「貴族探偵」はいかに改造されたか?
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2017.09.21 by SAKATAM |
ドラマ「貴族探偵:第3話」と、原作「トリッチ・トラッチ・ポルカ」(『貴族探偵』収録)のネタバレがありますので、未読・未視聴の方はご注意ください。 |
第3話 「トリッチ・トラッチ・ポルカ」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
放送日:2017年5月1日 ○あらすじ
喜多見切子探偵事務所に、おびえて途方に暮れた様子の女子高生・垂水遥が訪ねてきた。高徳愛香が話を聞いてみると、結婚を前提として交際している高校教師・浜村康介が、殺人事件の容疑者として警察に連行されてしまったという。事件は一週間前、廃倉庫で頭と両腕を切断された女性の遺体が発見されたが、やがて現場近くの河川敷で、浜村が遺体の頭部と腕、遺留品の入った段ボールを埋めているところを目撃されたのだ……。 ○登場人物・舞台・事件の概要
原作「トリッチ・トラッチ・ポルカ」は、事件から一週間後に捜査を続けている尾崎と古川、二人の刑事が主役で、被害者・宇和島逸子の足取りを確認していくうちに、犯行現場で貴族探偵とメイド・田中に遭遇して古川と田中の“推理対決”が始まる――という具合に、潔いほどに捜査と解決のみに絞り込んだ作品となっています。そのため、容疑者となる浜村康介とその恋人・垂水遥は直接登場することなく、商社勤務で事件当時は出張中だったという設定の被害者の夫・宇和島政人も名前だけの登場です。 一方ドラマでは、容疑者・浜村をはじめ原作で名前だけだった人物たちが実際に登場するのはもちろんですが、その中でも、原作ではごくわずかに言及されるだけだった(*1)浜村の恋人・遥をヒロインに抜擢して、物語の見せ方をがらりと変えてあるのが効果的。スキャンダルに巻き込まれ、勾留された恋人とも離れ離れになって誰一人頼れる者のない遥が、(原作には存在しない)女探偵・高徳愛香に事件の解決を依頼してくる発端は、ドラマの導入部としてよくできています。さらに、打ちひしがれた遥の姿を、ストーカーにおびえて喜多見切子を頼ってきた過去の愛香自身と重ね合わせて、愛香のキャラクターに奥行きを与えてあるのも印象的です。 原作の尾崎・古川両刑事に代わってドラマでは、遥の依頼を受けた愛香と“マル貴”に任命された鼻形警部補がコンビを組んで捜査を行うことになり、原作にはない宇和島夫婦の自宅から始まって、和菓子屋(*2)、美容院へと回っていきます。そして、商社勤務からプロボクサーに変更された逸子の夫・政人は、事件当日の朝に撮影したという、寝ている被害者にキスをする動画を愛香らに披露していますが、何というか、逸子の寝顔が強烈な“生首感”(?)をかもし出しているので、この時点で政人が少なくとも容疑者となることは誰しも予想できるところでしょう(*3)。 さて、原作では尾崎・古川の先回りをする形で捜査を行った末に、犯行現場の廃倉庫でようやく姿を現した貴族探偵ですが、ドラマでは――ドラマ第2話「加速度円舞曲」で名前が出た猟犬のシュピーゲルを伴って――早々に登場することになります。愛香を差し置いて遥の依頼を引き受けようとしたり、愛香が当てにならないといわんばかりに独自の捜査を始めたりするあたりは、原作とは微妙に違った相葉貴族探偵らしい言動という印象ですが、それでいて、愛香らと別行動をとることで原作の“先回り捜査”を再現してあるのがうまいところです。 原作ではメイド・田中が推理を披露していましたが、ドラマ第2話で推理当番をつとめたこともあってか、今回は猟犬・シュピーゲル……かと思わせて(苦笑)、執事・山本がドラマ第1話に続いて推理を担当します。 *
原作の舞台は東北の架空の街・猪飼市と鹿垣市で、犯行現場の廃倉庫がある猪飼市と、美容院と和菓子屋があり浜村や宇和島夫婦が暮らす鹿垣市は、電車や車で1時間はかかるほど離れているため、その間の移動時間がアリバイにも関わってきます。廃倉庫は逸子が恐喝の金の受け渡しに使っていた場所で、わざわざ隣の市まで行ったのは地元の人目を気にしからだとすれば理解はできるのですが、アリバイトリックのための人工的な設定という印象もなきにしもあらず。 それに対してドラマでは、千葉県の架空の町・塩浜町に舞台がまとめられており、アリバイ関連も原作よりややすっきりした形になっています。しかしその結果として、トリックに(目立たないながらも)問題が生じているようにも思われます(後述)。 *
