Huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye



  朱淑眞  

  蝶戀花
         送春      
樓外垂楊千萬縷,
欲系青春,
少住春還去。
猶自風前飄柳絮,
隨春且看歸何處。


綠滿山川聞杜宇,
便做無情,
莫也愁人苦。
把酒送春春不語
黄昏卻下瀟瀟雨。


******

蝶戀花

送春
樓外の 垂楊  千萬の縷,
青春を 系
(つな)がんと欲し,
(いささ)か 住(とど)めたり  春の還り去るを。
猶も 自ら 風前に  柳絮を飄はす,
春に隨ひて 且
(しば)し 看ん  何れの處へか歸るを。


綠は 山川に滿ちて  杜宇 聞こえ,
便做
(たと)ひ 無情なりとも,
愁人を苦しますに あらじ。
酒を把りて 春を送れど  春は 語らず,
黄昏に 卻って 瀟瀟たる 雨  下
(ふ)る。


*****************


◎ 私感註釈

※蝶戀花:詞牌の一。詳しくは下記の「構成について」を参照。

※朱淑眞:両宋に亘る時代を生きた女性。詳しい生没年は不明。幽棲居士と号した。錢塘(現・浙江省杭州)の人。庶民の妻となるが、結婚生活に対する鬱屈が高じて亡くなる。その為か、詞風は憂いを含み、暗く、感傷的である。詞集の「斷腸詞」というのも、その生活に対して断腸の思いがある為であろう。

※送春:春を送る。過ぎゆく春を見送ること。作者の過ぎゆく人生の春を見送ることでもある。この作品に辛棄疾は啓発されて「摸魚兒」「…怱怱
春又歸去。惜春長恨花開早,何況落紅無數。春且住,見説道、天涯芳草無歸路。怨春不語,算只有殷勤,畫簷蛛網,盡日。… 」を作ったか。

※樓外:(大きな)建物の外では。
※垂楊:垂楊柳のことで、シダレヤナギ。
※千萬縷:極めて多くの糸。シダレヤナギの枝の繁ったさまをいう。 ・縷:糸。

※欲系:繋ごうとして。春を繋ぎ止めようとして。これと似た表現に辛棄疾の「摸魚兒」に「怨春不語,算只有殷勤,畫簷蛛網,盡日
惹飛絮とある。 ・系:繋。
※青春:春。五行説・四季では、青は春の色。蛇足だが、この対義は「白秋」。李白「桃李務青春」。中唐・李賀の『將進酒』に「琉璃鍾,琥珀濃。小槽酒滴真珠紅。烹龍炮鳳玉脂泣,羅屏繍幕圍香風。吹龍笛,撃鼉鼓。皓齒歌,細腰舞。況是
青春日將暮,桃花亂落如紅雨。勸君終日酩酊醉,酒不到劉伶墳上土。」とある。杜甫「青春波浪芙蓉園」などがこの意味で使われている。蛇足だが、この対義は「白秋」。詩詞では対に「白日」を採ることがままある。

※少:少し。僅か。
※住:留まる。ここも辛棄疾の「摸魚兒」「春且
ににている。
※還去:なおも還る。やはり戻っていく。

※猶自:なおもひとりでに。
※風前:風の前。風前之燭で人生のはかなさをいう。
※飄:(雪や木の葉等軽いものが)風で空を舞い散る。ここでは、柳絮が飛ぶこと。
※柳絮:柳の綿毛。

※隨春:春に従う。春と一緒になって。
※且看:〔しょかん;qie3kan4●●〕しばし見る。〔古白話〕まあ(後を)御覧下され。杜甫の『曲江二首』其一に「一片花飛減卻春,風飄萬點正愁人。
且看欲盡花經眼,莫厭傷多酒入脣。江上小堂巣翡翠,苑邊高冢臥麒麟。細推物理須行樂,何用浮名絆此身。」 とある。 ・且:まあ。ざっと。おおよそ。ほぼ。
※歸何處:どこへ戻っていくのか。

※綠滿山川:自然の緑は山河に満ち溢れ。
※杜宇:ホトトギス。悲しげな鳴き声の鳥として、詩詞でしばしば取り上げられる。
※便做:(古白話)たとえ…でも。よしんば…しても。

※無情:(ホトトギスの鳴き声が)無情である。思いやりが無い。
※便做無情:ホトトギスの鳴き声がよしんば思いやりに缺けるとしても。

※莫也:おそらく…であろう。まさか…ではあるまい。
※愁人苦:春愁の人を苦しめる。
※莫也愁人苦:まさか、春愁の人を苦しめるつもりはなかろう。

※把酒:酒を持つ。酒杯を取る。把酒問青天。この詞句の流れから見ると餞別の酒杯を持つ、になる。
※送春:過ぎゆく春を見送る。
※春不語:春は何も告げてくれない。前出・辛棄疾「摸魚兒」に「…
春不語, 算只有殷勤,… 」とある。また、欧陽脩にも「蝶戀花」「…問花花不語がある。
※把酒送春春不語:過ぎゆく春を見送るために、惜別の酒杯を持つが、春は何も語ってくれない。黙って過ぎ去っていくのみである。

※黄昏:たそがれ。
※卻:かえって。意に反して。(古白話)反転して帰っていったら。
※下:(雨が)降る。 ・下雨:(白話)雨が降る。
※瀟瀟:雨が寂しく降るさま。しとしとと。
※黄昏卻下瀟瀟雨:たそがれ時になって、意に反して、雨がしとしとと寂しげに降り出した。

                  ***********




◎ 構成について:

  
双調。六十字。  仄韻の一韻到底。  鵲踏枝、一金ともいう。韻式は「aaaa aaaa」。 韻脚は「縷去絮處 宇苦語雨」で、第四部の上声(縷宇苦語雨)、去声(去絮處)。

   ○○●●(仄韻),
   
●○○+●●○○●(仄韻)。
   
○○●●(仄韻),
   
●○○●(仄韻)。


   
○○●●(仄韻),
   
●○○+●●○○●(仄韻)。
   
○○●●(仄韻),
   
●○○●(仄韻)。(一字目はの方がベター)
2001.10.30
     10.31
     11. 1完
2002. 6. 6補
2007. 4.21
2011. 5.26
   

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