Nゲージ蒸気機関車>2013年のメモ>2013.12.30(2013年の蒸機)
2013年の1年間に発売された9mmゲージ蒸気機関車を、それぞれのページから寄せ集めてみました。
基本的に国内流通の日本型ですが、気まぐれで例外もあります。他に特別限定品的なものや、イベント商品などもあるかもしれません。
・同一年内にあった再生産については省いています。
・キット・完成品があるものは、キットのみ載せています。
・写真は一部前回ロットのものもあります(同一仕様の場合)。
●C62 北海道形 KATO
2号機・3号機に続く北海道形です。匿名希望の15号機という感じです。
空気作用管の配管留めが付くなど、2・3号機より一部がグレードアップしました。
●クラウス10形 明治鉱業17号蒸気機関車 ワールド工芸
下廻りの構造が今までの同社のNゲージとは大きく変わり、組み立ても調整もぐんと楽になりました。
人気も出たようで、翌月すぐに追加生産されました。
●C58 KATO
10系寝台急行「大雪」の発売に合わせて再生産されました。
これの下廻りを使うコンバージョンキットが、現在やえもんデザインから予告されています。
●クラウス10形 15号機 ワールド工芸
クラウス10形の追加バリエーションです。ロストの先頭部が新製されています。9月に再生産がありました。
●C53 前期型名鉄デフ4種付き ワールド工芸
C53シリーズの5作目です。今年のC53はこれひとつで、次のテンダードライブシリーズはボックス動輪のパシフィック機に移りました。
●宮崎交通コッペル4号機 トーマモデルワークス
昨年発売されたキットの追加生産です。完成品の再生産も2月にありました。
●C11 KATO
毎年のように再生産されていますが、今年も出ました。
今度こそ最終生産で見納めではないか?と思って毎度のように買っていますが、そのつどハマっているような気もします。
●C59 124 ワールド工芸
久々にC59シリーズがリニューアルされました。
なお今年度中(3月まで?)に再生産予定とのことです。その頃はKATOのC57 4次形も出ているかもしれませんから、その下廻りを流用すればエンジンドライブに改造できるかもしれません。トミックスの動力を使うよりは安く上がりそうです。
●D52 北海道密閉キャブタイプ やえもんデザイン
密閉キャブが新規製作されたバリエーションです。密閉キャブのドアの部分をキャブ本体に取り付けるあたりがちょっと難しいでしょうか。
●B6 2120形〔原形〕 トーマモデルワークス
組み立てが比較的簡単な割に、走りが本格的なので驚かされました。
●B6 2120形〔空制化前〕 トーマモデルワークス
原形と同時に発売されました。このあと空制仕様もすぐ発売されるかと期待しましたが、いったんここでシリーズがお休みのようです。あと、雨宮タイプ等と異なり、完成品はメーカーのWEBサイトでは販売されていません。
●B20 1号機 ワールド工芸
昨年末に出た製品の再生産です。
各社とも予定がずれ込んで、発売が5月に集中してしまいました。キットが重なると、あまりの作業量の多さにゴールが見えなくてめげてしまったりします。順番に取り掛かるしかないですね。
●C61 20号機 トミックス
予告から1年あまり、待ちくたびれた方も多かったことと思います。注文が予想販売数をはるかに超えていたとの説明で、3月発売の予定が直前に変更され、6月になりました。初回品(追加生産があったかどうかは知りません)には、ちょっとしたオマケが封入されています。
C57の動力を流用して手堅くまとめた感じです。プラ製品の価格帯としては高いほうですが、前作のC57よりは少し安くなりました。
この頃、先月のキット大攻勢と格闘していたために、十分これで遊んだ感がなく、これからまたじっくりいじってみようかなとも思います。
●C12 やえもんデザイン
KATOのC56を利用するキットです。キットなのか改造パーツなのか迷いましたが、どちらかといえばコンバージョンキットの要素が大きいような気がして載せました。
反響が大きかったようで再生産もありました。
さて、新しく蒸機が復活すると、復元の過程のドキュメンタリー番組などが作られますので、好きでよく観ます。
困難な復活作業に関わった方々のご努力には本当に頭が下がります。
その影でいつも思うのは、復活機のベースとなった静態保存機の存在の大きさについてです。
