・烏托邦: |
ユートピア(Utopia)の翻音〔wu1tuo1bang1〕。空想的な…。ここでは、個人の権利や自主性を尊重し、自己…(self-)の能力育成を主要目的として、強制を排除して権威を否定した理想世界のことで、(結果として)勤勉や努力、忍耐といった困苦を要求しない薔薇色の社会を謂う。 |
・褒揚: |
ほめそやす。 |
・三五: |
十五のこと。九九の「3×5=15」に基づく伝統的な表現。 |
・三五之春…: |
「十五の春は泣かせない」の謂い。京都帝大教授でもあった蜷川虎三京都府知事の言。(高校受験のある十五歳の春には、希望する高校入試不合格で泣かせるようなことはしない。そのために、小さな受験学区にして自分の地区からは一高校のみの受験に制限し、高校間格差を無くして全域の高校が均質な水準となるような配慮をし、一部受験校・有名校・伝統校が超越的位置を占めていたという弊害を無くして、平等な学力の高校の創出を図り、全員の高校入学を目指した施策)。 |
・蘭艾同焚: |
薫り高いランと、荒れ地の雑草・ヨモギを……。玉石混淆。 |
・智叟: |
『愚公移山』に出てくる“物わかりの好い”人物で、愚公の対極をなす人物。北山の愚公の家の前には太行山と王屋山が立ち塞がっていた。そこで、愚公はこの二つの山を取り崩そうとした。それを見た河曲に住む智叟が哂って「無茶だ!お前はなんて馬鹿なんだ。そんな老齢で、山のひとかけらも崩せまいし石のかけらもどうにも出来まい。完遂は無理」とした。(「甚矣!汝之不惠。以殘年餘力,曾不能毀山之一毛,其如土石何?」)。
しかし、愚公は山を掘り続け、「わたしが死んでも子どもがいる。子どもには孫が出来、子々孫々、尽きることはない。山は高くはならないので、どうして崩せない訳があろうか!」(「雖我之死,有子存焉。子又生孫,孫又生子,子又有子,子又有孫。子子孫孫,無窮匱也。而山不加增,何苦而不平?」)と言い、天帝は愚公の志に感動して、愚公を助けた。
なお、この故事(『列子・湯問』)に基づいて、毛沢東は『愚公移山』で、自力更生、艱苦奮闘を訴えかけ、「…我們宣傳大會的路綫,就是要使全黨和全國人民建立起一個信心,即革命一定要勝利。首先要使先鋒隊覺悟,下定決心,不怕犧牲,排除萬難,去爭取勝利。………中國古代有個寓言,叫做“愚公移山”。説的是古代有一位老人,住在華北,名叫北山愚公。…」 と、その精神を称えた。 |
・莫相鬪: |
(人権を無視した)競争原理の排除。 |