【第1章 親と地域とのつながり】
まず,親はどのような地域生活をしているかについて,調査結果を見ていくことにします。
3.親と地域の活動とのつながり(1)
○親として,PTAは地域への入り口になると思われますが,
居住年数「1年」でPTAの集会に行くという割合が低くなっています。1年未満ではとにかく様子を知りたい親には,PTA集会はよい機会になります。しかし,出席してもなじみがないので足が遠のきます。3年を過ぎると近所のつきあいができるようになっているために,いってみる気になれるということのようです。
○もっと一般的に,地域の行事や活動にも関心を持った方がいいのですが,
近所づきあいができあがる3年を過ぎると,地域行事への関心を「全く持たない」という割合はなくなっています。地域という広がりにまで関心が向くためには,10年の壁が現れています。
○関心があれば,地域の行事や活動に参加するようになるはずですが,
関心の程度に応じて参加しているようです。3年を過ぎると近所の人に誘われてたまに参加し,5年を過ぎると時々参加し,10年を過ぎていつも参加するという傾向が読みとれます。地域は10年という居住年数の彼方にあるようです。