離別 丈夫(じゃうふ) 涙 無きに非ず, 灑(そそ)がず 離別の間に。 劍を 杖つきて 尊酒に 對し, 游子(いうし)の顏(がん)を 爲(な)すを 恥づ。 蝮蛇(ふくだ) 一たび 手を 螫(さ)せば, 壯士 即(すなは)ち 腕を 解(と)く。 思ふ所は 功名に 在り, 離別 何ぞ 歎くに 足らん。