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斬首人の復讐/M.スレイドPrimal Scream/M.Slade |
1998年発表 夏来健次訳 文春文庫ス8-3(文藝春秋) |
「Headhunter」と題された第一部で〈ヘッドハンター〉の正体が、そして「Decapitator」と題された第二部で〈刎刑吏{デキャピテイター}〉の正体が、それぞれ明らかにされたことを考えると、「Headshrinker」と題された第三部では〈ヘッドシュリンカー〉の正体が明らかになることが予想できるでしょう。
〈刎刑吏{デキャピテイター}〉の正体については、伏線が不足のために唐突に感じられてしまいます。
〈ヘッドハンター〉の正体が明らかになる経緯については、『ヘッドハンター』と『髑髏島の惨劇』を読んだ時点でこのように予想していたのですが、〈ヘッドハンター〉事件の捜査だということをエルヴァイラ・フランクレンが知らされていなかったことを失念していました。また、ディクラークがアルモア・フラッドの話題に興味を示さなかったのは予想外でした。 最後に。実は本書で最も意外だったのは、あのジンク・チャンドラーが最後まで災難といえるほどの災難に遭わずじまいだったことでした(笑)。 2005.09.02読了 |
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