日記のフリ 日記というよりは、気になったこと、興味のあることを忘れないようにメモしてる、ってほうが正しいので「フリ」。
日付ごとにアンカー付けています。e.g. http://www5a.biglobe.ne.jp/~nanatsu/diary0309.htm#20030901
2003年9月
読・観・聴・その他
近藤史恵『シェルター』
カエターノ・ヴェローゾ&ガル・コスタ『ドミンゴ』
ビリー・ワイルダー『サンセット大通り』
今邑彩『卍の殺人』
江国香織『とるにたらないものもの』
ニコラ・フィリベール『ぼくの好きな先生』@銀座テアトルシネマ
9/29(月)
ツェルニー40番終了! 次からは先生に選んでもらったバッハをいろいろに。嬉しい。
9/23(火)
人の日記を読んでいて気が付いた。そうだ今日は祝日だったんだね……。カレンダー通りに休みたい。
9/22(月)
ピアノの習い事、私のすぐあとは社会人の男の人。部屋を出てその人を見ると、この人も働きながら練習しているんなら私も頑張ろうという気になる。
9/21(日)
ニコラ・フィリベール『ぼくの好きな先生』(仏・2002)@銀座テアトルシネマ。フランスの片田舎の小さな小学校が舞台のドキュメンタリー。最初のほうではついカメラを見てしまう子供の視線が気になったけど、子供たちが慣れたのか私が気にならなくなったのか、次第にそんなことは忘れてしまった。小学校というから6歳以上かと思っていたら、なんと3歳の子が何人もいたようで、初日から「ママー」と泣く子や「6の次はなに?」に永遠に応えられない子がいるのもむべなるかな。たった13人、でも13人の子を教えるのは、なんと大変なことだろう。映画の終わり・1年の終わり・先生の終わりを同時に感じて切なくなるラストシーン。先生はじきに定年退職を控えていて、夏休み前の別れですらそんな表情をするくらいなら、一番最後の日にどんな表情を浮かべるのだろう、と。
『サウンド・オブ・ミュージック』がお正月ロードショーとして銀座テアトルシネマでかかる!
9/20(土)
江國香織『とるにたらないものもの』集英社,2003(→Amazon)を読み終わる。いつも薄暗いところで読んでいたのでしばらく気づかなかった。本文の文字が緑色だということに。ときどき出てくるお父さんの江國滋の言動が面白くて、でも同時に思い出であることに少しせつない気持ちになる。
オーブントースターとロースターの違いがなんなのかわかってスッキリした。
栗のリキュールを買ってミルクで割って飲む。1対1だと甘すぎるのでかなり薄めてみた。
9/18(木)
今邑彩『卍の殺人』創元推理文庫(→Amazon)。プロローグを頭の隅に置きながら読むとピピンとくる。アタリをつけていたので、アタリに向かって進んでくれると嬉しくてより楽しく読んだ。エピローグでの密やかな呟きと、書かれなさ加減がいい余韻。
髪の毛を切りたい。以前のように激しく短く。
お誕生日、おめでとう。
9/14(日)
ビリー・ワイルダー『サンセット大通り』(米・1950)。今では忘れ去られたかつての大女優ノーマが久しぶりに撮影所を訪れた際、明るく照らされるライトのもとで一瞬華やかな過去を取り戻したかのように人々が集まる。そして、ライトが消され人々は去る。モノクロームの映像の中のライトの白い眩しさが印象的だった。彼女の願いは皮肉なかたちで叶う。周りからは不幸だと見られる、でも、彼女は今こそ幸せのまっただなかにいるのだ。醜さと美しさの両面が画面から溢れ出しそうなラストシーンは圧巻。
9/13(土)
なんちゃって池波正太郎的休日。
神田のまつやで、まっ昼間からお酒とおつまみ、そしてお蕎麦。お酒を頼むと舐め味噌がついてくる。おつまみは、板わさと焼き鳥。久しぶりのまつや。おいしいのはもちろん、いろーんな客層を見ているだけで、なんだかなごむ。
ちょっと歩き回ったあとに、万惣フルーツパーラーへ。友達が頼んだフルーツホットケーキを味見させてもらった。添えられるのはバターとアングレーズソース、そして、いちご・キウイ・バナナが入ったホイップクリーム。この、フルーツホイップクリームが、フルーツが入っているからかさっぱりとしておいしい! 普通のホットケーキはメイプルシロップなのかな。
9/12(金)
月曜日、久しぶりに「ぴあ」を買ったら嬉しいニュースを見つけた。カール・ドライヤー特集!!!
『裁かるるジャンヌ』しかみたことがないのですが、とても衝撃的な作品で、ほかの作品、せめて『奇跡』だけでも上映してくれないかなあと思っていたのです。やっぱり念じてないとだな!
