2011.1.15
先日のC51 274(ワールド工芸)の組み立てが終わったので、早く塗装して楽になっておこうと思いました。
いつも同じように塗っているだけなので、最近は塗装で失敗することはほとんどありませんが、たまにする失敗は精神的ダメージが大きいものばかりです。
例:
・乾く前にじゅうたんの上に落とした
・乾く前に虫がへぱりついた(何で?夏の夜の出来事)
・苦労して調色した塗料が途中で足りなくなり、同じ色を作れなくなった
・エアブラシのうがい中にシンナーが飛び散り、塗装済みの車体を直撃した
生地完成したところです。組み立て過程は、大筋では今までのC51と同じです。 |
前デッキの、カーブを描いて立ち上がった所にあるステップの部品番号が「H2-7」と記載されていますが、これは「A2-4」の間違いのようです。ここでH2-7を使ってしまうと、あとでテンダー前方のステップを作るときに同じ番号を指示されて、はたと困ります。
取り付け足の長さも間隔も違うので気付きそうなものですが、合わない部品を苦労しながら加工して付けてしまい、結果的にハマりました。
全体的には極端に難しい場所はありませんでしたが、後藤式G-7デフの上部ステーの形がうまく決まらず、調整を繰り返しているうちに数箇所で断裂してしまいました。もう少しデフの位置などを整えたいのですが、これ以上壊すのも嫌なので現状で妥協しました。
ここですぐ塗装といきたいところですが、15年ぐらい使っているHGコンプレッサー(旧)の勢いが何となく弱くなってきたような気がするので、分解して掃除してみようと考えました。恐らく中にあるファンに汚れがびっしりこびりついて、風量が少なくなっているのであろうと。
しかし、構造は私の夏休み工作的なものとは全然違いました。
HGコンプレッサーは横倒しにして、片側のネジを全部緩めればパカッと開きます。中から出てきたのは、でかいモーターと一体化した箱です。ここが風を作り出す心臓部みたいです。 金属板には4角と4辺の8箇所にネジがあります。このうち4角のネジを緩めれば金属のふたが開いて手前の箱が開きます。また4辺のネジを外せば(写真はその状態)手前の箱が丸ごと取れて、次の箱が開くようになっています。 |
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何か書いてある…。 そうでしょうとも。 |
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今度は4辺のネジを外すと最初の箱がまるごと外れ、次の箱が開きます。 そこにあったのは単なる送風用のファンではなく、高さがばらばらな4つのラバー製の弁です。 モーターが回転すると、カムの仕掛けで4つの弁が順繰りにピストン運動し、空気を叩いて送り出すようです。 換気扇の掃除に近いものを想像していましたが、小さいながらこれはれっきとしたコンプレッサーなのでした。 というわけで、これ以上は手出しする箇所はありません。先ほどの1cm角のフィルターを掃除しただけで終わりです。 |
結果、特に動作や風量に変化は感じませんが、ゴミは取り除いたのでその分は良くなっていると思いたいです。
一時期、塗装はカラープライマーを塗っただけで済ませていましたが、どうも手の脂などが付いたときに目立ちやすいようなので(プライマーなので何かを結びつける力が強いのでしょう)、最近はその上からサッと黒を塗っています。 私はどうも塗装の手が遅いらしく、それらで2時間ぐらいかかってしまいます。長引くと有機溶剤のガスや塗料飛沫をたくさん吸い込んで体に悪いのですが、なかなか速く塗れません。
資料なし調査なしでの素組みです。
キットでは後藤式G-7デフやストレート煙突、傾いたキャブ前面のひさしなどが特徴になっています。
今回の製品では加減リンクが可動式になり、動力が「高精度ギヤ」タイプに変わりました。基本的には昨年発売のC55などと同様の構造です。
C51はワールド工芸の中では傑作のひとつだと個人的には思います。
C51には細々とした形態差や特殊装備が色々あるので、他にもネタはまだありそうです。「細々とした」どころではないスーパーな奴も1両ありますが…。
最初の標準的な形態のキットもたまに再生産してもらえると、ここ数年以内に始めた方には喜ばれると思います。