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読後メモ index

2012.122013.02

日記の フリ 日記というよりは、気になったこと、興味のあることを忘れないようにメモしてる、ってほうが正しいので「フリ」。

日付ごとにアンカー付けています。

e.g. http://www5a.biglobe.ne.jp/~nanatsu/diary1212.html#yyyymmdd


2013年1月

その他


1/30(水)
程度の差はあるもののムカッとする出来事が3つ起きた。1つは終わり、1つは進行中だが終わりは見えており、残りの1つも結論を出した。単に私が怒りっぽ いだけなのかもしれない、頭に来ること自体がおかしいのかもしれないと思うと愚痴も言いにくい。もやもや考えすぎて眠れない夜もあったりして馬鹿みたい!

岩波文庫版の『レ・ミゼラブル』を読み始めた。あの銀の燭台の司教さんの物語がまるで見てきたかのように描写され、嬉しい。嬉しい、というのも変か。あま りに素晴らしく、読みすすむたび涙ぐんでしまう。子ども向けの『ああ、無情』や先日観た映画は「よくまとめているのだろうなあ」と感心しつつ、この素晴ら しさを伝えきれていないんだということが第一巻にしてわかってしまった。世の中には優れた古典が数冊あれば生きてゆけるのではないか、そんな気がしてしま うくらい豊潤。読んでいない古典がたくさんあるから余計にそう思うのかも。引き続きゆっくり読んでいきます。

1/24(木)
自分は褒められて伸びるタイプだと思っていたけど、実際はちょっと厳しいことを言われて気が重くなりながら頑張ってしまうタイプなのかもしれないと火曜日 から思っている。

話は変わる。先日お年玉付き年賀状の当選番号が発表になり、その会場の様子を映していたニュースを見ながら「こういうの行きたい人がいるんだね」と言った ら、「え! 行きたいよ」と言われてびっくりした。「なにが面白いの?」とたずねると、「なんかわくわくしない?」と言われた。お正月の一般参賀も実は行ってみたいら しい。

13日にクレープを食べに行ったお店は池袋西武の上階にあるカルチャースクールに併設されていた。すると、「カルチャースクールが(場所として)高いとこ ろにある」という点についてやたらと感心というかカルチャーショックを受けていた。理由を聞いたんだけど、都会的ということを言いたいっぽかった。高い低 いと言えば、新幹線を見下げる場所にいたとき「新幹線は見上げる存在だと思っていたのに、下にあるなんて!」と言っていたり。そういう感覚を聞くのはとっ ても 面白い。ちなみに今のところ一番都会を感じた場所は表参道だそうだ。

私はとにかく混雑した場所が大嫌い。はやりの場所に行きたいと思わない。東京スカイツリーなんて、もっと何年か経って空いたら行けばいいと思っ てるし、実際は興味がないので行かなくていい。旅行ももうあんまり興味がない。年を取ってこんな気持ちになるんだから、若いときに思い切った旅行をして良 かったと思っている。

以前は映画を観るのに並んで待ったりするのが苦痛だった。今は整理券が配られたり、あらかじめネットで席を押さえられるのが嬉しい。早めに予約して端の席 を取る。観に行くなら土曜日の最終回一択。平日に映画その他のイベントを入れることはほぼない。朝が早いので早く帰宅したいから。

好きなことだったら条件を問わないのかもしれないけど、私の場合はもうそういう時期は過ぎてしまったような気がする。好きなところに行って大冒険したり、 めちゃくちゃ集中して映画を観たなど充実した時間を過ごしたので、満足している。映画の内容は忘れてしまってたりしても、「あーいろいろ観たなー」という 自己満足は残っている。

1/20(日)
読み損ねていた谷川史子を2冊。『忘れられない』『おひとり様物語(4)』どこが良かったのか書くのもヤボ。谷川史子の短篇に外れなし。
『絶対彼氏』の第2話をもう一度観ました。前回観てから随分経ってしまったので3話をスムースに観るために。

