Nゲージ蒸気機関車2008年のメモ>2008.10.19(第48回全日本模型ホビーショーのNゲージ蒸気機関車)

第48回全日本模型ホビーショーのNゲージ蒸気機関車(2)

会場の年齢層が比較的高いのに改めて驚きました。まあ私の属しているエリアです。ついでにファッションも一定範囲に収まっていることに気付きました(世代・指向的に無難な線ですが)。みんな、あのまま歳を取ったということなんでしょうか。

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バンダイ

C62 2のプラ模型のサンプルが展示されていました。1/45、走らない模型です。結構お客さんが途切れずに眺めていました。

C62 2
本当に汚い写真ですみません。大きさは、現在マイクロエースに移っている1/50のC62に近いです。
C62 2
感想を尋ねられましたが、トンネルから車体の前方しか見えていない状態だったため、全体のプロポーションが判断できず、何も申し上げられませんでした。

一連の1/50シリーズの蒸機のプラ模型は組み立ても大変でした。バンダイのC62はどんな風になるのでしょう。

タカラトミー

戦艦大和
参考出品ですが、なんと自走式戦艦大和です。ウォーターラインシリーズの地上走行版といったところです。会場では波音を立てて走っていました。
戦艦大和
慣性で外側に膨らむなど、いかにも船のような動きをします。欲しい…ですが大きい平面がいることと、意外と早く飽きそうです。ただ精密なものであれば、飽きたら飾っておけますし、たまに走らせるのも楽しいでしょう。

しかし面白いことを考える方がいらっしゃるものです。

アオシマ

その向かいです。大きなブースのため色々なものがあります。ごく一部だけ。

EH10

EH10

EH10 51号機。昭和40年代のプラモデルの復刻版で1/50スケールです。全長45センチという大迫力です。全力で塗装しましょう。

スペックは次のとおりです(説明板より)。

その他アオシマブース

ロータリースピリット
「ロータリースピリットMSP」…マツダのロータリーエンジンの原理模型。私はローターが回るところまでは何となくわかっても、そこから回転運動をエンジンの外側に取り出す仕組みがよくわかっていませんでした。アオシマは模型を教材としてとらえる視点を今でも忘れていないところが素敵です。
ロータリースピリット 動力化
こちらは動力化したサンプルです。
ほか車関係では、塗装済みスケールモデルなどのほか、「痛車」なんかも出しています。
ケー100
メーカーブース内の販売コーナー。春先に改造しまくったケー100があります。
アポロ月着陸船
アポロは好きなので買って帰りたかったのですが、ちょっと荷物になるのであきらめました。
轟天号
なぜか何かと有名な轟天号。
ドリル以外の船体は逆方向にぐるぐる回って大変だったのではないでしょうか、実物は(もしあれば)。
アートマグ
昔、商店の外壁にくっついていたホーロー看板のデザインで、ホーローのカップを作ってしまったというもの。題材も素敵。
4D VISION
これは海外製品で、4D VISIONという立体パズルです。蒸気機関車のカットモデルなども出てほしいですが、今のところ生き物中心なのでちょっと生々しいです。
お子様
最初何だかわかりませんでした。
うーん、女性の体ってすごいなあ
ぶたさん
ぶたさん いつもありがとう
サメ
サメ。キミの体は20年前に自分で解体したからよく知ってるゾ。胃袋の中にはらせん状のヒダがついているのです。

ほかのメーカー

主要メーカーが一堂に会していまして、どのブースも面白かったのですが、ほかに鉄道はあまりなかったのでここでは省略…。他に詳しいサイトやブログもあると思いますので、こちらではこれくらいで失礼します。


国産プラモデル50年史

かつて、確かに私たちの身近にあった数々のプラ模型に再開するという感動のイベントです。若い人には面白くもなんともないかもしれません。
とてもたくさんありましたが、ごく一部だけ。