事件の状況は、具体的な時刻などを除いてドラマも原作とほぼ同様ですが、浜村にまったくアリバイがなく、逸子の夫・政人が浜村に代わって“誤った解決”の“犯人”の役を振られているのが大きな違いです。愛香が浜村の容疑を晴らすために動いている以上、原作とは別の人物を“犯人”と指摘することになるのはもちろんですが、事件関係者の数が決して多くない中で、原作では最も事件との関係が薄い政人を引っ張り出して“犯人”に仕立ててあるところが、実に面白い改変だと思います。
そしてもう一つ、原作既読者の大半が予想したのではないかと思われますが、ドラマでは原作から
ところで、この作品はシリーズで唯一、事件発生後だいぶ時間がたってから貴族探偵が事件に関わることになっている(*5)のですが、作者がそうしたのはおそらく、事件解決の鍵となる被害者の足取りを調べるのに時間が必要だからでしょう。一方で、原作での古川の しかるに、前述のように貴族探偵と被害者との関係がカットされているドラマでは、何がきっかけで貴族探偵が事件の捜査に乗り出すかといえば、ヒロイン・遥との出会いにほかなりません。原作ではわずかに名前が出るだけだった遥を悲劇のヒロインに仕立てることで、貴族探偵が騎士道精神を発揮して自発的に動く状況――本来は興味のない事件というだけでなく、愛香が依頼を受けているにもかかわらず――を作り出してあるのが巧妙。遥の抜擢はむしろこちらの理由でひねり出されたものかもしれませんが、いずれにしてもよくできた改変といっていいでしょう。
*1: 浜村が恐喝されるネタとして名前が出てくるほか、古川の推理の中でアリバイ工作の共犯の可能性が検討されています(ただし、
“当日は友人と遊んでいた”として否定されています)。 *2: 原作では“ばんばら屋”という愉快な店名でしたが、ドラマでは“萬年堂”と無難な(?)店名に変更されています。 *3: ただし、プロボクサーへの変更が解決の中でどのように使われるのかまでは、かなり予想しづらいのではないでしょうか。 *4: いずれも原作「加速度円舞曲」の運転手・佐藤の台詞より。ドラマ第2話でもメイド・田中が同様の台詞を口にしています。 *5: 他の作品は、貴族探偵自身が事件に遭遇するもの(『貴族探偵』の「加速度円舞曲」と「春の声」、そして『貴族探偵対女探偵』全篇)と、事件発生後すぐに捜査に乗り出すもの(『貴族探偵』の「ウィーンの森の物語」と「こうもり」)とに分かれています。 *6: バラバラ殺人は猟奇的で目を引くものですが、浜村以外に有力な容疑者が捜査線上に浮かんでいないので、表面的には貴族探偵が解決に乗り出すまでもない単純な事件の様相を呈しています。 ドラマでは、貴族探偵がバラバラ殺人の現場を訪れているものの、狩りのついでに立ち寄った程度にすぎず、当初から解決に積極的だった様子はありません。実際のところ、ドラマでは浜村にまったくアリバイがないため、原作よりもさらに貴族探偵の興味を引く要素は薄くなっています。 ○原作のトリックと解決
事件の状況はおおむね左のタイムテーブルの通りで、被害者の死亡推定時刻は正午から午後8時の間と幅があるものの、午後2時から3時30分の美容院(午後3時に八木多香絵が目撃)と午後4時30分の和菓子屋での買い物、さらに鹿垣市から猪飼市(犯行現場)までの移動時間が必要なせいで、表面的には犯行時刻が午後5時30分以降に絞られています。 一方、容疑者の浜村は午後6時に鹿垣市の居酒屋で友人と会っているので、犯行現場にいることができるのは午後5時までとなり、一応はアリバイが成立しています。しかし、犯行時刻が午後5時以前であれば浜村のアリバイは崩れるので、あくまでも浜村が犯人とにらんでいる古川刑事は、和菓子屋で買い物をしたのが被害者の替え玉だと主張します。このトリック自体にはもちろん面白味がありませんが、古川刑事がその根拠としている、犯行時刻が午後5時以前――降雨の最中の犯行だとする推理が秀逸。 現場の廃倉庫の窓に残った派手な血痕の様子から、犯行当時窓が開けられていたことを導き出し、窓の外にまで飛び散ったはずの血の痕が残っていないことから、血痕が雨で洗い流されたと推理し、事件以降雨が降っていないことで、当日のにわか雨の最中の犯行と結論づける手順が鮮やかです。また、被害者の遺留品に傘がなかったことについても、雨が降ったので折り畳まれていなかった傘の内側に血が付着した――という具合に、やや強引ながらもうまく自説に結びつけてあります。 犯人が被害者の首と腕を切った〈切断の理由〉について、“身元を隠すため”以上の説明がないのはやや苦しいところ(→指紋の問題であれば手首から先で十分)ですし、尾崎が指摘する指環の“アリバイ”(殺害後に指環を奪ったとすれば、替え玉に間に合わない(*7))に対しての、美容院を出た直後に逸子を拘束してまず指環を奪ったという説明にも少々無理があります(*8)が、それでも全体としてまずまずの推理といっていいように思います。 