現役を退いたカマがどこかで何十年も形を保ち、いくら傷んでいようとも再び動かせる素地を保ってきたことは、たとえ好きでやる人がいたとしても、並大抵のことではないように思うのです。
あれは自然に残っていたのではなく、誰かが残してきたんですよね。何十年も続けるには費用も人手も大変です。全国に残っている保存機も、走らなくてつまらない…ではなく、実はそれだけで大変な存在ですね。
●雨宮タイプBタンク〔密閉キャブ〕リニューアル トーマモデルワークス
宮崎交通コッペル4号機の構造のように、ボイラー周辺がほぼ一体成型となり、シリンダー周辺のパーツ構成も見直されて組み立てやすくなりました。
現時点で、キットに初挑戦したい人にとっては最適の1両です。
●C57 135号機 リニューアル ワールド工芸
トミックス製品もあるのに今なぜ?と思いましたが、これが現役時の姿をパーッと思い起こさせるデザインで、薄い金属の良さがうまく活きています。
組み立て中のドジでキャブを半壊させてしまい、一度放棄しそうになりました。傷跡は残っていますが大事な目印として大切にしています。
●9600形-29622・北海道切詰デフ マイクロエース
1年ぶりのマイクロエース製品です。マイクロエースといえば9600です。
今年はSLキューロク館のオープンもあり、9600がいつもより注目されました。
今は空気で走っていますが(それもすごいですが)、いつか蒸気で走ることがあるのかも…。でもボイラーなど今の基準で作り直しになるなど、大変なことになるのでしょうね。
●B20 一般型 リニューアル ワールド工芸
1号機と同様にリニューアルされた製品です。今年もワールド工芸は小型機のリニューアルや再生産を精力的に行っています。
●C57 57号機 ワールド工芸
8月の135号機の姉妹製品。両機はよく似ていますが、デフをはじめとして端々がちょーっと違います。従台車もちょっと違うのですヨ。
●C56 小海線 KATO
昨年話題作の再生産です。やえもんデザインのC12とセットで買った方もいらっしゃったのでは。
160号機や一般的なライトのタイプも発売されるかと思いましたが、何もなかったですね。最新のカタログにもC56のバリエーションの掲載はありません。
●ナスミスウィルソンA8 形式600 磐城セメント 四ッ倉仕様 ワールド工芸
久々のリニューアルです。クラウス10形と同様に、組み立て後に車輪を外して調整できるようになりました。ホッとしました。
●C61 東北形Aタイプ ワールド工芸
●C61 東北形Bタイプ ワールド工芸
一昨年の再生産です。これもまた、C61はトミックスがあるのになぜ?と思いましたが、プロトタイプの違いもあるにせよ、やはりプラ量産品と金属キットでは客層が違うのでしょうね。もともと金属キット製品を求める人は圧倒的に少ないでしょうから(取扱店もごくわずか)、競合とかそういうものではないのかもしれません。
●C60 東北タイプ戦前型テンダー やえもんデザイン
今までの製品はすべて船底テンダーだったので、平底テンダーはどんな感じになるのだろうと見本写真を待っているうち、漫然と買い逃しました(笑)。
●D52 北海道標準キャブ やえもんデザイン
5月の密閉キャブタイプの北海道型を、標準キャブにしたものが基本のようです。
●D51 22 スーパーナメクジ・改良品 マイクロエース
●D51 23 スーパーナメクジ・改良品 マイクロエース
久しぶりの再生産(一部パーツ変更)です。横から見た感じはなかなかいいです。でもしばらく見ないうちにずいぶん顔が変わったみたいです。
●大井川鐵道 SL「かわね路」4両セット KATO
昨年の1度きりかなと思いましたが、再生産されました。「SL列車セット」や「SLばんえつ物語」セットと一緒に定番化するのかもしれません。
ただ…これらの旧製品シリーズは、すべて同じSM5系統の古いモーターを使っているのですよね。このモーターを使っているKATO製品は減っていまして、どこかで維持できなくなるかもしれません。
かつてキハ20系や103系が動力の刷新を余儀なくされたように、延命するならいつか動力周りの差し替えが必要になるのかもしれません。
今年の発売数は昨年とほぼ同じ、30種弱となっています。
ひところよりも減ったように思いますが、マイクロエースが参入する前は、年に1つか2つの再生産がある程度、新作はめったにないという時期もあったので、当時から出戻った方には驚きだろうと思います。
でも、各社ともどんな隠し玉があるかわかりませんね。