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C62 その2

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フロント周辺

KATO 旧製品
KATO 旧製品
30年もの間使われた旧製品です。動力の都合で太くなったボイラーをうまくデフォルメできたようで、結構感じが出ています。今後は次第に見られなくなっていくのでしょう。
KATO 東海道形初回 KATO 東海道形新動力
KATO 東海道形(初回動力)
2007年発売の現シリーズ初回作で、全体がほぼ基本縮尺どおりになりました。給水温め器前面カバーは別パーツで、ヘッドマーク装着時に交換します(写真は装着済)。
KATO 東海道形(新動力)
2021年の更新版ではデフが薄型表現になり、各部ディテール表現やライトも新しくなりました。ナンバープレートの上下位置も微妙に違っています。
KATO C62 2 北海道形 KATO C62 北海道形
KATO C62 2 北海道形
北海道形の特定機で、前年に発売されたD51 498同様にピストン尻棒が付きました。東海道形と違い重連対応となり、重連用カプラーが付属します。ほぼ同時に3号機も発売されました。
KATO C62 北海道形
デフの折れ位置や点検口の形が先の2・3号機とは変わっています。シリンダー外壁は垂直です。端梁にテールライトがあります。
KATO C62 山陽形(呉線)
KATO 山陽形(呉線)
C62シリーズで薄型デフが初めて採用された製品です。テールライトはひとつ前の北海道形と同じく、端梁への埋め込み形です。
マイクロエース(18号機) マイクロエース(2号機改良品)
マイクロエース 18号機
腰高にできていたこともあり、縦に長くひょろりとした独特の印象です。ライト形状はまだ古いものでした。
マイクロエース 2号機 改良品
プロポーションは変わりませんが、ライトは大型のものに変更されています。旧製品の2号機にあったスノープローはカットされ、端梁の下にその痕跡が出ています。
ワールド工芸(2号機旧) ワールド工芸(2号機新)
ワールド工芸 2号機・旧
これはメーカー完成品です(キットが売り切れて…)。やや古い製品ですが、プロポーションはよくディテールのバランスも自然です。扉はプレスなのでヒンジのディテールが特に甘い感じです。ナンバーの文字はあまり明瞭ではありません。
ワールド工芸 2号機・新
デフ前のデッキ幅が狭く改良され、傾斜部にステップが付きました(配置は汽車会社と同じ)。つばめマークはステンレス製になりました。
ワールド工芸(汽車会社常磐線仕様) ワールド工芸(15/16号機)
ワールド工芸 15号機 山陽(呉)線時代
加減リンクが可動式になってからの製品です。端梁のテールライトは、市販のレンズやボンドで穴を埋めて表現するよう書かれています。
ワールド工芸 32号機(II)
シリンダー外壁が垂直な、同社32号機の二代目キットです。煙室扉がついにロストワックスとなり、とてもシャープになりました。
天賞堂(2号機・旧) 天賞堂(2号機・新)

天賞堂 2号機・旧
やや首をすぼめているような印象ですが、個体によって程度には少し違いがあります。つばめマークは金属磨き出しのような仕上げで上品です。
シリンダー表面は、他社の2号機と違って垂直です。

天賞堂 2号機・新
旧製品とは別物で、全体の造形は大幅に見直されています。実物にずっとよく似ていますね。シリンダーは垂直のままですがピストン尻棒も付きました。

やえもんデザイン C62 2号機 北海道時代
やえもんデザイン 2号機 北海道時代
洋白の薄いデフにつばめマークが浮き出しており、塗装後に磨き出しできます。ロスト製の煙室扉は開閉可能にもできます。

見る方がどこに注目しているかによって、どれを一番似ていると感じるかは違ってくるでしょう。工作の好きな方なら、どれに対しても手を入れだすときりがないかもしれません。