1/19(土)
ベス・カーグマン監督『ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!』 (2011年/米国)公式サイト) を観てきました。夜7時台は、ほぼ満席。3時台の回も満席だったようで意外と人気あるんだーと驚きました。ニューヨークで開催される、ローザンヌと並ぶ世 界最大のバレエコンクール(ユース・アメリカ・グランプリ)の最終選考に残った6人の子どもたちを中心に描いたドキュメンタリー。
彼らの踊りを見たうえでコンクールでの彼らの勝ち取った結果を見ると、彼らより上があることに驚く。そして、画面の端々に写る日本人らしき姿。日本の若い 才能も頑張っているのだなあと思った。才能のある人がさらに努力をして極める世界なのだということを再認識したが、下世話な話、その子の才能だけではなく 家族の財力もモノを言うシビアな世界であることも目の当たりにしたとも言えます。

1/16(水)
休みを取ると決めていて、どう過ごそうか考えて、トム・フーパー監督『レ・ミ ゼラブル』(2012年/英国)を観てきました。大筋の物語は知っていましたが、ダイジェスト版の『ああ無情』どまり。だから、あくまでも ジャン・バルジャンの人生と「燭台の話」に感想が集約してしまっています。ミュージカルは観ていません。ネタバレっぽいところは反転させます。

この物語は、私の中では「司教さんの銀の燭台の話」というイメージが非常に強い。なので、映画の中で一番最初に泣いてしまったのは、このエピソードであっ たし、最後にジャン・バルジャンが天に召される際に、まさか司教さんが手を広げて迎えてくれる なんて思わず、最 後にも泣きました。ジャン・バルジャンはコゼットが心の支えであったと言い、もちろんそれは真実であると思います。でもやはり、最初に愛を与えて愛という ものを教えてくれたのは司教さんなのだと思うのです。そこがすべての始まりなのです。そして、愛を注げる存在かつ愛してくれる存在になったのがコゼット だったのではないでしょうか。ああ私は本当に銀の燭台の話が好きだわ。

後半、若者が立ち上がるあたりの話も重要であるとはいえ、ラストがジャン・バルジャンの死ではなく市民の歌で終わるのが解せなかった。なぜ、テーマがずれ てしまったような終わり方にしたのだろう、と。

ラッセル・クロウのジャベールは、宿命の敵たりえる存在感アリアリで良かった。ジャン・バルジャン同様、神に向いているのに心のありようが異なる。ジャ ン・バルジャンも言うとおり間違っていることをしているわけではないのは、確かにそうなのだが。彼の自死については知識としてあったため、唐突な印象はなかったとはいえ、キリスト教を理解し ているかと問われれば、心から理解しているとはとても言えない。

エポリーヌが両親に似ず、誇りがあって良かった。切なさを歌う見せ場にぐっときた。コゼット、マリウスの恋に落ちた瞬間に居合わせてしまった時の3人の歌 も、その後の独唱も。

原作を読まなくてはいけない気がしています。ジャン・バルジャンやジャベールの神への気持ち、罪の意識というものが気になる。文章ではどのように描かれて いるのだろうか、と。

水曜日のレディスデーということもあり女性で混み合っていましたが、マナーは良くて安心して観ていました。エンディングが流れているときに携帯ピカピカさ え除けば。ここまで我慢できたんだったら、あと少しなのに! そんなに見たいなら席を立って出てから見て欲しいんだけどなあ。私にとってはエンディングが全部終わって劇場の照明がつくまでがひとつの映画なのです。

1/15(火)
少し早めに家を出た。駅までの道は危ないところとまったく安全なところが極端に分かれていた。電車も遅れなく安心した。夕方、暗くなってからの帰り道は少 し怖さがあったけれども。
大山誠一郎『密室蒐集家』を読み終わった。5つの連作。アームチェア・ディテクティブは、その謎が魅力的じゃないと意味がないと思っているけれど、その 点、複雑で意外な謎が揃っていて楽しく読みました。

1/14(月)
昨日、スポーツクラブで会った知人と「本当に明日雪になるのかねー?」なんて話していたのに、本当に降った。おまけに、夕方から降るのかと思っていたら午 前から雪が雨のように降って、あれよあれよという間に積もってゆく。出かけたくなかったが月曜日は卵が安い。なので買い物に行ってきました。雪はふかふか だけど深い。明日になったらどうなってしまうだろう。

