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次に紹介いたしますのは、補足齋主の詩です。
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        獨居

遷居入野村
獨處絶煩喧
已是愁春夢
猶殘別涙痕
因縁縁一念
情怨怨六根
僧鐘隔山遠
寂寂伴晨昏

後三句破律
歳次壬午初秋於補足齋


                                                               
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◎私感訳註

※遷居入野村: 田舎に引っ越したが、
※獨處絶煩喧: 独りでいる処は、世間の喧噪から離れたところである。
※已是愁春夢: すばらしかった思いは、すでに愁うるものとなったしまったが、
※猶殘別涙痕: なおも、別離の涙あとが、残っている。
※因縁縁一念: (仏教の教えの)因縁は、思いの一念より(起こり)、
※情怨怨六根: 愛憎は、眼・耳・鼻・舌・身・意の六根を怨めしく思う。
※僧鐘隔山遠: 僧侶の撞く鐘の音が、山の向こうから遠くかすかに響いて来て、
※寂寂伴晨昏: 寂しげに、(毎日の)朝夕に、連れ添ってくれている。
※後三句破律: ●●●○○。●●○○●,○○●●○。」とすべきところを
○●●●○。○○●○●,●●●○○。」と、失粘になっていることをいう。
※歳次壬午: ここでは西暦2002年。平成十四年になる。



2002.9.着信
2002.9.29掲載
2003.4.16訳註





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