2013.7.5
9600・C57に続くトミックスの蒸機シリーズとして、復活機のC61 20がリリースされました。
トミックスの蒸機において、同一形式のバリエーション展開が成功しただけでなく、その資産が別形式に直接活かされたのも今回が初めてかと思います。
一度発表された発売日が直前にキャンセルされて、3ヶ月延長されるというハプニングもありました。
前回のC57 180号機も前作の1号機に比べて値下げされていましたが、今回のC61はさらに下がって16,000円+税 となりました。
それで全体の水準は維持されているのですから、メーカーが努力したのだと思います。
KATO製品の価格帯と比べられてしまうのは当然でしょうが、それを承知での価格設定ですから、現実はこのあたりなのでしょう。
各部のつくりは、トミックスの現在の製品としてはフツーの水準で、目を見張るほどの入魂(なんじゃそりゃ)が感じられるわけではありませんが、細かい改良はいくつもみられます。
前作C57シリーズの動力部がほとんど利用できたことは、コスト対策上も有利だったと思います。
全体のプロポーションは大変よくできています。格好いいと思いました。
下廻りに金色装飾がなく、低めの前面ナンバーなど、復活運行直後に近いイメージです。ただ全体的には時期をガチガチに絞ったものではありません。
テンダー台車と2軸従台車が新製されています。動力ユニットはC57と共用です。
いつの間にかC61は各社から製品が出ています。
トミックス (拡大写真) |
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マイクロエース |
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ワールド工芸 |
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やえもんデザイン |
同じプラ製のトミックスとマイクロエースは、全長もほとんど同じです。
トミックス (拡大写真) |
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マイクロエース |
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ワールド工芸 |
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やえもんデザイン |
全然違う機関車ですが、KATO・トミックスの最新製品であること、下廻りに関連性があることなどで、並べてみました。
トミックス C61 20 |
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KATO C62北海道形 |
同じハドソン形で密閉キャブとはいえ、全然違う形の機関車ですね。一方はD51のボイラー、他方はD52のボイラーです。
動輪径はKATOのC62のほうがトミックスのC61・C57より大きいのですが、時として逆のように見えることもあり、面白いものです。
この写真でも、下のC62の動輪のほうが小さく見えるという方はいらっしゃいませんか。形式によって上廻りとのバランスも違いますからね。
10年前なら普通だったはずのトミックスの機炭間隔も、今や広いほうになってしまいました。メーカーの走行基準によるのでしょう。 最小通過半径280mmの平坦線では、機関部・炭水車の一番狭くなる箇所で2mm程度の間隔です。