Nゲージ蒸気機関車>2020年のメモ>2020.12.30(2020年の蒸機)
2020年の1年間に発売された9mmゲージ蒸気機関車を、それぞれのページから寄せ集めました。
基本的に国内流通の日本型です。メーカー品をショップで加工した特製品や、イベント商品などは含みません。
・キット・完成品があるものは、キットのみ載せています。
・金属製品の再生産については追いきれず、気の付いたものだけ書きました。
・写真は前回ロットや他のバリエーション製品の場合があります。
●鉄道院 150形(原形タイプ) ワールド工芸
前年の160形の姉妹シリーズで、コアレスモーターを使用した小型機です。 製品化協力のIORI工房からは、デカールやパーツ付きのスペシャルキットも発売されました。
●C51 248/171号機「燕」仕様(リニューアル) ワールド工芸
2012年に発売された製品の動輪輪心をダイカスト製に変更した、リニューアル的な再生産です。
●C51 247/249号機「燕」仕様(リニューアル) ワールド工芸
先月と同じく、2012年に発売された製品の動輪輪心をダイカスト製に変更した、リニューアル的な再生産です。写真は前回品です。
●クラウス1440形【再生産】 ワールド工芸
2013年製品の再生産です。
●ナスミスウィルソンA8原形仕様 リニューアル品【再生産】 ワールド工芸
2014年にリニューアルされた品の再生産です。写真はリニューアル前の製品です。
●ナスミスウィルソンA8(600形)磐城セメント四ッ倉仕様 リニューアル品【再生産】 ワールド工芸
2013年にリニューアルされた品の再生産です。
●B20 10号機III【再生産】 ワールド工芸
2017年にリニューアルされた品の再生産です。今はコアレスモーター仕様になっています。
8月はキットの再生産品がたくさんありました。そして最後に腰を抜かすような史上最強商品?も発売されました。
●D52標準タイプ【再生産】 やえもんデザイン
●D52北海道標準キャブタイプ【再生産】 やえもんデザイン(写真はありません)
●9600北海道タイプ【再生産】 やえもんデザイン(写真はありません)
いずれも数両〜10数両の少量生産でした。
●C55 3次形 北海道タイプ密閉キャブ仕様II(リニューアル) ワールド工芸
2011年製品の動輪をダイカスト輪心に変更した、リニューアル的な再生産です。
ほか、以下の12種類が一度にドカンと再生産されました。いつか組み立てようと思っていたものが複数含まれていたので、一度に現れて逆にうろたえました。
●クラウス10形 明治鉱業17号機【再生産】 ワールド工芸
●クラウス10形 15号機【再生産】 ワールド工芸
●大分交通宇佐参宮線 クラウス26号【再生産】 ワールド工芸
●鉄道省 クラウス25形【再生産】 ワールド工芸
●三菱鉱業芦別専用鉄道 9200形【再生産】 ワールド工芸
●夕張鉄道11号機【再生産】 ワールド工芸
●夕張鉄道14号機【再生産】 ワールド工芸
●8100形(寿都鉄道8105仕様)【再生産】 ワールド工芸(写真はリニューアル前の製品です)
●8100形(寿都鉄道8108仕様)【再生産】 ワールド工芸
●8100形(北炭真谷地5051仕様)【再生産】 ワールド工芸
●8100形(北炭真谷地5052仕様)【再生産】 ワールド工芸
●鉄道院160形【再生産】 ワールド工芸
●8620 東北仕様 KATO
発売は8月ですが自分的には今年のラスボスです。
3月の発表後、新型コロナウイルス感染症の第一波・第二波を踏み超え、予定通りに発売されました。
手に取った瞬間、また走り出した瞬間、現時点のNゲージ蒸気機関車プラ量産品の最高傑作に違いないと衝撃を受けました。これほどの大事件はもう二度とないかもしれません(あ、わたくしの趣味体験にとってです、すみません)。
オーバーな書き方ですが、気持ちは本物ですヨ。ありがとうございました。
●コッペルBタンク機関車 保存鉄道色:赤/簡易ロッド仕様) 津川洋行
●コッペルBタンク機関車 保存鉄道色:水色/簡易ロッド仕様) 津川洋行
