huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye




 浣溪沙
            
                    北宋 晏殊


一曲新詞酒一杯,
去年天氣舊亭臺。
夕陽西下幾時回?


無可奈何花落去,
似曾相識燕歸來。
小園香徑獨徘徊。


    **********************


      浣溪沙


一曲の 新詞  酒 一杯,
去年の 天氣  舊
(もと)の亭臺。
夕陽 西に下
(しづ)めば  幾(いづ)れの時か回らん?


可奈何
(いかん)ともする無し  花は 落(ち)り去り,
曾ての相識の似
(ごと)き  燕 歸り來る。
小園の香徑  獨り徘徊す。





             ******************
私感訳注:

※晏殊:北宋の著名な詞人(991〔淳化二〕年〜1055〔至和二〕年)。神童として科挙の召試に臨み、進士とされた。臨川(現・江西省撫州市)の人。字は同叔。集賢殿大學士となり、中書門下平章事等を歴任する。謚は元獻。詞では、小令を得意とし、南唐の馮延已の影響を受けた優雅で艶麗な閑情をうたいあげている。

※浣溪沙:詞牌の一。詞の形式名。平声韻一韻到底。詳しくは「構成について」を参照。この作品は、惜春の何とも言えない味わいのある詞である。

※一曲新詞酒一杯:一曲、新たに詞ができたので、酒を一杯飲んだ。*同時代やや早くに蒨桃の『呈寇公』「
一曲C歌一束綾,美人猶自意嫌輕。不知織女螢窗下,幾度抛梭織得成。」がある。 ・一曲新詞:一曲 新たに詞を(聴く・歌う)とき。 ・酒一杯:酒を一杯飲む。

去年天氣舊亭臺:自然や周りの様子は去年と少しも変わらないが…。 *この句は次の句の伏線となっている。 ・去年天氣:去年と変わらない陽気、自然の気配、天の気、という意。「天気」は天候、お天気、という意味では使われていない。 ・舊:もとのままの。そのままの。むかしのままの。去年と少しも変わっていないという意味であって、「ふるい」や「旧の」という意味ではない。 ・亭臺:(現代語)高いあずまや。亭があずまや(かべのない小さな建物)の意で、臺は高い建物のこと。 ・舊亭臺:昔ながらの建物の風情。その昔、大切な女性とともに語らって、ひとときを過ごした、思い出の残る建物、ということを言いたい。

※夕陽西下幾時回:夕日が西に沈めばいつ戻ってくるのだろう。 *この「夕陽」という語は李商隠の『登樂遊原』「向晩意不適,驅車登古原。
夕陽無限好,只是近黄昏。」を踏まえているか。夕陽とは黄昏時を意味し、それは人生の黄昏、即ち老年を意味している。この句は「自然や周りの様子は去年と少しも変わらない。しかし、わたし身は(それとは反対に、大きく変わってしまい)人生の黄昏に近づいた」という意味があろう。蛇足だが、現代中国の老人向けテレビ番組の題が「夕陽紅」となっている。これも「夕陽無限好,…」を踏まえているのだろう。或いは明・楊愼(『三國演義』の首)の「山依舊在,幾度夕陽紅も多少影響しているか。また、「幾時回」だけに目をつければ、「あの人は、いつ還ってくるのだろうか」になる。

※無可奈何花落去:花が散っていく(という自然の移ろい)は、どうしようもない。 ・無可奈何:いかんともするなし。どうしようもない。自然の移ろいは、どうしようもない。「いかん」は、短くは「奈」。少し長くして「奈何」。強調して、「可奈何」。しかし、ここは四音節(=四字)として「無可奈何」で、リズムをとっている。 ・花落去:花が散りゆく。去は行って二度と戻ってこない時に使う。また、動作などの方向を示す。李Uの「流水落花春去也」にも似ている。

※似曾相識燕歸來:かつての知り合いのように燕が帰ってきて。 ・似曾:かつての…のような、の意。 ・相識:しりあい。知人。南唐後主・李Uの『柳枝詞』に「風情漸老見春羞,到處消魂感舊遊。多謝長條似
相識,強垂煙穗拂人頭。」とある。 ・燕歸來:ツバメが戻ってきた。

※小園香徑獨徘徊:小さな庭園の花びらが散り敷かれた小径を、一人だけでぶらぶらと歩いた。 ・小園:小さな庭園。中国の庭は、その中に山水全てが揃っている小天地である。 ・香徑:花びらが散り敷かれた小径。ここでは香は花のこと。 ・獨:ひとりで。一人だけで。 ・徘徊:ぶらぶらと歩く。





◎ 構成について
詞調:双調。四十二字。

   ●○○●●○,(韻)
   ●●○○。(韻)
   ●●○○。(韻)


   ○○●●,
   ●●○○。(韻)
   ●●○○。(韻)

となる。
 脚韻は、平声韻一韻到底。韻式は「AAA AA」
韻脚は「杯臺回 來徊」で、第五部平声。

2000. 7.12
      7.13
      7.14完
2001. 7.24補
2003. 4. 3
2007.10. 7
2016. 8.10  



xia ye次の詩へ   
xia ye前の詩へ   
xia ye婉約詞メニューへ戻る
    **********
shangye秋瑾詩詞
shichao shou ye天安門革命詩抄 
Maozhuxi shici毛主席詩詞
Maozhuxi shici辛棄疾詞
Maozhuxi shici
Maozhuxi shici李清照詞  
Maozhuxi shici碇豊長自作詩詞 
shici gaishuo詩詞概説   
唐詩格律 之一 
宋詞格律
詞牌・詞譜
詞韻
詩韻
《天安門詩抄》写真集へ
cankao shumu(wenge)参考文献(宋詞・詞譜)
cankao shumu(wenge)参考文献(詩詞格律)
cankao shumu(wenge)参考文献(唐詩・宋詞) 
zhuzhang わたしの主張
guanhougan
メール
hui shouye
トップ

huanyng xinshang Ding Fengzhang de zhuye