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プロテクター/L.ニーヴンProtector/L.Niven |
1973年発表 中上 守訳 ハヤカワ文庫SF321(早川書房) |
最初に読んだ時には、 * * *
さて本書では、人類がパク人の突然変異した子孫であるということになっています。このアイデアから逆算したと思しき、人類の老年期と共通するプロテクターのデザインが非常に秀逸です。 “プロテクター”という立場はフスツポクからブレナン、そしてトルーズデイルへと引き継がれていき、最後には人類を守るために一つの植民星が丸ごと崩壊させられたことが示唆されています。冷徹な判断によって引き起こされたこのカタストロフが、もっとも大きく好みが分かれるところではないかと思います。
最後は唐突にメタフィクション化され( * * *
なお、パク人の遠征のきっかけとなる銀河中心の爆発については「銀河の〈核〉へ」(『中性子星』収録)で、またブレナンとトルーズデイルが発見した中性子星〈フスツポクの星〉(後に〈BVS-1〉と改名)については「中性子星」(同書収録)で、それぞれ扱われています。 2006.08.03再読了 |
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