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ヘッドハンター/M.スレイドHeadhunter/M.Slade |
1984年発表 大島 豊訳 創元ノヴェルズ ス3-3,4(東京創元社) |
犯人の名前まではともかく、その正体についてはだいぶわかりやすくなっているのではないでしょうか。例えば、〈ヘッドハンター〉の徘徊を恐れていたはずのジョアンナ・ポートマンが
上巻357頁には、 被害者たちが暴行されていることがミスディレクションとなっていますが、これはもちろんエピローグに登場する“悪魔の舌”を使ったものです。この“悪魔の舌”が、“スパーキィ”の(おそらく)最初の殺人を描いた場面(上巻313頁)で登場しているところを見逃すべきではないでしょう。アヴァコモヴィッチが遺体から発見した黒檀の欠片の意味も、最後にようやく明らかになっています。 なお、生き残った者は再登場するというシリーズの基本原則のもと、〈ヘッドハンター〉も後の作品に登場します。とりあえず本書では罪を免れていますが、その後どうなるかは予断を許しません。 2004.10.11 / 10.12読了 |
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