Nゲージ蒸気機関車>蒸機の紹介>C53
中村精密 煙室戸周辺はすっきりしていて整っています。中村精密といえば先台車の当たりを避けるために端梁を切り詰めていることが多いですが、そこに給水温め器があるC53では無理なので、少しデッキを前方に延長しています。 |
キングスホビー ライトは元のC55のものを取り付けて点灯するようになっていますが、そのためちょっと引っ込んでいます。デフが実物同様、外側から取り付けられています。 |
モア デフなし かなり大きい顔ですが実物の雰囲気はわかります。つかみ棒も別パーツとして付属しています。 |
モア デフ付き キングスホビーと同じく、デフはランボードの外側から取り付けられています。このほか、デフがもっと高いものも発売されました。 |
マイクロエース(デフなし・初回) 若干ボイラーが高いため、ちょっと首の長い煙室前面ですが、C53の特徴は散りばめられています。煙室手すりは扉外周についています。 |
マイクロエース(デフ付き) デフはランボード側面ではなく上部に付いています。デフ付きのため、フロントの傾斜角度や首つきボイラーが輪郭として目に付きにくいので、何となくデフなしよりも印象がよいように思います。 |
マイクロエース(デフなし・改良品) 改良品ではライト形状と前面手すりの位置が変更されました。ナンバーは形式入りになりましたが、メッキの具合で文字がいまいち不鮮明な感じです。 |
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ワールド工芸 デフなし 最後発だけあってスタイルの整ったキットです。エプロン前面は扉状になった後期のパーツも選べます。同社キットとしては初めてライトのレンズが付属しました。 |
ワールド工芸 デフ付き 作例ではデフなしとは違う選択パーツを付けています。いずれもナンバーの縁取りが非常に細いので、若干磨き出しが面倒です。 |
ワールド工芸 後期型汽車会社製 前面手すりが煙室扉の上側外周に付いている姿で、前面ロストパーツが新規作成されています。動輪輪心は従来のプラスチックからダイカストに変更されました。 |
中村精密 ナンバー未取り付けです。赤の標識灯はクリアーレッドのパーツが使われていて、ハンドレールも銀色でアクセントになっています。側面下部は先台車の当たりを避けるためか、垂直になっています。 |
キングスホビー ライトには導光材が入っていて点灯します。前面のすべての手すりは線材を曲げて表現するので立体的です。煙突は一番長くなっています。側面下部は直線的に折れ曲がっていて、先頭のカーブは他の3つと少し異なります。 |
ワールド工芸 側面の点検蓋は、先に出たC55流線型では縁取り表現でしたが、C53流線型では蓋全体が出っ張っています。前面手すりはエッチングのパーツを差し込んで取り付ける方式で、キングスホビー製よりも少し数が少なくなっています。側面下部は自分で曲げます。 |
ワールド工芸(新) 前面スタイルは初回品と同じです(細かい点ではライトが若干変わっています)。走り装置が数ミリ後退したので車輪などの見え方も少し違います。 |
マイクロエース モールド表現が少なくて、他と比べるとつるりとした印象です。ライトは砲弾型でちゃんと点灯します。車幅は大変広いですが、側面裾は丸みをつけて内側に曲げてあります。 |
マイクロエース・改良品 塗装はやや光沢のあるものになり、ナンバーは形式入りになっています。各部に色入れが追加されていますが、塗膜はややボテ気味です(特別な個体差ではないようです)。 |
全体の形状の解釈のほか、手すりや側面点検蓋の配置も4社でまったくと言っていいほど違います。細かい点になると時期による差もわからず、正解が存在するのかどうかもわかりません(わかっている方はどこかにいらっしゃるのかもしれませんが…)。
中村精密 | キングスホビー | ワールド工芸 | マイクロエース |
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先頭部は複雑な形をしているので、各社ともパーツ構成に苦しんでいるようです。
キングスホビーは、煙突の台座から煙室前面が1枚の板となっていて、前面の丸みのついたスカート部分も別の板です。煙室両側の板は真鍮プレスですが、これらを組み合わせて組み立てるのは少々難しいです。
ワールド工芸はそれらがすべてロストの大きい塊でできています。
煙突から煙室前面につながる部分は、中村精密とワールド工芸が滑らかな曲線になっているのに対し、キングスホビーとマイクロエースは角がついて折れ曲がっています。
MODEMOの「戦前仕様普通列車基本車両セット」と連結した様子です。オハ35系などよりやや古めの客車列車が欲しいときには便利なセットです。
頭の中で色んな列車に変換して代用します。
中村精密
キングスホビー
モア
マイクロエース
ワールド工芸
中村精密
キングスホビー
ワールド工芸
マイクロエース
Nゲージでも車両の比較だけを見ていますと、車両模型的な一面だけがピックアップされますが、列車を引いてレイアウトで走らせるとお互いが引き立ち、とても楽しい情景になったりします。