これに対してメイド・田中は、雨がやんだ午後5時以前の犯行であることは認めつつ、“激しいにわか雨の最中に、犯人はなぜ窓を閉めなかったのか?”という疑問から、犯行時刻に雨は降っていなかった――雨が降り始めた午後3時以前の犯行だと推理し、その時刻に逸子が美容院にいたと証言する小関仁美が犯人だと指摘しています。そしてその推理を補強する〈切断の理由〉――切断した首と腕をマネキンに組み合わせて生きているように見せかけるトリック(*9)が、やはり強烈。生首を使ったトリックには某海外古典長編などいくつかの前例がありますが、この作品では腕まで使ってあるのがユニークで、美容院ならではの見事なトリックといえるでしょう。 またこの作品では、アリバイものとしてはかなり異例なことに、アリバイ崩しと“意外な犯人”が両立されています。アリバイとは、“その人物には犯行が不可能だった”ことを示す属人的なものですから、(少なくともある程度は)容疑者が限定されてから取り沙汰されるのが普通ですが、この作品では真犯人のアリバイは最後までほとんど問題にされないまま(*10)、真の犯行時刻が解明されることでいきなり容疑の圏外から(*11)真犯人が飛び出してくるのが鮮烈です。
*7: 午後3時30分に美容院を出たとされる逸子が犯行現場に到着するのは、和菓子屋で買い物が行われているはずの午後4時30分以降となり、そこで指環を奪っても間に合いません。和菓子屋での買い物に間に合うためには、犯行が午後3時30分以前、したがって逸子が午後2時30分までに美容院を出なければならなくなります。
*8: 犯行現場を考えると、金の受け渡しの際の犯行と考えるのが自然ですし、和菓子屋でのアリバイ工作が午後4時30分でなければならない理由はない――浜村が犯人だとしても、友人との約束の時刻は適宜調整可能――ので、殺害前に指環を奪う必要性は見当たりません。 *9: 現実的には血の臭いをごまかしきれないようにも思われますが、そこには突っ込まないのが“お約束”です。 *10: メイド・田中が “おそらく小関さまの三時三十分以降のアリバイはほぼ完璧だと思いますよ”としている程度です。 *11: 尾崎が最初に指環の“アリバイ”を指摘したところで、古川は仁美の偽証を疑っていますし、その後に尾崎が “たしかに残りの被恐喝者がまだ判っていない以上、多香絵も仁美も容疑者にはなりうるのだが……”と述懐してはいるのですが、普通に考えれば疑いを向けるのは困難ではないでしょうか。 ○ドラマのトリックと解決
ドラマでの事件の概要は、左のタイムテーブルのようになっており(*12)、具体的な時刻が原作と若干違っているほか、大きな違いは前述の通りです。 原作の古川と違って浜村以外の人物を“犯人”と指摘することになる愛香は、アリバイ崩しの前にその対象となる“犯人”を特定するため、まずは〈切断の理由〉と動機の解明から推理を始めます。横から口を挟んできた鼻形の“首と腕に重要な証拠が付着したため”という推理を、近くの山林に埋めれば済む話と一蹴した後、愛香は――政人が見せた動画である程度予想できるとはいえ――“仲のいい夫婦を演出するため”という〈切断の理由〉とともに、政人が“犯人”と名指しします。 愛香が解き明かす動機は、政人のすねの痣にも表れている逸子の虐待ですが、ボクシングで傷めるはずのない/ボクシングの試合でも人目につかない部位の負傷によって、身内による暴力を巧みに暗示してあるのが見逃せないところで、政人のプロボクサーという設定がよく考えられています。また、やけに整理整頓された自宅の様子とレシートだらけの財布のギャップで、逸子が家事を政人にやらせていたことまで示唆してあるのがうまいところです。 その動機を隠すために、仲のいい夫婦を演出する――という意図はわかるのですが、仲がよさそうにキスをする動画を撮影するために首を切って持ち帰るというのは、よく考えてみると何とも狂気じみた行動に思えます。また、逸子が家事をやっていたように見せかけるために、腕を切断して指紋をつけて回る(*13)というのも“やりすぎ感”にあふれていますが、原作にない新たな〈切断の理由〉としてはなかなか面白いと思います(*14)。
政人のアリバイについては、