1/13(日)
なんとなく、筒井康隆『七瀬ふたたび』『エディプスの恋人』を 読み返した。
七瀬は、思っていたより“いい子ちゃん”ではなかった。いつの間にか美化していたようだ。自分に不利にならないように策略も巡らすし、自分の身を守るため とはいえ人殺しまでしたりする。利己的だと認めつつも、友人に甘えようという気持ちだって持っている。つまり普通の人だった。でも、人助けをしたいという 気持ちから自分の正体がバレてゆくというのは、いちど綻びてしまったら繕えない穴のようで、その過程はもどかしくて恐ろしかった。そんなことをしなければ 良かったのに! と思う、その爪の甘さが歯がゆくて仕方ない。
『エディプスの恋人』なんて、かなり哲学的?で、初めて読 んだのは高校生くらいだったと思うのに、本当にわかっていたんだろうか。ただ、超能力者の悲しさ孤独切なさを知ったという点で、印象に残る作品だったなあ と思う。

納め忘れたお札を持って、再度神田明神へ。だいこく祭をやっていたせいなのか、初詣と同じくらい混雑していた。輪くぐりさんもあった。
その後、唐突にワッフルが食べたくなり、調べてみたら池袋西武の別館にある池袋コミュニティカレッジ(カルチャーセンター)内にUCC系列のカフェがあっ てそこで食べられるらしい。その名も「コミカレカフェ」。ワッフルはその都度焼くそうで、さくさくと軽くおいしい。頼んだベリーベリーのワッフルは、イチ ゴのプレザーブ、ブルーベリー、バニラアイスと生クリームが載っていました。コーヒーも私好みの濃い目でおいしかった。おまけに100円でおかわりができ るようで、なるほどカルチャーセンターのカフェらしくっていい感じでした。穴場的。

なお、コミュニティカレッジでは、近々公開の山田洋次監督の『東京物語』の公開記念写真展をやっていた。あらすじもほぼ全部載っていて読んでしまった。観 たいけどシビアだな……。それに、恥ずかしながら小津の『東京物語』は観ていないので、まずはこちらを観てからじゃないと観ちゃいけないような気がしてい る。

1/10(木)
4日に書いた、高橋悠治『プレイズ・バッハ』は、その後Amazonから「予定より早く届けられることになったからね!」というメールが届き、昨日受け 取りました。久しぶりに半分ほこりをかぶっていたステレオの電源を入れて聴き始めたところ。バッハってやっぱりいいなー。そして、そう思わせる高橋悠治、 両方いいんだな。何度聴いても飽きないと思います。

実は仕事で使っていたMacが月曜日に急に動かなくなりまして……。まさかこんなことが起こるとは予想しておらず、かなり青ざめた。ハードがやられている 模様。書類のデータのバックアップはできたものの、さてどうしようと上司に相談。「予算あるし、買っちゃいましょう!」とありがたいお言葉。本当はUS キーボードにしてメモリ積んで、としたかったのですが、2週間近くもこのままじゃ仕事にならないので即納できるものを選択。

MacBook Pro 13インチ2.5GHz(Retinaじゃない、とにかく一番安いモデル)を注文したところ、「2.5GHzだと来週の納品で、2.9GHzだと今週中に 納品できるんですけど」という返事が来ました。上司に「どうしましょう。2万くらいアップするんですが……」と、またもやお伺いを立てると「いっちゃいま しょう!」と力強い返事をもらったので、お言葉に甘えて2.9GHzのほうに。

家では同じくProのUSキーボードを使っているのですが、新しいのを使っているとキー配列の違いに改めて気づきます。USキーボードは「ひらがな」が書 いていないのでスッキリもしています。

しかし、修理もそこそこに買ってもらえたので、感謝して真面目に働こうと思いました!