走る超特急
有名なタミヤの「走る超特急」。(拡大あり)
砂場でボディーだけ拾ったことがあります。
ダイナミックスキー
「ダイナミック スキー」はスポーツ用具のプラモデルです。スキーヤーの服装って30年たってもあまり変わっていませんね。
ゼロ戦
エルエスのゼロ戦。安いのに(100円)可動箇所がやたら多いので、出来上がりはお察しのとおりですが、つい釣られて買ってしまいます。水色に近い成形色でした。
ドラムス
ニチモの「ドラムス」も有名でした。結構高かったような気がしますが500円だったんですね。
アポロ11号
1969年に月に着陸?した?アポロ11号は各社から色々出ていました。タミヤ製の指令船はテグスで釣られてぶんぶん飛び回りました。早いので止めるときが大変!
600型電話機
それまでの4号電話に比べてずっとスマートだった600型電話機。なぜ電話をプラモデルにする必要があるのかって…自宅に電話があるのが憧れだったんですよ。(拡大あり)
アブラゼミ
あると思いましたがやっぱりありました。1/3スケールではなく3/1スケールです。「精密3倍アブラゼミ」となっています。必要性なんか考えてはいけないです(笑)。
とうもろこし屋台
いったい企画担当者様はどういう心境でこれを企画会議に出したのでしょう?「とうもろこし屋」です。イラストが豪快です。どこがどうプラモデルになっているのか、箱絵からは想像できません。しかも1/25、スケールモデルです。(拡大あり)
カウンタックLP500S
SLブームとブルートレインブームの間に「スーパーカーブーム」がありまして、各社からたくさん出ていました。人気のランボルギーニ カウンタックLP400/LP500Sも大小たくさんあり、今の基準で考えればディスプレイモデルでも良さそうな大きさの模型が、モーターライズで走ったりしました。
D51 これは今でも時々出土するオオタキの蒸気機関車シリーズ(1/50)。陳列ケース付きで豪華な仕上がりでした。ナンバープレートがやたらと大きくて、シリーズの中にはあまり似ていないものもありました。その後アリイに引き継がれて現在に至ります。

モーター、ギヤ

動くプラモデルや工作に欠かせなかった数々のモーターやギヤボックスが目の前に再び…。

歴代マブチモーター
まだ2桁品番だった頃のマブチモーターがずらり。プラ模型は買えてもモーターまでは買えないので、以前に作った動かないプラ模型から外して代々使いました。そういえば、ラジオの部品なんかもそんなことしていました…。
船外機
船外機も色々ありましたね。高かったですねー。船の模型は走らせる場所をよく考えないと、船出してそのままお別れになってしまいました。
空中モーター
飛行機を飛ばすための画期的な空中モーターA-1。「スーパーセル」という単三電池を短くしたような専用ニッカド電池を充電し、数分間飛ぶことができました。HOゲージの客車の室内灯を常点灯させるために、そのスーパーセルを使うという記事も読んだことがあります。
ゼネコン
手動式発電機「ゼネコン」の当時物。回すモーターの種類によって「レッド」「ブルー」があり、これは普通のマブチモーターは何でも回せる「レッド」です。ただハンドルは見かけによらず重く、モーターが回るエネルギーを生み出す大変さを実感することになりました。乾電池ってすごい。
ギヤボックス
かつて普通に売られていた、タミヤの高速ギヤボックスと強力ギヤボックス。こんなシンプルなギヤボックスはもうほとんど売られていません。仲間のウォームギヤボックスセットでターンテーブルを作っては失敗していました。ただ、モーターブラケットなどは今でも単品で入手できます。

プラ模型は、手に入らない実物を手に入れる喜び(と、決して本物にはなれない一抹の虚しさ)を与えてくれたり、考える力や問題解決能力も色々と与えてくれました。大人からどうやってお小遣いをもらうかも含めて。昔は、プラ模型というものは出来合いものパーツを合わせるだけで、工作とはみなしてもらえないこともありましたが、今は「自分で組み立てなくてはいけないの?」と始めから敬遠されてしまったりします。

思いがけないタイムトリップができ、とても幸せな時間にひたれました。ありがとうございました。
(おわり)


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