天地有正氣, 雜然賦流形。 下則爲河嶽, 上則爲日星。 於人曰浩然, 沛乎塞蒼冥。 皇路當淸夷, 含和吐明庭。 時窮節乃見, 一一垂丹靑。 在齊太史簡, 在晉董狐筆。 在秦張良椎, 在漢蘇武節。 爲嚴將軍頭, 爲嵇侍中血。 爲張睢陽齒, 爲顏常山舌。 或爲遼東帽, 淸操厲冰雪。 或爲出師表, 鬼神泣壯烈。 或爲渡江楫, 慷慨呑胡羯。 或爲撃賊笏, 逆豎頭破裂。 是氣所磅礴, 凜烈萬古存。 當其貫日月, 生死安足論。 地維賴以立, 天柱賴以尊。 三綱實繋命, 道義爲之根。 嗟予遘陽九, 隸也實不力。 楚囚纓其冠, 傳車送窮北。 鼎鑊甘如飴, 求之不可得。 陰房闃鬼火, 春院閟天黑。 牛驥同一皂, 鷄棲鳳凰食。 一朝蒙霧露, 分作溝中瘠。 如此再寒暑, 百沴自闢易。 哀哉沮洳場, 爲我安樂國。 豈有他繆巧, 陰陽不能賊。 顧此耿耿在, 仰視浮雲白。 悠悠我心悲, 蒼天曷有極。 哲人日已遠, 典型在夙昔。 風檐展書讀, 古道照顏色。 |
正氣の歌******************
並びに序
天地 正氣 有り,
雜然として 流形に 賦す。
下れば則(すなは)ち 河嶽と爲り,
上れば則ち 日星と爲る。
人に於いては 浩然と 曰ひ,
沛乎として 蒼冥に 塞(み)つ。
皇路 淸夷に 當れば,
和を含み 明庭に 吐く。
時 窮らば 節 乃ち見(あらは)れ,
一一 丹靑に 垂る。
齊に在りては 太史の簡,
晉に在りては 董狐の筆。
秦に在りては 張良の椎,
漢に在りては 蘇武の節。
嚴將軍の 頭と 爲り,
嵇侍中の 血と 爲る。
張睢陽(すゐやう)の 齒と 爲り,
顏常山の 舌と 爲る。
或は 遼東の 帽と 爲り,
淸操は 冰雪よりも 厲し。
或は 出師の表と 爲り,
鬼神 壯烈たるに 泣く。
或は 渡江の楫と 爲り,
慷慨 胡羯を 呑む。
或は 賊を撃つ 笏と爲り,
逆豎 頭は破裂す。
是れ 氣の 磅礴たる 所,
凜烈として 萬古に 存す。
其の日月を 貫くに 當りては,
生死 安んぞ 論ずるに 足らん。
地維 賴りて 以て立ち,
天柱 賴りて 以て尊ぶ。
三綱 實(まこと)に 命を 繋ぎ,
道義 之(こ)の 根と 爲る。
嗟(ああ) 予 陽九に 遘(あ)ひ,
隸(われ)なる也(や) 實(まこと)に 力(つと)めず。
楚囚 其の冠を 纓(むす)び,
傳車にて 窮北に 送らる。
鼎鑊 甘きこと 飴の如く,
之を求むれど 得(う) 可(べ)からず。
陰房 闃(しづか)にして 鬼火ありて,
春院 閟(とざ)して 天 黑(くら)し。
牛 驥 同(とも)に一つの皂(をけ),
鷄棲に 鳳凰 食す
一朝 霧露を 蒙むらば,
分かる 溝中の 瘠(むくろ)と作(な)るを。
此(かく)の如く 再びの 寒暑,
百沴 自ら 闢(さ)け易(やす)し。
哀しい哉 沮洳の場は,
我が爲に 安樂の國たらん。
豈に 他(そ)の 繆巧の有りても,
陰陽 賊(そこな)ふ 能(あた)はず。
此の 耿耿たるの 在るを 顧みて,
浮雲の 白きを 仰ぎ視る。
悠悠たる 我が心の 悲(いた)み,
蒼天 曷(なん)ぞ 極り 有らんや。
哲人の 日 已(すで)に遠のけど,
典型は 夙昔に 在り。
風檐(ふうえん)に 書を展(ひら)きて 讀めば,
古道 顏色を 照らす。
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