●コッペルBタンク機関車 保存鉄道色:緑/簡易ロッド仕様) 津川洋行
2016年に発売された、宮崎交通株式会社鉄道部 コッペル1号機を色替えしたフリー製品です。印象が大きく変わりました。
●三菱鉱業茶志内炭礦専用鉄道 9217号【再生産】 ワールド工芸
8月の一群の再生産からちょっと遅れて発売されました。
●鉄道院18900形(国鉄C51形) ワールド工芸
空制がなく大変すっきりした初期のC51です。組み立ても比較的やさしいので、C51を初めて組み立ててみようという方にも取り組みやすいです。
…とおすすめしたかったのですが、致命的な部品の間違いに複数当たり、いちいち手が止まって後半非常にノリが悪かったです(物自体はいいです)。これから買う方、パッケージ外側に丸い印のシールがない初回品は要注意。
●D51 一次形 東北仕様【再生産】 KATO
2014年製品の再生産です。一部部品の素材などがちょーっと変わっています。旧製品と同じ傾向なら、このいわゆる「なめくじ」は、標準形に比べてなかなか再生産されないかもしれません。
●9600北海道タイプ【再生産】 やえもんデザイン(写真はありません)
8月に続いて、ごく少量の再生産がもう一回ありました。
●コッペルBタンク機関車 保存鉄道色:黒/簡易ロッド仕様) 津川洋行
9月の3色に、もう1色が追加されました。色替えの評判がよかったのでしょうか。
ほか、ワールド工芸のサイトには時々少数再入荷の発表がありましたが、再生産かどうかはわかりませんでした。たまたまちょっと入荷しただけかもしれません。
・4月 C53形 前期型 デフ無し リニューアル品
・6月 ナスミスウィルソンA8形式600磐城セメント四ッ倉仕様リニューアル品
・10月 C55形 1次型 北海道タイプ 密閉キャブ仕様 リニューアル品
・11月 C51 208号機「燕」仕様
・12月 夕張鉄道 14号機
今年はKATOの8620に度肝を抜かれましたが、この1回限りだけの楽しみではなく、実物同様に長く色々な姿で楽しめる模型だと思いますので、気楽に軽加工を繰り返しながらずっと付き合っていきたいと思います。
こんな製品に思いがけず出会えたことは本当に嬉しいことでした。
KATOの8620が奇跡的に叶いましたので、ひそかに熱望していたD50はもう叶わないかもしれない…そんなに蒸機ばかりに、何度もいいことはないでしょう。
一方気がかりなことは、今年トミックスからは蒸機の再生産も新規製品も一切なかったことで(トーマスはまた近々再生産がありますが)、最後にC11まで生産中止になってしまったことです。今後、C11の再生産やバリエーション展開を行うにあたっては、何にしても動力の改良は伴うとは思いましたが、現行品をまず生産中止にしてしまうとは思いませんでした。
万が一、億が一、このまま終了だとしますと、初代C57に次ぐ短命ではないかと思います。初代C57は今のシリーズに転生していますから、それを除けば最短記録かと。でも、きっと動力改良のうえ復活しますよね。上廻りに何の問題もありませんものね。
あと、トミックスは成功したC57/C61の動力をもっと活用すればいいのにと思います。C57の国鉄時代の1次形はもちろん(KATOとは違う表現を求めるファンは必ずいます)、C61を発展させてC62、それも得意の保存機で梅小路の1号機・2号機とか、一度復活したC62 3号機ニセコなどはいかがでしょう。てきとうに書いて申し訳ないですけども。
マイクロエースでは、残りのC58・C54がもう当初の予定から4年延びて予定表に残っていますが、基本が旧製品のままこれだけ延びれば一層古くなってしまいますね。C58はちょうど今、穴になっていますので、良い製品が出れば私も欲しいです。
今年自分が作った車両はすべて3Dプリンター造形ですけども、最初に作った8800が面白かったです。下廻りはC50の改造と、3Dプリンター、金属工作のミックスで、うまくいくか最後までわかりませんでした。
C58は電池モーターの1/80機を作りましたが、デジタル製作は縮尺を自由に変更できるため、ついでに9mm版も生まれました。だいぶ削ったものの、マイクロエースの動力があったおかげです。