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C62の組み立て(やえもんデザイン) その3

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テンダー石炭庫

最終的に石炭を積んだりすると見えなくなる部分ですが、石炭庫内部のディテールも用意されているため、説明書の通り組み立てました。

石炭庫取り付け台

これから組み立てる石炭庫(水槽の天板)を取り付けるため、後部の取り付け台をハンダ付けしました。丸穴の部分にはM1.4ネジが入るため、あらかじめタップを立てておきました。

石炭庫折り曲げ

石炭庫の底板を折り曲げ、前方を船底のように下げて固定しました。
実際にテンダーにはめ込んでみて、無理なく合うように前端を削り合わせました。

石炭庫パーツ取り付け
  1. 側板の控え、底板の枠や蓋などを固定。
  2. 仕切り板を固定。仕切り板が前方にも追加された姿になります。
  3. 重油タンクを固定。
増炭枠取り付け

増炭枠を前側に固定しておきました。木目がとても細かく彫刻されています。

給水口
  1. 給水口を固定。
  2. 手すりを固定。下側は、あとで取り付け台に干渉しないよう、きれいにしておきます。
  3. 組み立て塗装後、給水口中心の穴に付属の1.4mmネジを差し込み、テンダー後部の取り付け台に固定します。そのあと上に蓋を置いてネジの頭を隠します。
    この蓋はあとで外せないと困るので、小さく切った両面テープで留めるなどしています。本当はどう留めるのがよいのかはわかりません。
重油タンク配管
  1. 0.8mmパイプを差し込んで固定。前端は、前妻板の後ろまで伸ばします。
  2. 締め弁(小)を重油タンク側面に固定。
  3. 締め弁(大)を重油タンク後部に固定。

あとは0.2mm線を使って各部配管を作ります。1本ずつ、合わせやすいように形を決めて固定しました。

ウェイト
  1. 付属のウェイトの前後に直径3mmの穴を開け、内側に出た樹脂ピンを逃がし、ウェイトが一番底まではまるようにしました。ウェイトが高い位置に浮いていると、石炭庫がきちんと取り付けられなくなります。
  2. 留め具を折り曲げて組み立て、ウェイトの上から差し込みました。この上に、石炭庫の底の後部の平らな部分が載るように、前後の位置を決めました。

これらは固定はしていません。この上に石炭庫をネジ止めすると、それなりに動かなくなりました。

テンダー完成

石炭庫をはめ込み、給水口の穴から付属のM1.4ネジでネジ止めしました。これでテンダーの組み立ては終わりにしました。

塗装

黒の基本塗装が終わると、ようやく一山超えたような気持ちになります。

生地完成

塗装前の状態です。ルーペでハンダの削り忘れがないかを全体的に調べ、小さい部品の固定個所をひとつずつピンセットで引っ張って、しっかり付いているかどうか確かめました。

基本塗装

クレンザーと中性洗剤で洗浄し、水性塗料で塗装しました。
アクリジョンのつや消しブラックとブラックを1:1くらいの比率で混ぜました。それをアクリジョン専用うすめ液と水で、倍ぐらいに薄めて吹き付けました。

うすめ液はあとで発売されたエアブラシ用ではなく、最初に発売されたものです。自分にはそのほうが使いやすかったです。

空気作用管

1週間ほど経つと、表面の凸凹がいくらか落ち着いて硬化しますので、それまで待ってから次の作業に入りました。

空気作用管には薄く色差しをしました。銅色+金色+黒を混ぜ(塗料皿でそれを見るとほとんど真っ黒)、黒塗装の上から細筆で塗りました。
小さい模型なので、ここがあまり目立たないように注意しました。

つばめマークの磨き出し

さらに何日か待ち、デフのつばめマークを磨き出しました。

浮き出しているマークの周囲をマスキングテープで覆い、割り箸の先に耐水ペーパーを貼り付けて、一定方向に繰り返し軽く擦っていきました。簡単にできました。

昔々のTMSのコンテストの総評に、「ランボードの白線にはデカールぐらい使ってきれいに作れや」のようなコメントがありまして(いやそんなヒドイ書き方はしていませんが)、何十年か経った今になってデカールを使ってみました。使ったのはモデルカステンのラインデカール(ホワイト)です。模型店にありますが1,000円以上しました。
実線・破線・円などがプリントされており、実線は0.3mm・0.5mm・1mm・2mm・3mmの各種太さが入っています。

C62の白線の幅は、私が実物のひとつを測ったところでは1/150相当で約0.4mmだったので、最初は0.5mm線の幅を少し詰めて0.4mmにして貼りました。しかしどうも実物の印象より太く見え、結局0.3mmに貼り換えました。

非公式側白線

キャブ裾の白線が入る位置に、タブレットキャッチャーが重なってしまったのですが、こちらの白線は構わずその上から貼ってしまいました。

1日乾燥を待ってから、付きの悪い部分を薄めた木工用ボンドで付け直し、さらに1日待ってから半光沢クリアーを筆塗りして保護しました。

公式側白線

半光沢クリアーが乾くまで1日待ち、公式側にもデカールを貼りました。
こちらはタブレットキャッチャーの部分で白線をカットしましたが、見た目にはそれほどおかしくなかったように思います。

また乾燥後に修正し、半光沢クリアーを塗りました。1作業ずつ、乾燥待ちが1〜2日入るので、白線入れだけで1週間かかりました。早さなら、烏口で入れるのが一番早いように思います。

キャブ側面の仕上げ
  1. 前側の手すりに銀を入れました。
  2. 適当な塩ビ板で窓ガラスを貼りました。
  3. 付属のナンバープレート、メーカーズプレートを貼りました。付属のナンバープレート類は塗装・クリア仕上げ済みなので、自分で磨き出す必要がなく、すぐ使えて便利です。
前面の仕上げ
  1. ヘッドライト、副灯に銀を入れました。このあと付属のレンズも入れました。
  2. 煙室扉上の手すりに銀を入れました。
  3. デフ手すりの黒塗装をナイフで削り、地の銀色(洋白)を出しました。
  4. テールライトのレンズ部分に赤を入れました。
  5. ナンバープレートを貼りました。
後面の仕上げ
  1. 後部ヘッドライトに銀を入れました。
  2. テールライトのレンズ部分に赤を入れました。
  3. ナンバープレートを貼りました。
石炭庫の取り付け

テンダー内にウェイトを塗装前のように取り付け、テンダー上部を組み込んでネジ止めしました。
ネジの上からは、給水口蓋のパーツを両面テープで留めておきました。

塗装時に外したカプラーも、再度取り付けました。これで組み立ては終了です。

走らせるときには石炭が欲しいので、ベース車両の石炭を少々削って載せておきました。

完成

短い時間を拾って組み立てたため、2か月以上かかってしまいました。色々組み立てが怪しいですが、ともかくできました。
なるべく、じぶんのへんてこな味付けをせず、キットの基本形のまま組み立てたつもりです。
金属という素材の薄さから、プラ製品とは違った精密感があります。前面やドームの印象がよいなと思いました。
各部の形状は、ほんとうにメーカーによって違いがありますね。それぞれの感じが出ていると思います。

やえもんデザイン C62 2号機

やえもんデザイン C62 2号機

やえもんデザイン C62 2号機

やえもんデザイン C62 2号機

ベース車両にしたC62 3号機に、もともと大きな不満がなかったため、それを潰して別なC62にするのは微妙な気もしましたが…。
ところどころにある気の重い工作課題(できれば失敗したくない箇所)に取り組みつつ、少しずつ機関車の姿ができていくのはやはり面白かったです。

(おわり)


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