今度は説明書3/6ページです。配管類の取り付け手順が記されています。
説明書には非公式側・公式側2つの図があり、組み立て手順の番号は両者を通して振られています。
◆手順1
◆手順1
付属の0.4mm真鍮線を長さ60mmにカットし、配管バンド(BD-1)をU形に曲げて固定しました。
私は空気作用管をここで固定しました。前後に分かれているので、平らなベーク板の上にテープで貼ってハンダ接合し、数箇所のボイラーバンドにハンダ付けしました。
なお説明書の図には、下側に分かれる枝管が画かれており、パーツも何となく枝分かれしそうな格好になっていますが、枝部のパーツはたぶん付属していないと思います。
自作用かもしれませんが、そんなに目立つ構造ではないので、何も追加しませんでした。
0.25mm真鍮線を曲げて砂撒管を作り固定しました。反対側もここで付けました。
◆手順2
◆手順2
給水ポンプの余分な配管は、説明書に従ってカットしておきました。
写真の右側にある短いグレーの横線は、古い0.06mmのステンレスブラシから抜けたステンレス線の断片です。これを放置しておくと超危険です。足元に落ちて靴下などに絡むと、あるとき突然の痛みに襲われます。
給水ポンプを付けた台座をボイラーに固定しました。あとでぶらぶらしないようにしっかり固定する必要があります。
反対側にはコンプレッサーを取り付けました。前後の蒸気管・排気管の部分はランボードに当たらないようカットしておきます。
なお前方の空気管も最後にカットしてしまいました。
◆手順3
◆手順3
給水ポンプの蒸気管は、エッチング抜きされているF1-9パーツを使い、配管バンドで固定しました。
公式側のハンドレールを固定しました。
◆手順4
◆手順4
非公式側のハンドレールを固定しました。
◆手順5
◆手順5
公式側の冷却管を折り重ね、ランボードに差し込んで固定しました。
◆手順6
◆手順6
曲げた端は、公式側ランボードに差し込んで固定しました。
◆手順7
◆手順7
コンプレッサーの蒸気管(D1-11)を最後に固定しました。
この配管は、逆転棒やハンドレールの下をくぐっていることもあるので、お好みに応じて曲げ直してもよいと思います(あとで発売された17号機では下側を通しました)。
ランボードに沿っている部分を固定するときは、熱を伝えすぎてランボードがズレないように注意が必要です。一見わからなくてもちょっとズレていることがあり、何度かやったことがあるのです。このキットの場合、ランボード後部がキャブ妻板にきちんとはまるようになっているので、トラブルは少ないと思うのですが…。
左右のデフを組み立て、ランボードとボイラーに固定しました。上部のステーの根元は丸みを付けるようにします。
なお実物のデフのステーの数や付き方には色々なものがあります。
C54はデフが標準装備となった初の国鉄蒸機なので、デフまわりはあまり失敗したくありません(失敗したい場所などないのですけど)。
ここからランボード下です。
給水ポンプ後部に、配管とチリコシを固定しました。
配管の1は、取り付け前に前端を0.3mmほどカットしておきます。次に付ける前側の配管に当たるためです。
給水ポンプの前側です。
公式側も同じ要領です。
火室下部は塗り分けの便宜のため、塗装後に接着することになっています(もちろんお好みで最初に固定しても構いません)。
一方には0.8mm真鍮線で吹出し管を付けました。
フロントのパーツを取り付けました。
小さい分配弁は熱に弱いホワイトメタルです。覚悟を決めてハンダ付けすることもあるのですが、冒険せずにエポキシで接着しました。
ワールド工芸の分配弁も、耐寒型は真鍮ロストになっているので、普通のタイプも早く真鍮になってくれないかしら。
次は下廻りに進みます。下廻りやテンダーは、既存のキットとあまり違いがないと思います。