取り付けられていないこともありましたが、ドーム前の大型手すりが印象的な機関車です。
大型手すりはドーム前ステップと一体で成型されています。
両端は固定されていません。ちょっと長さが足りなくて、見る角度によっては手すり下部が浮いているのがバッチリ見えたりしますが、これを真鍮線などでキチンと作るのは結構大変なので、最初から表現されているのはありがたいです。
180号機では3次形特有のドームの形が再現されました。これはNゲージのプラ量産品では初めてではないかと思います(どちらともとれる形になっているものはあるかもしれません)。
C57 180 ドームの前端が、垂直に立ち上がっておらず、少し後方に傾斜しているのが3次形のドームです(微妙といえば微妙ですが特徴のひとつ)。 また、1号機では造形に固さの目立った丸み表現なども改善され、大変良くなりました。やった!図面には現れない形ばかりで、設計はとても面倒でしょうね。 |
C57 1 1次形は前端が垂直に立ち上がります。模型では後方のラインやふくらみに若干ぎこちなさも感じました。 |
動力は今までと同じです。走行性能には定評があるため特に変更する必要はないでしょう。
動輪も今までの1次形の流用です。
分解するにはまずテンダーを引き抜き、キャブを外します。下側を外側に広げるようにすれば上方に抜き取れます。
次にボイラー後部を少し浮かせ、デフの付いたフロント部を前方にごにょごにょやって外してから、ボイラー前方を持ち上げて外します。
お店に吊るしでボディーが売られているということはないので、壊してしまうとやっかいですから、興味本位で開けないほうがよいと思います。
キャブを再び取り付ける前に、加減弁ロッドの先を妻板の穴に通すのを忘れないようにします。
さて、KATOのD51 498やC62 2/3が出た現在では、C57の動力が特別に感動的なものではなくなったかもしれませんが、常用速度のレンジが広く運転しやすいのは今でもよいところです。コアレス機はパワーパックのつまみを回すとすぐに動き出し、スケールスピードの最高速にもすぐに達してしまうので、微妙な調整ができるパワーパックでないと運転が難しいことがあります。
動力が同じなので、車体側の構造も同じです。 ライトも今までどおり非常に明るく点灯します。 |
このC57 180号機は、2003年〜2005年頃の姿で模型化されているとのことなので、旧塗装のばんえつ物語を牽かせるのにもぴったりです。もちろん新塗装を牽かせても別に悪くないです。
トミックスから予定されている12系ばんえつ物語(旧塗装)は遅れてしまいました。写真の客車はだいぶ前に買ったKATO製品ですが、バッチリ似合っています。
今回のC57 180は、前回のC57 1号機と比べて1割近く値下げされており、満足度が高かったです。私はどうもプラ量産品に関しては、定価¥15,000あたりに心理的な抵抗ラインがあるようで、それより高ければ欲しい車両でも1両買って終わりますし、安ければいくつも買って(結果的に出費はかさむ)色々遊ぶという行動になるようです。
買おうかどうしようかと迷っている方は思い切って行っちゃいましょう(笑)。もっとも、感じ方は人それぞれかと思うので、店頭でお確かめください。写真うつりよりも実際の模型のほうが格好いいと思います。私には模型の魅力を的確にお伝えできる力がありません。
次はいよいよ期待の1次形の標準タイプか、あるいは180号機の門鉄デフ+ばんえつ物語新塗装というところでしょうか…?
(おわり)