一応組み立て過程も大雑把に撮影していたので並べてみます。ほとんど分解過程を逆順になぞっています。
1-分解編 [2-組み立て編]
テンダーは特に難しいところはなく、分解の逆順で上廻り・下廻りをそれぞれ組み立てて上下合体しました。
テンダー上部は後部妻板と後部手すりを付けてからハシゴで固定します。
前部妻板や天井には特に順番の関係はないと思います。
後方の走り装置から組み立てました。基本構造はほぼ国内の蒸気機関車と同じなので、難しくありませんでした。
第4動輪線バネの留め具を固定しました。
動輪を順番通りはめ込み、底部の動輪押さえ板とネジで固定しました。
第4動輪の軸受けのみ少し浅いので、ぐらつきが出ることがあり、走行の際に軸が斜めになって動きが渋くなるということが起きました。何度か軸受けメタルの向きを変えて取り付け直しているうちに直りました。
第3動輪に金属カラーをはめ込み、サイドロッドを合わせました。
シリンダーとバルブギヤーを組み合わせ、ダイキャストブロックに側面からはめ込みました。
リターンクランクの角度を合わせて、第3動輪に差し込み固定しました。
ところでリターンクランクって、一度外すとなぜかはめ込みが甘くなって、ポロポロと取れやすくなることがありませんか。今回は大丈夫だといいのですが。
ここが結構難しかったのですが、シリンダー上部の突起にバネをはめ込みました。
割ときついのでピンセットで差し込むのが難しく、バネが圧縮された状態でピンセットが滑るとバネがどこかに飛んで行ってしまいます。かなり慎重にやりました。
左右つながったシリンダーカバーを上からはめて、さらに上部の枠で固定しました。
上から軽く押してみて、シリンダーカバーが弾性的に上下すればOKです。
モーターの下に敷くピンク色のシートを、ダイキャストブロック内の浅いくぼみに合わせてぴったり置きました。
すぐそばに伝達ギヤがあるので、ずれたりして接触しないように注意です。
モーターとフライホイールを組み合わせてダイキャストブロックに上からはめ込みました。
モーターの留め具は先にモーターに付けてからはめ込みました。
モーター後部の配線は、左右クロスして赤が左ブロックに、黒が右ブロックに接続するようにしました。
リード線の先の接点をダイキャストブロックの溝にはめました。分解前よりも少しゆるくなったような気がしますが、電気的な接触は大丈夫のようです。
試走しました。部品さえきちんと合っていれば特に難しい調整は必要のないところです。
同様に前方の走り装置も組み立てました。シリンダーブロックの取り付けがあとになることと、上部の留め具などの取り付けが異なる以外は、後方と同じです。
1. 前方のフレームにライト基板を入れて留め具で留めました。
2. バネを通して先台車を取り付けました。
3. カウキャッチャーをはめ込みました。
左右のシリンダーブロックをはめ込みました。
前方のエプロンをはめ込み、カプラー解放テコを差し込みました。
コンプレッサーと上部の繰り出し管、そしてライトを取り付けました。
これで天板を除いたデッキ部が組み立てられました。
ここまでのデッキ部を前方走り装置に前から差し込み、底部のネジで固定しました。
先台車を付けたあとですが、先台車の枠内を通してドライバーを差し込むことができました。
試走して、後方走り装置と大きな速度差がないこと、および前進時にライトが点くことを確かめておきました。
ボイラーの長いフレームを走り装置に被せました。このとき後方の回転軸が接点に挟まれて接触するようにしました。
前側には絶縁ワッシャーを入れておきました。
煙室パーツを前から差し込み、ネジで固定しました。
このネジは他のネジより少し長いです。
デッキ部と煙室下部をつなぐ可動式の排気管を取り付けました。
配管後部を横から煙室下に入れてスリットに差し込み、90度前方に回転させました。これで後方は落ちなくなります。
前方のジョイントはデッキ中央にある穴に上からはめました。
ここで何となく煙室扉を付けてしまったのですが、ハンドレールが付けられなくなるのでまだダメでした。
残ったデッキ天板を付けました。が、取り付け位置がよくわからず少し迷いました。何かしっくりこなくてですね。
デッキ天板の後部がシリンダーブロック後部にはまって連結される構造でした。
ボイラーケーシングをフレームにはめ込み、前後2箇所ずつのネジで留めました。
これまでぶらぶらしていた蒸気管のジョイントを煙室下部の穴に差し込みました。
さっき取り付けてしまった煙室扉は外してあります。
ハンドレールの前端を煙室前面に引っ掛け、後方の取り付け脚を前から順番に煙室やボイラーに差し込んでいきました。
ハンドレールが付いたら煙室扉を再度取り付けました。
デッキ上部に外しておいた手すりを差し込み、前面は元通りになりました。
1. 後方走り装置を下から差し込みました。
2. 長いランボードの前側のツメを煙室に引っ掛けてから全体を差し込みました。
3. ランボードをネジで留めました。
右側から配管を元通りにしていきました。
一番下側になる配管を差し込みました。
2本目を重ねて差し込み。前端はグレーの蒸気管に合わせました。
さらに一番手前のタンクを差し込んで固定しました。
後方です。
最初に火室下部をはめ込み、ランボード下の配管を取り付けました。
左側も同様に、前方の配管類を取り付けました。
火室下部を取り付け、残りのタンクやランボード下の配管を固定しました。
構成のわからなかった分解時に比べて、組み立ては断然楽です。
ホントに分解のときは何もわかりませんでしたので。
ボイラー上のカバーを取り付け、ガラスをはめ込んだキャブを取り付けました。
テンダーのドローバーを連結し、従台車を取り付けました。
ここまで来て、手元に謎の部品が余っていたらショックですが、大丈夫のようです。
恐らく破損もないと思います。
手元にあった適当なレールに載せています(ちゃんと載っていないような気もしますが)。
試運転しました。走行は悪化せずスムーズでした。ライトも点きました。組み立ては無事成功です。
ちなみに写真で走っている曲線は最小通過曲線を下回るR249です。この個体はたまたま通過できていますが、スペック上の最小通過曲線はR282なので通過しなくても問題ありません。
車両は組み立てられたので、家に帰るまでが遠足ということでケースに収納します。
全部終わりました。ただの分解・組み立てですが、分解は部品図があってもハラハラし通しでした。
これが本当にアドベンチャーゲームなら、エンディングになってスタッフロールでしょうか。
面白かったですしためになりました。ありがとうございました。
ところで私は組み立てにも2時間ぐらいかかりましたが、実際の製品でそんなペースではいつまでたっても納品できないでしょうから、相当なスピードで組み立てられているのでしょうね。動かしている手が見えないのではないかしら。
この製品が好評であったなら、いつかチャレンジャーの発売もあり得るのかも。メーカーの方はしばらくこういう大掛かりなものには関わりたくないかもしれませんが。各部の調査から設計・製造まで本当に大変だったでしょうね。 これまで発売されてきた各種ゲージのビッグボーイも、設計製造は大変だったのだろうなと思います。
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