自分のレイアウトが昼間の情景のため、室内灯には普段あまり注目していませんが、もちろん一定の興味はあります。
先月発売されたKATOの「LED室内灯クリア」は、同社の地下鉄銀座線01系と一緒に発売されたものです。確かに地下鉄に室内灯の組み合わせならぴったりきます。
今回の「LED室内灯クリア」は、従来の「白色室内灯」の後継もしくは姉妹商品で、英文表記は"LED Interior Lighting Kit, ver.2"となっています。取り付けには互換性があります。
すでに取り付けた方々の記事を拝見しますと、LED室内灯クリアは従来の白色室内灯に比べ、
・光源と照明板が変更されている
・明るくムラがない
・明るさ向上に寄与しているのは、照明板よりも光源
だそうです。私も試してみました。
LED室内灯クリアの内容。最も目を引くのは照明板の変更です。長手方向のスリットが入り、中央に白い帯の印刷があります。 |
こちらは従来の白色室内灯。光源部は未組み立てで、照明板のほかに屋根に貼るアルミ箔が付属します。 |
上が新しい照明板と光源の室内灯ユニットです。この変わった照明板が明るさ向上に最も関係しているように見えますが、そうではなくて光源の違いのほうが大きいそうです。
取り付け方法は今までと基本的には変わりません。アルミ箔がないので気分的に面倒がないという感じです。
2本の集電シューを床の隙間に差し込みます。 |
室内灯ユニットを差し込みます。後部のリード線が集電シューに接触するようにします(赤い矢印)。 |
照明板を車体にあてがい長さを調べ、余分な部分を最寄りの溝から折り取ります。この場合青い矢印の溝です。私は長さをいっぱいに使いたかったので、赤の点線のところから別途カットしました。 溝から折り取るときは丁寧にやらないと、変なところから割れたりします。 |
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白い印刷面を上にして、両側のスリットに車体の突起をはめ込みます。 車両の構造によって多少取り付け方が変わります。 |
説明書には、動力車では集電シューの上部を折り曲げるように書かれていますが、銀座線01系の場合はそのままでよいようです。
確かに同社従来品に比べて明るくムラがありません。常用速度でギラギラまぶしいことはありませんが、照明を点けた部屋をゆっくり走らせても十分はっきり光って見えます。これが同社従来品では難しかったことです。
照明で男前になった01系。小型LEDが発達したおかげで、各社とも15年前・20年前にはできなかった前面表現ができるようになりました。おまけに省エネです。 かつては電球でいっぱいの編成を走らせて電動ポイントを切り替えた瞬間、車両が止まってしまうなんていうこともありました。
すでに試されている方々のレポートを拝見し、私も新旧パーツで比較してみました。結果は同じでした。
照明板は新型を使い、光源のみ従来の白色室内灯に取り替えてみました。
右の車両が従来の光源、左の車両が新しい光源です。照明板は同じですが差は歴然です。
次に、光源は新型を使い、照明板は従来のものにしてみました。
右の車両が従来の照明板、左の車両が新しい照明板です。光源が新しければ、照明板の差はそれほどないようです。
模型はともかく実物にも室内の明るさの差はずいぶんありますね。私は暗い電車よりは明るい電車のほうが好きです。特に地下鉄は、車内が暗いとゆううつになってしまいます。たとえば月曜の朝から気の重い会議に向かうときなど…ですね。