Nゲージ蒸気機関車>2008年のメモ>2008.8.3(C57のやさしい工作)
2008.8.3
C57 180がまた再生産されました。復活後の180号機(SLばんえつ物語牽引機)には、ドーム前に大型の手すりが設置されていたので、模型自体にナイフを入れたり、穴を開けたりせずにこれを表現してみることにしました。0.3mm真鍮線が1本必要です。
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ドーム前の大型手すりは、両端の支柱がハンドレールの上に固定されていました。KATOのハンドレールはプラモールド表現なので、実物よりもボイラーに密着しており、手すりの幅も少し狭くなります。
この手すりは門鉄デフで運行される際には外されていましたが、2008年5月以降に標準デフに戻ったときは復活しなかったので、少し前の仕様です。
→2008.8.25追記 すでに先月までには復活していたようで、現在は再び手すりが取り付けられています。情報ありがとうございました。
0.3mm真鍮線を用意します。今は15cmほどにカットされたものが、「ガンプラ」などのディテールアップコーナーにあったりしますので、それを買います。 およその寸法を書きましたが、取り付け幅の事情により、実物とまったく同じ形にはしにくいので、この寸法にとらわれる必要はありません。 本当はこの内側にもあと2本の縦棒がありましたが、ハンダ付けせず、機関車に穴も開けない方法では、すっきり作るのが難しいので省略しました。KATOのC57は主なディテールがプラモールド表現であっさりしているので、簡単に済ませるにはこれでもよいと思います。 真鍮線の先で目を突いたりしないよう十分ご注意ください。 |
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真鍮線の端で車体に傷をつけないように注意して、実際に位置決めしてみます。 向こう側は、ステップの一部が邪魔をしているため、ぴったり置きにくいので、後方に伸ばす真鍮線を少し曲げたりして工夫します。ランボード上に伸びる真鍮線が目立って気になると思いますが、これは黒で塗ってしまえばほとんど問題なくなります。 うまく形が決まったら、接着の前に黒で塗ります。プライマーがあれば先にプライマーを塗り、その上からプラ用塗料の黒を塗ってよく乾かします。 |
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塗料がしっかり乾いたら、後ろに伸ばした真鍮線の下側(やや内側寄り)と、ハンドレールの上に、少量のゴム系接着剤をつまようじで付け、少し乾いてから接着します。 仮組みの段階では安定しませんでしたが、接着剤を使えばしっかり安定します。もし外側にはみ出したら、部品が浮かないように押えて、はみ出した接着剤をつまようじの先で絡め取るようにすればきれいに取れます。 |
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ケースにしまうときに、スポンジの形に気をつけないと、取り付けた部品を壊してしまうことがあります。 間違いを避けるには、ドームの前あたりのスポンジの出っ張りをカットしておくとよいです。 ただ、スポンジさえも切り込みたくないというときは、まっすぐ横から丁寧に出し入れすればそのままでも大丈夫です。 |
この手すりはどこから見ても目立つので割と効果的です。 飽きたら丁寧にはがし、残ったゴム系接着剤はつまようじの先で絡め取ればきれいになります。 |
元に戻せなくてよいのでしたら、さらに凝った表現もしやすくなります。 |
KATOのC57の側面窓まわりが妙に開放的で、何かが足りないように感じることがあります。そこで窓の上部にプラ板でひさしを付け、窓ガラスも貼り付けてみると少し印象が変わります。これもゴム系接着剤だけでOKです。
KATOのC57には窓の上(赤矢印の場所)にひさしがないので、0.3mmプラ板でひさしを作って貼り付けてやると、窓の上下が狭く見えるようになります。 |
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0.3mmプラ板は、幅0.8mm〜1.0mmくらいの細い帯に切り、長さ6.5mmくらいにして角を落とします。ゴム系接着剤を少量付けて、窓の上部に貼り付けます。 黒で塗ると控えめに見えるので、未塗装のときに多少オーバーに見えるくらいで大丈夫です。塗装は貼り付ける前でもあとでも大丈夫ですが、あとで塗るときは周りにはみ出さないように神経をつかいます。 |
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厚さ0.2mm透明プラ板を前側の窓枠の裏から張ります。上下2箇所くらいにゴム系接着剤を付ければ十分です。 本当は、中央の窓枠を切り取って、少し前寄りに付け直すと格好がいいかと思いますが、機関車にナイフを入れる必要があるので、ここではこのままにしました。 窓ガラスもひさしもゴム系接着剤による固定なので、不要になったときは丁寧にはがして取り外すことができます。もし、多少塗装が傷んでも、黒の場合はあまり目立ちません。 |
このひさしも、ケースに入れるときに中敷などに当たるので、その部分の中敷を切り取っておくと安心です。
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