2013.9.10
トミーテックから発売された、建物コレクション122「三線式レンガ造り機関庫」です。
キット形式になっていますが、組み立て部分はそれほど多くありません。形も彩りもいい感じです。
解体された糸魚川駅の赤レンガ車庫を思い起こさせる、立派なデザインです。 建物コレクションのサイズも、登場時のラインナップに比べるとずいぶん大きくなりました。 |
中身です。機関庫の本体はほとんどできています。あとは床板と、上部の煙抜きの小屋根を組み合わせればOKです。 |
側面のモールドの様子。このシリーズによく見られる油粘土的な手作り風のものではなく、しっかりしています。 |
これは以前からあった同じシリーズの電車庫です。独特のヨレヨレ感あり。どうやって型を作っているのでしょうね。 |
さっそく組み立てます。
[1] 先に側面のガラスを貼りました。透明ゴム系接着剤を少量使いましたが、両面テープを使ってもよいと思います。また、ガラスを貼り付けなくてもあまり問題なさそうです。 |
[2] 床のレールガイドをはめ込みます。ランナーからニッパーで切り離し、切り口はナイフで平らに削っておきます。 このプレートは、トミックスのレールの道床の形にぴったり合うようになっています(複線間隔37mm)。 |
[3] レールガイドの両端の穴を本体に差し込みます。壁の内側に付くので外側からは見えません。 付けたほうがレールを中央に保持しやすくなりますが、付けなくてもかぶせることはできますし、高さも変わりません。 |
[4] 小屋根のパーツです。接合部の切り口はナイフで平らにしておきます。 |
[5] 特に決まった手順はありませんが、側だけ四角に組んでみました。 |
[6] 屋根をはめ込み、合わせ目にプラモデル用接着剤を流して接着しました。簡単に外れなければよいという程度なので、ゴム系でも可です。 |
[7] 組上がった小屋根を大屋根にはめ込み、ホゾの部分にプラモデル用接着剤を付けて固定しました。 |
[8] 屋根をはめ込んで完了です。屋根は外せるようにしておくのが本当のようですが、裾のほうが少し浮きがちだったため、そこだけゴム系で接着しました。 |
30分もかからないと思います。他に「安全第一」のシールなども付属しています。
塗装済みですし、ある程度の汚しもされていますから、そのままでも感じがよいです。
長さは以前の木造電車庫より少し長い程度です。よって国鉄蒸機を入れるには十分です。なお2棟を前後に連結するときの隙間埋めパーツも付属しています。 |
基本的に蒸気機関車用なので、パンタグラフを上げた車両は入れません。引っ掛けないように注意が必要です。最近のパンタは細かいので、バラバラになると泣きたくなります…。 |
トミックスの蒸気機関車は当然引っかからずに入るでしょうが、それだけというわけにはいかないので、気になるのがKATOのC11(大)です。 トミックスのレールを使っている限りは、一応通過。 |
ではユニトラックでは。床のレールガイドを外せばユニトラックも使えます(複線間隔の問題は別にあり)。しかしレール面が高くなるため、C11は暖房安全弁がぎりぎり引っかかってしまいました。 |
KATOのC11を入れるには、ユニトラックはやめてトミックスのレールを使うか、土台をプラ棒などでかさ上げしたほうがよさそうです。 |
ユニトラックではKATOのC57 1(大)も集煙装置が引っかかるのでNGです。いずれも個体差あるかもしれませんのであしからず。 |
さて、KATOの木造機関庫(イージーキット)に比べると、若干短めですが、大きくは変わりません。 |
KATOの機関庫にはユニトラック用の土台が付いているため、かさ上げされています。 |
こちらは以前後紹介したマトリックスの木製機関庫です。長さは大体同じです。 |
マトリックス製品は入口の高さが25mmなので、そのままでは道床付きレールは使えません。フレキなどの固定式線路を使うか、かさ上げします。 マトリックスの以前のWEBサイトはなくなっているようです。現在、どうされているのでしょう…。 |
床のレールガイドはトミックスの複線間隔を保持するのに便利ですが、うっかり中に機関車がある状態で機関庫を持ち上げてしまうと、レールガイドが機関車をすくい上げてしまい、中で大変なことになります。 なんとなく、トミックスのレールを使う場合でも、外しておいたほうが安全のような気もします。ただアーチ部の細い足が内側に折れるのを防ぐ働きもあるでしょうから、実際どちらが安全かは使う人のクセによって違うかもしれません。 |
トミックスのレールなら簡単に使えますが、ユニトラックは複線間隔も違うので、ちょっと苦しくなります。 |
上の写真はこんな感じにつないでいます。端数線路セット(45.5mm、29mm)を混ぜて適当につないだもので、理屈には合っていないと思います。 |
実際の設備の配置は土地や線形によって色々ですが、この例だとこの左手に転車台があり、転車台を過ぎたら給砂塔・給炭台・給水柱などが並び、その先で本線と合流というのがひとつのスタイルかと思います。
でも本当に、色々ありますよね。