フィルムセンターのトルコ映画の現在も嬉しい。そろそまた映画をみようって気になってきた。
留守電に「予約いただいていた小沢健二の『刹那』、発売自体が中止になりました」と入ってました……。
9/11(木)
曽祖父母は駆け落ちをしたんだそうだ。
なにかの話を聞きながら涙ぐんだあと、その「なにか」を思い出せないでいたのを、ふと思い出した。それは、母を通じて知る私の知らない父の姿で、父は母にしか弱みを見せないんだなと改めて思った。
ドミンゴまで待たずに、カエターノ・ヴェローゾ&ガル・コスタ『ドミンゴ』(→Amazon)を聴いています。
9/7(日)
グリコ アーモンドチョコレートのTV-CMが好きだ。歌もモノクロの映像も。
先月買った夏目漱石も吉田健一も読み進められず、近藤史恵『シェルター』祥伝社,2003(→Amazon)を手にとった。物語の中で力先生は登場人物の心と身体を整え、私自身もほぐされる。先生の言葉を待つように読んでしまう。p.227には泣きそうになった。
最近飲めるようになったもの、野菜ジュース。最近好んで飲むもの、ガス入りミネラルウォーター。初めてガス入りミネラルウォーターを飲んだのはいつだったろう。甘くない炭酸水なんて飲めたもんじゃないと感じたのに、つくづく味覚って変わるものだ。
小さい頃、ブロッコリーがどうしても食べられなくて親が見ていない隙に窓の外(隣の敷地との境で植物が生い茂っていた)へ捨ててたけど、今じゃ普通に食べているし。……と母に告白したらやっぱり知らなかったらしく、驚いて大笑いされた。
とんねるずの「食わず嫌い王決定戦」を見ていると、ゲストの人たちはどれもそれなりにちゃんと食べている。本当に本当に食べられないものは4つの中にいれないんだろうなあ。私の食わず嫌いは納豆。食わず嫌いというより絶対に食べたくないからやっぱり除くだろう。
昨日買ったペリカーノジュニアで字を書いた。頭では、初めての書くのは自分の名前かな! と思っていたのに、“This is a pen.”と書いていた。Tの筆記体が書きやすいからかな。手の考えることは時々頭より先だからねえ。痛いところをさすったり、人に会った瞬間手を振ってたり。
9/6(土)
休みの日は9時半頃起きることが多いのに今朝は7時半に気持ちよく目が覚めたので二度寝するのはやめてさくっと起きた。掃除と洗濯をしてもまだ早い時間。
ビルケンシュトックのサンダルを買うために新宿まで。店員さんが足の大きさをはかってくれたあと、合うサイズのものを出してくれる。同じサイズでも足の幅が2種類出ているらしい。普通のと、細身の。
池袋の東武デパートで文房具売り場を通ったときに思い出した。ペリカンが入門用万年筆を伊東屋で扱っていたはず。店員さんに尋ねると、ペリカーノジュニアとフューチャーを出してくれた。ペリカーノジュニアは基本的に子供用で少し太めに作られており字も太めとのこと。フューチャーは子供から大人まで使える感じ。結局、ペリカーノジュニアの黄色を買いました。\1,200.-。ジュニアの色は赤・青・黄・緑。万年筆を持つのは初めてでドキドキと嬉しい。
8月の土日はほとんど家の中に引きこもっていたので、久しぶりにちゃんと街を歩いたような感覚がある。でも、あらかじめ行く場所を決めてから出発して用事が終わったら即帰り。まだちょっと気持ちに余裕がないんだなと思いつつ、「外出できたぞ」みたいな達成感がある。おもしろい。
あ、そうだ。8月に小沢健二の『刹那』を予約しに行ったら発売日が9/26に延びていた。
9/1(月)
ここ1ヶ月半くらいは食欲がなさすぎて、生まれてこのかた一番食べなかった夏だった。食事はおろか甘いものにもまったく手が出ない。結果、5kgくらい減ってしまった。先週の朝、「やっぱり少しは食べないとだめだよな」と珍しくパンとココアを胃の中に入れたらしばらくしてフラ〜ッと目が回り体温がどんどん下がってゆく感覚があって怖くなった。そのくせ冷や汗がやたら出る。加えて吐きそう。長袖に着替えて厚手の布団をかけてじっと横になった。午後になってお医者に行くと、なにも食べられなくても、塩分をとるようにと言われた。スープとか、おかゆにうめぼしとか。一番近いこのお医者さんは胃が専門、必ずのどを見られてそのたび「ちょっと赤いね」と言われる。具合が悪いときに行くからあたりまえなんだけど、そう言われると「ただの風邪なのかな」と毎回思う。