置くということです。その「あるべき場所」を具体的に教えなければなりません。おもちゃを片づける場合も,まず収納場所を用意して「ここに入れなさい」と教えればいいのです。何処に置けばキチンとなるのか,それを最初から考えさせようとしても無理です。「きちんとお座りして」というのも,身体の置き場所としての身構え型をママがしてみせればできるようになります。
しつけとは「美しい型」にはめるということです。まずその型を用意してやらなければ始まりません。その型に合わせようとすることが,きちんとするということです。いろんな場面ごとの美しい型をあらかじめどれだけ提示してやれるかが,ママの言う「きちんと」という言葉の意味を伝えるコツになります。「何度言っても分からない」というお嘆きは,あるべき場所・型を伝えていない場合が多いようです。
・・・具体的な意味の伝わる言葉づかいが,言葉の美しさの条件です。
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○美しさ?
人は花を見て何故美しいと思うのでしょうか? 普段はそんなことは考えたことも無いでしょう。美しいから美しいと感じているだけですよね。それでいいのですが,子どもに美しさを感じる心を授けるためには,そのわけを分かっていた方がいいでしょう。
植物は花を咲かせることで昆虫に向けて「受粉を手伝って」というサインを出しています。そのサインを感じ取る本能が人にも残っているようです。花の願いが聞く気になれば聞こえてくるのです。生きることへの関わりが生きているものの本性です。花によって世代を交代させようとする植物の生きる姿に,人は同じ生きるものとして共感できるのです。その生への喜びの感情を人は「美しさ」と定義してきました。
「菜の花に飽いたら桜にとまれ」と歌われているチョウチョは,実際には受粉を混乱させるような不人情な飛び方はしないそうです。ここで「不人情な」という言い方をしましたが,それほど違和感は無かったはずです。こういった擬人化は子どもが得意です。クマさん,ライオンさん,アリさん,お花さんなど,さん付けをして,動物や植物も生きているもの同士だという共感を楽しんでいます。子どもの素直な美意識と言えるでしょう。
7年ほどの地中生活の後に一夏で死んでいく蝉がかわいそうと子どもは言います。だからこそ蝉の鳴き声が健気で愛おしく感じられていることでしょう。大人から見れば何とも他愛のないことです。しかし子ども時代には子どもに相応しい生命の感じ方があります。そんな経験が核になって美意識という本真珠が育まれていきます。
・・・美しさとは,生きる喜びへの共感に名付けられた言葉です。
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〇笑顔?
地方から都会に出稼ぎに行っていた父親が,年末の明日に帰郷します。留守宅には小学2年生の女の子がいました。「明日,お父さんが帰ってくるね。お父さんに何をお話しする?」,「分からない」,「どうして?」,「だっていっぱいあるから」。あくる日,駅に出迎えに行きました。「お父さんがもうすぐ帰ってくるよ。お父さんの姿が見えたら,何て言うのかな?」・・。
女の子は駅の出口を見つめながらしばらく考えていましたが,やがて一言「笑う」と言いました。普通だったら「お帰りなさい」と迎えることでしょう。でも,その女の子は笑顔を見せると言ったのです。笑顔は人を迎え入れる最高のサインです。きっとママがいつもその子を笑顔で迎えてやっていたのでしょう。父親にしてあげられることはそれしかないと思い定めた気持ちは,父親にとって何にも優る歓迎でしょう。
幼い子どもに「いい顔して!」と言ったことはありませんか? ママの求めに応じて幼子が見せるのは笑顔でしたね。その訓練をいつまでも忘れずに続けてくださいね。ママも鏡の前での化粧の仕上げは笑顔で締めくくってください。和やかな雰囲気,温かい団欒,ホッとする集まり,そこには必ず微笑みがあるはずです。
笑顔がいいからといって,大口開けて高笑いしては下品ですね。ことさら愛嬌を振りまくのもどうでしょう。結構疲れます。普段はモナリザの微笑みがお手本になるでしょう。難しくはありません。口元を2mmほど引き締めればいいのです。ママも自分に似合ういい顔を見つけてください。
・・・笑顔から出る言葉は,自然に美しくなります!
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《美しい言葉づかいとは,優しく受け止めようとする気配りです。》
※先生や親に対して友だちに話すような話し方をする子どもがいます。フランクであることがいいことのように思いこんでいるようですが,狭いつきあいの中でしか通用しません。あらたまった話し方ができないと,人付き合いがしづらくなります。すべての人と仲良くできるわけではありません。友だちづきあいできる人としかつきあえなくなり,社会一般の広いつきあいから逃げていきます。親しくない人とどうつきあえるかが大事ですが,そのための言葉づかいを教え練習台になるのはパパですよ。
【質問6:お子さんに,美しい言葉を伝えますか?】
●答は?・・・もちろん「ハイ」ですよね!?
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☆次号予告☆
【子育ち第7権利:お子さんは,自分の能力を出しますか?】
どうぞお楽しみに!
皆で言葉を共有するという,広い言葉づかいが廃れてしまったようです。近場の人としか話せないようなら,ことさら集まることはないでしょうに! 集まってもバラバラなのですから。昔の宴会は誰かが歌うと皆で手拍子を打って伴奏し,皆が一つになれたものです。言葉づかいが小さくなってしまいました。自分だけの言葉が,SNSでたくさんの人に届くので、力不足が災いを招いてしまいます。
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★落書き★
絆創膏にガーゼパッドがついた「バンドエイド」は,ジョンソン・エンド・ジョンソンの商標で,1920年に米国で誕生しました。当時,購買部でバイヤーをしていた28歳の社員アール・ディクソンは,新妻ジョセフィーヌが非常に不器用だったため,彼女が台所に立つたびにケガをしていることに頭を悩ませていた。彼はその都度,妻の指に包帯を巻いてあげていたが,自分がいないときのことを考え,妻が一人でも手当てできる包帯を作ろうと思い立って,考案されたのが,テープと包帯を合体させた救急絆創膏で,バンドエイドの原型になりました。
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●タイトル:『子育て羅針盤』 [Kosodaterasinban]
●発行期日:毎週月曜日正午(2000年09月25日より)
●発行責任:モリのクマさん(HP「徒然窓」〜プロフィール参照)
「徒然窓」= http://www5a.biglobe.ne.jp/~mbear
「連絡先」= mori-bear※mvd.biglobe.ne.jp (※を@に変更)
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