さて、原作ではこのタイミングですぐに使用人(メイド・田中)が真相を解明することで、古川の“誤った解決”が否定されることになるのですが、ドラマでは使用人(執事・山本)が推理を始める前に、政人が撮影した動画の続きによって愛香の推理が派手に否定される一幕(*16)が用意されています。“生首感”のある寝顔から突然のDVに転じる動画は(他人事としては)喜劇的ともいえますし、麻耶雄嵩ファンにはおなじみの『メルカトルかく語りき』講談社文庫版の帯を思い起こさせる というのは、いきなり真相が明らかにされるのではなく“誤った解決”の否定が間に挟まることにより、アリバイのない浜村が再び最有力容疑者となってしまうからで、その結果として、窮地に陥った浜村――というよりも遥を救うために解決に乗り出す、貴族探偵の最大の見せ場が生まれることになるのです(*17)。これは、遥をヒロインに抜擢するとともに貴族探偵が事件に関わる理由を変更した、その最後の仕上げとなる巧みな改変といえるのではないでしょうか。 ……といったところで、ついに始まる執事・山本の推理は、原作のメイド・田中の推理そのままで、特に目を引く改変はありません。しいていえば、〈御前ヒント〉となっている美容院のマネキン“シャルロット”(苦笑)のエピソードは愉快ですし、犯人がその場にいる中での解決に変更されたことで、告発された犯人の言い分が視聴者に伝わって物語に厚みが出ている感はあります。 *
ところで、原作以上に犯人のアリバイが問題にされないために目立たなくなっていますが、ドラマでの美容院のトリックには少々問題が生じているように思います。
執事・山本は
具体的にいえば、逸子が16:08まで美容院にいたと証言している以上、仁美が(知人に会うなどして)アリバイを確保できるのはせいぜい16:10頃以降となりますが、一方で多香絵に逸子(の首と腕)を目撃させたのが15:40頃なので、美容院から犯行現場までの往復にかかる時間が30分以内であれば――愛香の推理が一応は成立していることから、蓋然性は高いと考えられます(*19)――美容院のトリックだけでアリバイを成立させるのは困難となります。その場合、執事・山本がいうように もっとも、逸子が実際に美容院の予約をして、多香絵がその予定を知っていたとすれば、逸子がまだ生きていたように見せかけるメリットはある――“逸子が来店しなかった”と多香絵に知らせて実際の犯行時刻を確定させるよりも、美容院が終わった後の犯行だったと偽装する方が有利――のですが……。
*12: 厳密には、美容院は16:08までで、和菓子屋のレシートは17:03の表示です。
*13: 死体の腕でも少しは指紋が残ると思いますが、皮脂の分泌が止まるはずなので、あまり多くは期待できないのではないでしょうか。 *14: ただし、“身元の隠蔽”の場合と同様に、指紋の問題ならば必要なのは手首から先だけですし、“持ち手”があった方が扱いやすいとしても肘から先で十分でしょう。 *15: 一つには(やや煩雑なせいか)傘についての推理がカットされていること、そしてもう一つ、犯行現場が美容院や和菓子屋と同じ町内に変更されたため、指環の“アリバイ”に関する推理が不要になっているのが原作との違いです。 ちなみに、ドラマでも原作と同様に遺留品の中には傘がなかったと考えられますが、これについては原作で尾崎がいうように “嵩張るから別に捨てた”とみなされた、ということになるでしょうか。 *16: 犯行時刻に関する推理や替え玉によるアリバイ工作まで否定されるわけではないのですが、動機と〈切断の理由〉に関する推理が崩れることで、“政人犯人説”の説得力は失われます。 *17: 原作のように“誤った解決”の否定が挟まらない場合には、貴族探偵による解決で救われるのは遥ではなく政人ということになります。 *18: 美容院での一幕は、端的にいえば“犯人が被害者と一緒にいる”わけですから、そこでアリバイが成立するはずはありません。 *19: “16:08に美容院を出た逸子を犯行現場で殺害してから東京へ向かった”という推理が一度は受け入れられ、なおかつ政人が疑われていなかった――すなわち、東京への移動が不自然に長時間ではなかったことから、美容院から犯行現場までの移動に要する時間はさほどでもないと考えられます。 *20: こちらも、買い物を済ませてから変装を解いたりするなど、どうしても空白時間は生じてしまうのですが、それでも30分もかかることはないでしょう。 ○まとめ原作からして多重解決でほぼそのまま転用可能、さらにドラマ化に際して不都合な部分(貴族探偵が事件解決に乗り出す理由)をカットしても、ドラマにふさわしく遥をヒロインに据えることでそれを補うことができる――といった具合に、全エピソードの中でも最も円滑なドラマ化ができた作品ではないかと思われますが、その中にもある種異様な〈切断の理由〉を追加してあるのがお見事。トリックに若干の問題は生じていますが、目立たない部分でもありますし、あまり気にならない方が多いのではないでしょうか。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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