2013.9.8
五能線を走っていた眺望車付きの列車です(写真は新旧を連結)。トミックスから2000年に旧DE10ベースで発売されましたが、その後DE10のリニューアルに伴い、セットも2011年に内容を一新して新発売されました。
トミックス製品の新旧です。
旧セットの客車はオハフ50+オハ50+オハフ50 2500の3両でしたが、新セットはオハフ50 2500+オハフ50 2000+オハフ50 2000+オハフ50 2500の4両になっています。
つまりオハ50がオハフ50に置き換わり、1両だった眺望車が2両になりました。
新旧時代のDE10製品の色違いです。下半分がチョコレート色、上半分がカラシ色という塗装です。
旧製品 (拡大写真) DE10の旧製品ベースです。 |
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新製品 (拡大写真) こちらはリニューアル製品がベースです。新旧の違いは通常の単品と同様です。 |
旧製品 |
新製品 ずいぶん手すりが細くなっています。カプラーは車体マウント化された関係で、旧製品より出っ張っています。 |
旧製品 屋根上は一体成型です。内部のウェイトのカバーも黄色です。 |
新製品 ホイッスルカバーはユーザー取り付け、無線アンテナもユーザー取り付けです(要穴開け)。屋根は別体です。 |
4両牽ければよいので通常は不要と思いますが、新セットには補助ウェイトも付属しています。
旧製品 80年代のトミックス製品らしい彫りの深い表現で、当時のKATO製品とは対照的でした。これはこれでよいですよね。 |
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新製品 実物は手すりの上半分が車体上部と同じ黄色ですが、この材質では塗り分けにくいです。 |
オハフ50 2000と、オハフ50 2500の新旧を並べました。
何も手をつけておらず、インレタすら貼っておりません。すみません…。
オハフ50 2500(旧) (拡大写真) 側面ロゴやエンブレムは添付のインレタを利用するものでした。 車体はこのとき(2000年)新製されていますが、集電システムは旧タイプです。 |
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オハフ50 2500(新) (拡大写真) ロゴやエンブレムは印刷済みになりました。車番のみインレタが付属します。 新集電システムとなり、ベンチレーターが別パーツ化されています。雨樋に赤が入っています。 |
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オハフ50 2000(旧) (拡大写真) 模型はオハフ50 2500より一世代前の製品が元になっています。 |
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オハフ50 2000(新) (拡大写真) 車体が作り直されており、成型も集電システムも別物です。 |
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オハ50(旧) (拡大写真) 旧セットのみに含まれていた、旧仕様の製品です。 |
オハフ50 2500(旧)後部 柵柱の茶色部分は凸凹のみで抜けてはいません。上半分は透明パーツに柵柱が凸モールドされて黄色に塗られており、同社のやまぐち号(下)と似た構造です。 |
オハフ50 2500(新)後部 上部のロゴが印刷済になり、端梁のダミーパーツも付属しました(1両には装着済み)。連結用の台車も付属します。 |
参考:「やまぐち号」客車 オハフ13 701 |
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オハフ50 2000(旧)後部 ベンチレーターや窓周りは一体成型でした。 |
オハフ50 2000(新)後部 ベンチレーターは別パーツになり、Hゴムはガラス側にグレーで表現されました。 |
オハフ50 2500(旧)屋根 |
オハフ50 2500(新)屋根 屋根のモールドが繊細化され、ベンチレーターも別パーツ化されました。 |
オハフ50 2000(旧)側面 トイレ窓は外側が梨地加工されていました。 |
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オハフ50 2000(新)側面 トイレ窓の曇り表現は内側からなされています。その他モールドも全般的に変更されています。 |
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オハフ50 2500(旧)エンブレム 貼付しておらずすみません…ロゴ・エンブレムともインレタ式でした。ロゴは黄色でした。 |
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オハフ50 2500(新)エンブレム すべて印刷済みとなり、ロゴは金色になりました。 |
オハフ50 2500(旧)床下 旧集電システムの台車。 |
オハフ50 2500(新)床下 床下モールドは変わりませんが、台車は新集電システムになっています。 |
オハフ50 2000(旧)床下 初期のトミックス製品は、床下まで精密にモールドされていることを売りにしていた時期がありました。 差別化のために一生懸命でした。 |
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オハフ50 2000(新)床下 新製品ではそのへんは合理化されまた。 |
最後に機関車と客車の正面です。
DE10(旧) | DE10(新) | オハフ50(旧) | オハフ50(新) |
DE10(旧) | DE10(新) |
オハフ50(旧) | オハフ50(新) |
この列車もとてもステキな編成だと思いますが、五能線といえば8620の新製品なども登場しないものかと思ってしまいます。今なら技術的には作れるのかもしれませんが、マーケット的にどうなのかは何ともいえません(一部に枯渇感があるのは間違いないと思いますが、それだけでは…)。
ところでなぜか私は国鉄時代の客車の中で50系の印象が最も薄く、何も感じるものがありません。何度も乗っていたのに不思議です。それで模型を見るたびに新鮮に感じます。