マイクロエースの動力付きのC11の生産は11年ぶりなので、実物を見るのは初めてという方もいらっしゃると思います。
2011.8.16
格好は旧製品と同じですが、11年の間に車輪は黒色になり、ライトは縦縞付きの大型に変わっています。
特に4次形は今までになかったタイプなので、ちょっと欲しくなります。
C11 304 戦時型 |
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C11 190 大井川鐵道・復活 |
マイクロエースのC11のサイドタンクあたりは2次形がベースなので、タンクの下部とキャブの裾は一直線です。
しかし今回の190号機(大井川鐵道)を見ると、ちゃんとサイドタンクの裾がキャブより下がって見えるではありませんか?実は形は他と同じなのですが、キャブの銀色のラインが裾よりも高い位置に入れてあるのでそう見えます。
目の錯覚を利用した工夫ですが、参考になりました。
C11 304 戦時型 |
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C11 190 大井川鐵道・復活 |
なかなか格好いい模型ですが(形ばかり気にしていては遊べなくなる)、建付けはいつもどおりで後ろ側が上がりがちです。ボディーをはめるときに「ぐにゃっ」とした手ごたえなのですが、モーターのない「ポンパ号」はパチンとはまるので、モーターや配線の取り回しが影響しているのかもしれません。
C11 304 戦時型 |
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C11 190 大井川鐵道・復活 |
塗装の具合はもう大丈夫です。一時期の製品のようなドブドブなものではありません。
190号機のナンバーは平面印刷ですが、以前に同じ方式だったC56 91/92との共通点を考えますと、要は赤ナンバー・緑ナンバーといった色付きのナンバーは、文字もろとも印刷にする方針になったのかもしれません。文字自体はくっきり見えて悪くはありません。
動力はウエイトの省略されたものに変更されています。
新動力 リード線はモーターの真上を通って前方のライトに結ばれており、テープで留められています。あまりボディーをぎゅうぎゅう押し付けると、矢印のあたりが断線しそうなので無理は禁物です。 |
側面に、旧動力で使われていた溝がわざわざ作られています。ここを通すとボディがパチンとはまるのでは?と考えましたが、大差ありませんでした。逆に下側のリード線が傷みそうです。 |
旧動力 透明テープの下に紙絆創膏のようなテープがあり、その下の溝に配線が収まっています。台車からのリード線はモーターの上を回ってこの溝に入り、赤色の矢印のあたりでダイキャストブロックにつながっていました。ここがどのように接続されていたのかはよくわかりません。 |
C11の従台車の集電は、このリード線だけに頼っているので、傷めないようにご注意を…。
追って、C11 171、C11 207(2ツ目)の生産も発表されています。こちらのほうが再生産に近い位置付けかもしれません。
KATOの再生産も予定されていますから、大小合わせて5種類も店頭に出ることになり、賑やかです。