1/8(火)
新年から(わりと)続いていること。洋服にブラシをかける。お風呂のあとスクレーパーで水気を取る。
文庫用のブックカバーを2つ使っていました。一つは布製、もう一つは紙製。しかし、この紙製のカバーがいつからか見当たらなくなり布製ばかり使っていたた め、布製が白ちゃけてきてしまった。なので、紙製のブックカバーを新調することにしました。
紙和というシリーズのもので、最初は原宿のAssistOn で買いましたが、ネットで購入できるところもあるようで、新色も出ていました。文庫用にブルー、ハードカバー用にグリーンを選びました。紙製なのですが、 厚みがあってしっとりして手になじみます。文庫用の赤いのを使っていたときは、使い込むとさらにくたくたしてきて、手にしっくりくる感じが良かったです。

1/4(金)
とあるきっかけで、市川実日子『午前、午後。』を10年ぶ りに読みました。ういういしく、静謐。書かれたときの年齢を考えると静かで大人すぎるようにも思えますが、落ち着きます。
横溝正史『獄門島』は、もっと昔に、たとえば中学生くらい で読みたかった/読むべきだった、と思いました。ランキングでは上位にのぼるこの作品を、そのランクに値する作品なのかどうか、そう思いながら読んでし まった。純粋な衝撃や新鮮さを感じるには年を取り過ぎた。それくらいインパクトのある作品なのだとはわかる。……というふうに“わかる”って言い方をして しまうのだ。

Amazonからのメールで、高橋悠治の『バッハ:インヴェンションとシンフォニア/イタリア協奏曲、他』のおすすめが届いた。1050円。安すぎるので 思わずクリックしていろいろ見てたら、『プレイズ・バッハ』が欲しくなったので買った。でも、配送は1〜2ヶ月かかるみたい。忘れた頃に届きそう。

1/3(木)
『大人のピタゴラスイッチ』を見ようとして少し早めにEテレにしたら、『亀田音楽専門学校』というのをやっていた。テーマが「泣ける歌〜胸キュンコード 学〜」。ゲストで平井堅が出ていて、彼が選んだ胸キュンの歌をいくつか挙げて曲の構造を分析してました。途中から見たのが悔やまれる! 明日の同じ時間(夜11時から30分)から後編があるので、見逃さないようにします。
明日から仕事です。

1/2(水)
神田明神に着いたのは、11時を回っていたと思う。いつもより遅い到着だから混んでいたのか、今年は混んでいたのか。お参りして、お守り買って、諸々の用 事を済ませ、お札を納めに行ったら、太郎次郎一門の猿回しが始まるところだった。猿回しを自分の目で見るのは初めてだ。高飛び、幅跳び、小さな竹馬に乗っ たままのバッ ク転。最後には、ものすごーく高い竹馬を一本ずつ自分で立たせ、二本立たせたところでスルスルーと登ってゆき、高いところにある足場に足を掛け、歩き回っ た。休憩用のマイ椅子を蹴って演技を始めたり、自分で椅子をセットして休憩したり、 生意気でかわいらしかった。どうやって教えるんだろうなあ。
新宿に移動してボンベイでカレーを食べたあと池袋のデパートに行くも、特に何かを買おうという気持ちがなかったため混雑を見ながらフロアを端から端ま で歩くのみで終わった。靴のレジ待ち列がすごかった。タイツ類は買おうかと思ったけど、やっぱりレジ並びがすごいのでやめた。

1/1(火)
昨年同様、おせちは買ってしまったので、のんびり起きて、お雑煮だけ作って、お屠蘇代わりに発泡する日本酒をあけた。
午前中に行くつもりだった氏神様への初詣は午後1時半頃にやっと行った。もう夜中に行くのは辛くってだめだ。紅白が終わって行くと相当待つし、比較的待た ないのは夜中の1時半頃なので、出かけるまでの家での時間の過ごし方が難しいのだ。寝てしまいたくなる。「ゆく年くる年」などを見ていると大きい神社にた くさんの人がいる。寒いし眠いのに、みんななんて辛抱強いのだろうと感心してしまう。

明治のカップアイスクリーム、グラン。濃いけど濃くない。濃くないのに濃い。おいしい。要珈琲。ただ、この2/3か半分の量でもいい。

怠け者なので今年も目標は決めません。充実した毎日になるかはわかりませんが無理せずのんびりやっていきます。今年もよろしくお願いします。

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