Nゲージ蒸気機関車>2010年のメモ>2010.6.5(ジオコレの電車庫を単線機関庫に)
2010.6.5
蒸気機関車のある小レイアウトには単線機関庫があると感じが出ますので、機関庫の工作はゲージを問わず定番工作になっています。
Nゲージの単線機関庫は最近では津川洋行のキットが有名ですが、どこに行ってもジオコレの電車庫が売られているのが目に付くので、これを使ってみました。
ただこの商品…街コレとかジオコレが初めての人が手にすると、独特の(ボ)加減にショックを受けるかも…。
でもたいていの場合、自分で厚紙なんかで作るよりはまとまった感じになると思います。塗装済みとはいえ、もうちょっと安くてもいいような気もしますが。
使ったのはジオコレ 建物コレクションシリーズ「電車庫A1」です。他にA2もありますが塗色が少し違うだけです。A1のほうがボロっちい感じなので、こちらにしました。
模型店ではなくカメラ店で買ってきました。何でカメラ店で家電や模型を売っているのかよくわかりませんが。
キットは部分ごとに塗装とウェザリング(説明書で言うところの)がなされています。 プラの材質は非常に柔らかく、カッターで切るのも削るのも簡単です。私は昔から厚紙で作ったへたくそなストラクチャーをよくレイアウトに使っていたので、このシリーズも特に抵抗なく、レイアウトに使ったりもしています。 |
|
それぞれの部品はかなり歪んでいますが、これらをパチパチと(というよりぐにゃぐにゃと)はめ込むと何とか収まります。ものの数分で完成します。 電車庫なので、パンタを上げた20m級の電車が入れます。これをこのまま機関庫に見立てて使ってもよいと思いますが、煙突ぐらいは欲しかったので、屋根の上だけ少し手を入れることにしました。 |
屋根の中央部の1段高くなっているところを、少し大きめに作り直してかぶせ、煙突を追加します。
材料は0.5mmプラ板を使いましたが、厚紙でもいいと思います。ジオコレの箱そのものを切り開いて使うなど。 屋根の上部は幅10mmの片辺を画きましたが、2枚つないで幅20mmに作り、1mm間隔にPカッターで模様のスジを入れました。 屋根の妻板と煙突の妻板の下部は、電車庫の屋根の形に合うように傾斜などを決めます。電車庫の屋根には少し凸凹があるので、煙突を付ける位置によっても少し変わります。 |
屋根のパーツを切り出したところです。一番面倒なのは屋根に等間隔のスジを入れるところだと思います。 三角定規を2枚使って平行線を引く要領で、Pカッターや鉄筆の先で1本ずつ引っ掻いて入れていきますが、1mm幅で入れれば軽く30分はかかると思います。あまり時間が取れないときは平面のままでよいと思います。 幅4mmの側板は、妻板を左右から挟むように接着しました。 妻板と側板を接着して四角い枠にしたら屋根を接着します。屋根を「への字」に折り曲げるために裏側にPカッターで溝を入れ、プラモデル用接着剤を溝に流して柔らかくし、少しずつ曲げていきました。 |
|
煙突は妻板(幅5mm)を側板(幅6mm)で挟むように四角い筒にしました。 |
あとはプラ用塗料で好きな色に塗り、電車庫の屋根上の好きな位置に透明ゴム系接着剤で接着すれば完成です。
ちょっとシンナー臭を出せない状態だったので、タミヤカラー(アクリル)を筆塗りしました。しかし乾きが遅く、長時間ベタベタしますのでやや注意が要ります。屋根上は黒っぽいグレー、屋根側面はこげ茶、煙突側面はグレー、煙突上部は黒としました。
製品はトミックスのレールに合うような土台がついていますが、ユニトラックにもかぶせられるようにするために土台を取り外し、壁下側の出っ張りを削り取りました。
何か変ですが、まあ機関車が入れば機関庫に見えるでしょう…。
機関庫を丸ごと自作するときは、側面の窓を開けるのが大変なのですが、透明プラ板に烏口や極細ペンで格子状に線を引いたり、細く切ったテープを格子状に貼ったり、鉄筆などで引っ掻いて白っぽくスジを入れる方法などがあります。
今ならインクジェット・プリンターと専用のOHPシートを使い、プリンターで窓枠をOHPシートに印刷し、切って貼るということもできます。便利な世の中です。