Nゲージ蒸気機関車>蒸機の工作>C62の組み立て(やえもんデザイン)
最終的に石炭を積んだりすると見えなくなる部分ですが、石炭庫内部のディテールも用意されているため、説明書の通り組み立てました。
これから組み立てる石炭庫(水槽の天板)を取り付けるため、後部の取り付け台をハンダ付けしました。丸穴の部分にはM1.4ネジが入るため、あらかじめタップを立てておきました。 |
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石炭庫の底板を折り曲げ、前方を船底のように下げて固定しました。 |
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増炭枠を前側に固定しておきました。木目がとても細かく彫刻されています。 |
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あとは0.2mm線を使って各部配管を作ります。1本ずつ、合わせやすいように形を決めて固定しました。 |
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これらは固定はしていません。この上に石炭庫をネジ止めすると、それなりに動かなくなりました。 |
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石炭庫をはめ込み、給水口の穴から付属のM1.4ネジでネジ止めしました。これでテンダーの組み立ては終わりにしました。 |
黒の基本塗装が終わると、ようやく一山超えたような気持ちになります。
塗装前の状態です。ルーペでハンダの削り忘れがないかを全体的に調べ、小さい部品の固定個所をひとつずつピンセットで引っ張って、しっかり付いているかどうか確かめました。 |
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クレンザーと中性洗剤で洗浄し、水性塗料で塗装しました。 うすめ液はあとで発売されたエアブラシ用ではなく、最初に発売されたものです。自分にはそのほうが使いやすかったです。 |
1週間ほど経つと、表面の凸凹がいくらか落ち着いて硬化しますので、それまで待ってから次の作業に入りました。 空気作用管には薄く色差しをしました。銅色+金色+黒を混ぜ(塗料皿でそれを見るとほとんど真っ黒)、黒塗装の上から細筆で塗りました。 |
さらに何日か待ち、デフのつばめマークを磨き出しました。 浮き出しているマークの周囲をマスキングテープで覆い、割り箸の先に耐水ペーパーを貼り付けて、一定方向に繰り返し軽く擦っていきました。簡単にできました。 |
昔々のTMSのコンテストの総評に、「ランボードの白線にはデカールぐらい使ってきれいに作れや」のようなコメントがありまして(いやそんなヒドイ書き方はしていませんが)、何十年か経った今になってデカールを使ってみました。使ったのはモデルカステンのラインデカール(ホワイト)です。模型店にありますが1,000円以上しました。
実線・破線・円などがプリントされており、実線は0.3mm・0.5mm・1mm・2mm・3mmの各種太さが入っています。
C62の白線の幅は、私が実物のひとつを測ったところでは1/150相当で約0.4mmだったので、最初は0.5mm線の幅を少し詰めて0.4mmにして貼りました。しかしどうも実物の印象より太く見え、結局0.3mmに貼り換えました。
キャブ裾の白線が入る位置に、タブレットキャッチャーが重なってしまったのですが、こちらの白線は構わずその上から貼ってしまいました。 1日乾燥を待ってから、付きの悪い部分を薄めた木工用ボンドで付け直し、さらに1日待ってから半光沢クリアーを筆塗りして保護しました。 |
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半光沢クリアーが乾くまで1日待ち、公式側にもデカールを貼りました。 また乾燥後に修正し、半光沢クリアーを塗りました。1作業ずつ、乾燥待ちが1〜2日入るので、白線入れだけで1週間かかりました。早さなら、烏口で入れるのが一番早いように思います。 |
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テンダー内にウェイトを塗装前のように取り付け、テンダー上部を組み込んでネジ止めしました。 塗装時に外したカプラーも、再度取り付けました。これで組み立ては終了です。 走らせるときには石炭が欲しいので、ベース車両の石炭を少々削って載せておきました。 |
短い時間を拾って組み立てたため、2か月以上かかってしまいました。色々組み立てが怪しいですが、ともかくできました。
なるべく、じぶんのへんてこな味付けをせず、キットの基本形のまま組み立てたつもりです。
金属という素材の薄さから、プラ製品とは違った精密感があります。前面やドームの印象がよいなと思いました。
各部の形状は、ほんとうにメーカーによって違いがありますね。それぞれの感じが出ていると思います。
ベース車両にしたC62 3号機に、もともと大きな不満がなかったため、それを潰して別なC62にするのは微妙な気もしましたが…。
ところどころにある気の重い工作課題(できれば失敗したくない箇所)に取り組みつつ、少しずつ機関車の姿ができていくのはやはり面白かったです。