塞下の曲 馬に飮(みづか)はんとして 秋水を 渡り, 水 寒くして 風 刀に似る。 平沙 日 未だ沒せずして, 黯黯(あんあん)として 臨洮(りんたう)を 見(のぞ)む。 昔日 長城の 戰, 咸(み)な言ふ 意氣 高し と。 黄塵 今古に 足(み)ち, 白骨 蓬蒿に 亂る。