愛犬・清正が我が家に来てから、既に百日を超した。不思議なもので、来た頃は犬の臭いに悩まされていたが、今は犬の臭いが分からなくなってきた。我が家の空気となってしまった。
それ以来、おかげで、家を空けて出かけることが出来なくなり、行動半径がぐんと狭まって、わたしたち(人間)の生活様式も変えられてしまった。そんな思いの歌。
余談だが『正気歌』 や、『和文天祥正氣歌』 で詠われる「正気」の「氣」。目には見えないが物に本来具わって、立ち上っているものという。どのようなものだろうか。「十面埋伏」で、敵の「殺気」を覚(さと)るという、その「氣」。それは曹操の『蒿里行』で「鎧甲生蟣虱」 と詠われるように、凄い体臭のことに違いなかろう。謂ってみれば「オーラの原野」か。
「気」に充ちた我が家を出で、「ため息の小径」・「黄金大道」を辿って「オーラの池塘」をお散歩をする…愛犬の群。
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