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秋夜將曉出籬門迎涼有感
            

            
        宋 陸游

三萬里河東入海,
五千仞嶽上摩天。
遺民涙盡胡塵裏,
南望王師又一年。



    **********************

        秋夜(しう や ) (まさ)(あかつき)籬門(りもん)()(りゃう)(むか)へんとして 感有り
          

三萬里の河  東し 海に入り,
五千仞の嶽  上 天を摩す。
遺民 涙は 盡
(つ)く  胡塵の 裏(うち)
南のかた 王師を望みて  又 一年。


私感訳註:

※秋夜將曉出籬門迎涼有感:秋の夜、眠れないまま一夜を過ごし、明け方近くになって、まがきの門から出て涼をとったときの思い。この作品は全て対句で構成されている。これは二首のうちのその二で、その一「迢迢天漢西南落,喔喔鄰鷄一再鳴。壯志病來消欲盡,出門搔首愴平生。」は、こちら。

※三萬里河東入海:三萬里の河(である我が漢民族の黄河)は、東にむかい海にそそぎ込んでいる。 ・三萬里河:黄河を指す。一里はこの時代約553メートルだから一万六千五百九十里となるが、ここでは数値や音調よりも、地理誌にどう記されてたかという方(歴史的な黄河の位置づけ)が重要である。当時、黄河一帯は、宋から離れて、金の領土となっていた。 ・東:東する。東にむかう。動詞として使われている。 ・入海:海にそそぎ込む。王之渙の『登鸛鵲樓』「白日依山盡,黄河
入海。欲窮千里目,更上一層樓。」 でも使われている。
登鸛鵲楼

※五千仞嶽上摩天:五千仞の山(である我が漢民族の華嶽)は、上の方で天に接している。 ・五千仞嶽:五千仞の高さの山。一仞は、人間が両手を広げた長さ。七尺。ここでは、華山のことを謂う。この華山も既に金の領土となっている。 ・上:上の方で。上がって。 ・摩天:天に接している。

※遺民涙盡胡塵裏:中原の地に遺された宋の遺民である漢民族は、異民族の支配のもとで涙も涸れ果てたことだろう。 ・遺民:中原の地に遺された漢民族。宋の遺民。 ・涙盡:涙も涸れ果て。涙が尽きる。 ・胡塵裏:異民族の支配のもとで。異民族の侵攻騒動の中で。 ・胡塵:えびすが起こす擾乱。

※南望王師又一年:南の方の皇帝の軍隊がいつ来るか、いつ来るかと望み遣るうちにまたもや一年(が経ってしまった)。 ・南望:南の方(の南宋)を望み遣る。宋の王朝が懐かしくて南の方、南宋の方を眺める。 ・王師:王の軍隊。南宋の皇帝の軍隊。 ・又一年:(そうこうしているうちに)またもや一年(が経ってしまった)。 ・又:またしても。またもや。





◎ 構成について
   平韻一韻到底。 韻式は「AA」。韻脚は「天年」で、平水韻下平一先。次ぎにこの作品の平仄を掲げる。

    ●●○○●●,
    ●○●●●○○。(韻)
    ○○●●○○●,
    ○○○●●○。(韻)

2002. 3.24
      3.25完
2007. 3. 9補
2016.11. 1

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