キャブ周辺

KATO(旧製品) KATO(旧製品) KATO(旧製品)
1971年の製品ですが、キャブ下の配管などがプラモールドで克明に表現されており、今眺めてもよく作ったものだと思います。
別パーツのディテールはありませんが、機器類を結ぶ配管はほぼ省略なく表現されていて、実際に作動しそうです。
火室側面に、動力部をはめ込む穴が丸見えになっていて、これは次回製品のD51まで引き継がれます。
キャブ下 立体的なキャブ下のモールド
KATO 東海道形(初回動力) KATO 東海道形(初回動力) KATO 東海道形(初回動力)
モーターがボイラー前方にあるかつてない構造のため、キャブ内が完全に空いており、しっかりしたバックプレートや座席がついています。
キャブ下の配管は別パーツで、相変わらず大変立体的です。
初回動力ではドローバーが台枠の中を高い位置で貫通していて、普通の模型には存在する従台車上の隙間が見えませんでした。
KATO 北海道形 KATO 北海道形 KATO 北海道形
北海道形以降ではフライホイールが2個に増えたため、ドローバーの位置と形状が一般的なものに戻り、従台車上の隙間も復活して他と同様になりました。
キャブ雨樋は別パーツになり、雨樋と一体の構造で、屋根後部に散水管が付きました。
マイクロエース マイクロエース マイクロエース
マイクロエースのキャブ周りは単純なモールドで、他社のようなキャブ下の配管表現がありません。キャブは縦長な印象を受けます。
窓にはガラスが入っており、写真にはありませんがC62 2と3では、タブレット受けがモールドされています。
従台車はD61のものを流用しているので、実物とは相当形が異なります。
ワールド工芸 3号機 ワールド工芸 3号機 ワールド工芸 3号機
この製品では、キャブ下の分配弁周辺の配管が、エッチングパーツひとつで巧みに表現されるようになり、晩年の北海道型のゴテゴテした様子がとても簡単に表現できるようになりました。
写真の作例で、私が自分で追加した配管は3本だけですが、それでもちょっとオーバーなくらいです。
渡道前の姿がお好きな方にはつらいかもしれませんね。
ワールド工芸 汽車会社常磐線仕様 ワールド工芸(汽車会社常磐線) ワールド工芸 汽車会社常磐線仕様
配管の多くはステンレス製になり、さらに繊細になっただけでなく、組み立てもしやすくなっています。キャブ内には2段になっている床板、自動給炭機カバーが表現されています。
天賞堂(旧) 天賞堂(旧) 天賞堂(旧)
さまざまな配管が線材で巧みに表現されており、各機器の入出力のパイピングが揃っていることはもちろん、速度計のシャフトも表現されています。
窓ガラスがはめ込まれていますが、断面が白いのが少々目立ちます。
天賞堂(新) 天賞堂(新) 天賞堂(新)
キャブ下配管はさらに高密度で表現されています。弱点だった窓ガラスは内側から貼る方式に変更されて見た目が改善されました。機炭間を結ぶホースのように見えるものは、テールライト点灯用のプラグコードです。
3号機 3号機のキャブに取り付けられた無線アンテナ
やえもんデザイン やえもんデザイン やえもんデザイン
屋根上部の雨樋がロストになって、今までの同社のキットより立体感が増しました。キャブ下の配管類はロストでまとめられています。
キャブ下にストーカーエンジンがあり、テンダー前方からもストーカー送り出し管が突き出しています(いずれもロスト)。

北海道形キャブ周辺

多数発売されている北海道形のキャブ周辺です。

KATO C62 2 KATO C62 3
KATO C62 2 北海道形
プラ成型のよさを活かした、精密感のある配管表現です。
KATO C62 3 北海道形
2号機とはあちこちの配管の走り方が違い、ランボード側面にはテンダーを予熱するコンプレッサーの排気管も付いています。
マイクロエース C62 2(改良品) 天賞堂(新) C62 2
マイクロエース C62 2(改良品)
作りはあっさりしていますが、そのぶん取り扱いに神経を使うことは少ないです。
天賞堂 C62 2(新)
人手による手の込んだ配管表現です。天賞堂製品は、いかに手間をかけて作られているかが重要視される点で、プラ量産品とは異なります。
ワールド工芸 C62 2(新) やえもんデザイン C62 2
ワールド工芸 C62 2(新)
天賞堂と同じ金属製品ですが、こちらはいかに組み立てが簡単にできるかが重視されており、配管類も平面のエッチング板の型抜きが中心です。
やえもんデザイン C62 2
今までの同社キットよりもボイラー上の配管表現が多く、電気配管もあります。火室下部は金属製品にしては簡素で、ユーザー自身のディテールアップに任されています(作例は基本のままです)。

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